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ビジネスマッチングに挑戦!概要・流れ・成功させるポイント・注意点を押さえよう

公開日
2023.05.17
更新日
2024.10.18
ビジネスマッチングに挑戦!概要・流れ・成功させるポイント・注意点を押さえよう

事業を成長させて会社を大きくしていくためには、市場ニーズを常に調査して商品やサービスを開発していかなければいけません。

しかし、そのためにはデータ収集や分析から、商品の製造、システム開発など多くの工程が必要です。

このとき、ビジネスマッチングを利用して他社のノウハウを活用すれば、比較的少ないコストで事業を成長させられる可能性があります。

そこで今回は、これからビジネスマッチングに挑戦する方に向けて、ビジネスマッチングでできることや注意点を解説します。

おすすめのビジネスマッチングサービスもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

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ビジネスマッチングとは

ビジネスマッチングとは、ビジネスパートナーを見つけられるサービスのことです。

とくにベンチャー企業やスタートアップ企業は横のつながりが少なかったり、受注から開発までを一気通貫で行うノウハウがなかったりと、ビジネスを発展させていく上で重要な基盤を自社で作り上げるのが難しい傾向があります。

ビジネスマッチングサービスを使うことで、自社のニーズに合ったサービスや技術を持つ企業とつながれるので、会社を成長させていくための基盤形成がしやすくなります。

ビジネスマッチングについては下記コラムで詳しく解説しています。
ビジネスマッチングとは?仕組みやメリット・デメリットを解説

ビジネスマッチングで可能になること

段ボールに貼られたバーコードを機械で読み取る

ビジネスマッチングは、日本だけでなく世界中の企業とつながれる便利なプラットフォームです。

企業の数だけビジネスノウハウがあるので、自社が成長していくために必要な知識を持った企業とつながることは、事業発展に欠かせないといえます。

ここからはビジネスマッチングで他社とつながることでどんなメリットがあるのか、詳しくご紹介します。

経営課題を解決できる

ビジネスマッチングで他の企業とつながることで、客観的な視点から経営課題を見つけられたり課題解決の糸口を掴めたりする可能性が高まります。

例えば、商品開発のために自社工場を建てる資金力がない場合は、パートナー企業の工場で製品化をお願いすることができます。

業務拡大のために人材を採用したいけれど雇用資金が潤沢でない場合は、パートナー企業に業務ごとに依頼することも可能です。

自社だけでは解決できない経営課題を他社に依頼することで、解決に結びつけやすくなるのです。

サプライチェーンを見直せる

サプライチェーンとは、製品が消費者に届くまでに必要な一連の流れのことです。

具体的には、材料を調達して製造し、在庫管理を行い、販売店に配送して店頭に並ぶまでのプロセスを指します。

事業を拡大するためには、材料を安く調達したりコストを抑えながら高品質の製品を作り出したりすることがとても重要です。

ビジネスマッチングを利用して他の企業とつながることで、サプライチェーンを見直してより利益を生み出せる可能性があります。

販路を拡大できる

利益を増やすためには商品やサービスを多くの消費者に届けなければならないので、販路を拡大していく必要があります。

そのためには自社の商品やサービスがどのニーズにマッチするのかを分析したり、認知度を上げるためのさまざまな施策を打ったりとやるべきことが多く、人員を割けないという場合もあるでしょう。

ビジネスマッチングで販売先や代理で営業をしてくれる企業を見つけられれば、自社のコストを抑えながら販売先の開拓ができるようになります。

新規事業のパートナーを探せる

企業が成長していくには、現状の製品やサービスに満足することなく、常に新しいビジネスの可能性を見出していかなければいけません。

とはいえ、新規事業を立ち上げるのは簡単ではなく、試行錯誤を重ねながら進めていくことになるので、自社だけでは軌道に乗るまでに時間がかかってしまうこともあるでしょう。

ビジネスマッチングを利用することで、自社のビジョンに合った企業とつながる可能性が高まるので、新規事業開拓や企業の成長にも大きな効果が期待できます。

業務委託先を開拓できる

すでに事業化している製品やサービスも、新たな業務委託先を見つけることでコストを抑えたり効率的に生産できたりすることがあります。

例えば、化粧品メーカーが人気コスメの新作を販売したい場合、容器を一から自社で作ろうと思うと新しい製造ラインが必要になるので、初期投資に莫大なコストがかかりやすくなります。

このとき、ビジネスマッチングで容器製造に特化した企業とつながることで委託が可能となるため、自社の開発コストを抑えつつ効率的に製品開発に着手できます。

ビジネスマッチングの一般的な流れ

紙にグラフとSTEP1から3までが書かれている

ビジネスマッチングの利用方法には、「自社情報を登録して相手に探してもらう方法」と「自社のニーズにマッチする企業に問い合わせをする方法」の2種類があります。

どちらもサービスを利用するまでの行程はほとんど同じですが、発注側か受注側かによって商談を進めるまでにいくつかの違いがあります。

1.ビジネスマッチングサービスに登録する

ビジネスマッチングサービスを利用するには、まず登録(アカウント作成)を済ませる必要があります。

登録時には企業名や業種、事業内容やサービスなどを記載します。

アカウント作成時の登録内容はサービスの運営会社によって多少の違いがありますが、運営元が金融機関である場合は法人口座番号の登録が必要な場合があるので、事前に確認しておくのがおすすめです。

2.企業情報を掲載する

登録が終わったら、自社の企業情報ページの作成を進めます。

このページではマッチングの目的や希望する取引先の業種などを細かく記載します。

より多くの企業に興味を持ってもらうためにも、アイキャッチ画像や掲載文章にはこだわりを持っておくのがおすすめです。

ビジネスマッチングサービスで仕事を依頼してくれる企業を見つけたい場合は、持っている技術だけでなく課題解決の実績や費用面などを記載しておくことで、「この会社に任せたい」と思ってもらえる可能性が高まります。

3.ニーズに合った企業を探す / 依頼を受ける

ここからは、自社が発注側か受注側かによって対応が分かれます。

発注側の場合は、自社のニーズに合った企業を能動的に探していくので、企業ページを見て気になる企業に連絡を取ります。

サービスによっては運営側がマッチングを手助けするサービスを用意していることがあるので、希望の企業とマッチングしにくいときは運営のサポートを受けるのもポイントです。

受注側の場合、相手企業が仕事を依頼したいと思って連絡をしてくれますが、中には自社では対応が難しい内容を依頼されることもあります。

ニーズに合っていない企業同士のマッチングは双方にメリットがないので、適切な取引を行うためにもお断りの連絡を入れましょう。

4.商談を進める

発注側の場合も受注側の場合も相手が決まったら、ビジネスマッチングサービスが提供しているチャット機能を使って数回やりとりを行います。

このやりとりの中で信頼関係の構築ができたら連絡先を交換するのが一般的です。

自社が発注側の場合、費用面や自社のニーズに合っているかを吟味するためにも複数社と比較検討するのがおすすめです。

受注側の場合は、相手企業が自社に仕事を依頼したいと思って連絡をしてくれます。

初回連絡時ではまだ他社と比較している段階なので、磨き抜かれた提案内容や素早い対応がマッチング成功の鍵を握ることを覚えておきましょう。

5.商談を成立させる

初回の連絡から数回打ち合わせを行い、お互いの条件確認を進めます。双方が提示した条件に合意できたら商談成立となり、本契約に進みます。

契約締結までのやりとりである程度の信頼関係構築はできている段階ですが、契約締結後のトラブルがないように契約書の内容はしっかりと確認しておきましょう。

ビジネスマッチングを成功させるポイント

GIVEとTAKEが書かれている木のブロック

ビジネスマッチングは企業同士をつなげるための手段に過ぎないので、契約締結まで進むためにはサービスに頼りきるのではなく、自社を選んでもらうための企業努力が必要です。

ここではビジネスマッチングを成功させるためのポイントについてご紹介します。

これからビジネスマッチングを始める方はもちろん、過去にうまくいかなかった方にも参考になる内容ですので、ぜひご覧ください。

相互扶助の関係性を築く

ビジネスマッチングにおいて大切なのが、「お互いが対等な立場であること」と「どちらにもメリットがあること」です。

ビジネスを成功させるには商品やサービスを安定して供給していくことがとても大切で、そのためには企業同士が信頼関係を保って長期的に取引していくことが大前提となります。

そのため、どちらかが利益を独占したり無理難題を押し付けたりすることはあってはならないのです。

また、契約を締結することで双方にメリットがあることも重要です。

例えば、ベンチャー企業のノウハウを他の企業に利用してもらう場合、ベンチャー企業側は取引実績を積み上げてさらなるビジネスチャンスを見つける足がかりになりますし、取引先企業側はベンチャー企業のノウハウによって業務効率化やコスト削減などの恩恵を受けられるメリットがあります。

ビジネスマッチングを成功させるためには、お互いの強みを活かして弱みを補い合える関係性がとても重要なのです。

自社の魅力や実績をアピールする

ビジネスマッチングでは、数多くの企業からパートナー企業を探したり見つけてもらったりしなければいけません。

そのため、自社と取引することでどんなメリットを生み出せるのかを適切にアピールする提案力が重要なポイントになります。

技術やノウハウ、実績などは必ずプロフィールに記載しておくことはもちろん、マッチングした企業のニーズに合わせて提案内容を磨き上げておく努力も怠らないようにしましょう。

ビジネスマッチングの注意点

人差し指を立てる男性

これまでビジネスマッチングサービスを利用していた方から、「理想の企業と出会えなかった」「話はできたけど契約締結まで進めなかった」という声を聞くことがあります。

ビジネスマッチングにはたくさんの企業が登録していますが、必ずしも自社のニーズに合った企業が見つかるとは限りません。

ここでは、ビジネスマッチングを利用する上で知っておきたい注意点についてご紹介します。

パートナーが見つからない場合もある

ビジネスマッチングはあくまでも企業同士がつながるきっかけを作る場にすぎません。

ニーズに合う企業が見つかったり商談が成立したりするのを保証するものではないことを覚えておきましょう。

たとえマッチングしたとしても、双方にメリットがなければ契約締結に至らないことが多いので、複数社とやりとりをしておくのがおすすめです。

マッチングが成立してもすぐに成果が現れるとは限らない

マッチングが成立して契約締結まで進んだとしても、すぐに成果が現れるとは限りません。

事業を成功させるには、企画や分析、開発などさまざまな工程を踏んだ上で、効果測定を行って改善していくというプロセスが必要です。

成果を出すには自社の努力も必要不可欠であることを理解しておきましょう。

おすすめのビジネスマッチングサービスをご紹介

様々な人の顔データを操る人

近年ビジネスマッチングが注目されていることから、Webサイトだけでなくアプリでもサービスを利用できる場合があります。

ここではおすすめのビジネスマッチングサービスについて、アプリ編とサイト編に分けてご紹介します。

アプリ編

まずはビジネスマッチングアプリからご紹介します。

アプリはサイトとは異なり、企業だけでなく個人事業主でも利用できる傾向があります。

中には無料で利用できるサービスもあるので、ぜひチェックしてみてください。

ビジネスマッチングアプリについては下記コラムで詳しく解説しています。
ビジネスマッチングアプリのメリット・デメリットとは?利用方法・ポイントもご紹介

1.BizOn!

会社役員や経営者、フリーランスが集まるビジネスマッチングアプリが「BizOn!」です。

利用は完全無料なので、コストを抑えながら企業とのつながりを模索できます。

アプリ内で設定したプロフィール情報から、その企業に合った経営者を毎日5人紹介してくれるという嬉しいサービスが整っており、月150人もの経営者と出会うことができます。

このサービスによって高いマッチング率を誇り、公開から約1年で10万組以上のマッチングを成功させた実績も持ち合わせています。

とにかく多くの企業や経営者と出会いたいという方におすすめなアプリです。

2.COLABO

「COLABO」は経営者のみが集まるビジネスマッチングアプリです。

経営層であれば無料で利用でき、個人事業主でも月額費用を払えばサービスを利用することができます。

安心安全な取引を進めるために、記載したプロフィールをもとにAIによる相性判断が行われたり、双方のやり取りを監視して不利な取引になっていないかどうかをチェックしたりする体制が整っています。

信頼できる企業と出会う場所としておすすめなサービスです。

3.yenta

「yenta」では経営層同士のマッチングだけでなく、転職先や副業先、出資先まで幅広く探せるサービスを展開しています。

AIによるマッチングが行われ、毎日10人のプロフィールが届く仕組みになっていることから、忙しくて企業探しに時間を割けない方でも使いやすいサービスだといえます。

これだけ充実したサポートがありながら、使用料金は基本的にはかからないのも嬉しいポイントです。

サイト編

続いてはビジネスマッチングサイトをご紹介します。

サービス運営年数の長さによる豊富な取引実績が大きなポイントで、登録企業の数が多い傾向があるので自社のニーズに合った企業と出会いやすいのが特長です。

ビジネスマッチングサイトの利用について下記コラムで詳しく解説しています。
ビジネスマッチングサイトおすすめ 15選!利用するメリット・利用時のポイントも解説

1.比較ビズ

2005年にサービスを開始した「比較ビズ」は、ビジネスマッチング業界でも歴史あるサイトです。

登録企業数が多く大手企業も登録しているので、さまざまな角度から企業探しが可能なのが大きなポイントです。

安心安全な取引や案件の質を担保するために、ほぼ全ての案件において運営側のヒアリング調査を行っています。

発注者側は無料で利用でき、受注者側は月額料金だけで仕事を受注できるほか、仲介手数料や成果報酬費用が一切かからない明瞭システムも魅力のひとつです。

2.AUBA

新規事業創出に注力したマッチングサイトが「AUBA」です。

登録企業の業種がとても幅広く、一次産業からAI、DXといった先端領域はもちろん、航空宇宙まで網羅した企業に出会うことができます。

登録者は決済権を持っている代表取締役や執行役員が過半数を占めているので、事業共創のキーパーソンとすぐに話ができるのが大きな魅力といえるでしょう。

3.Linkers

「​​Linkers」は、ものづくりの生産性を最大化することをコンセプトとしたビジネスマッチングサイトです。

スピーディーに最適なパートナーを探せる「Linkers Sourcing」、自社の商品やサービスに関心を持った企業と面談ができる「Linkers Marketing」など、さまざまなプランがあるため、自社に合った方法でビジネスマッチングを進めることができます。

まとめ

ビジネスマッチングを利用することで、普段なかなか出会うことができない企業と関わりを持つ機会が生まれます。

例えば、自社だけでは開発が難しくても、ビジネスマッチングを通して他社の力を借りることで事業がスムーズに進むこともあるでしょう。

これから事業を拡大したい方や、新しい事業をスタートさせたいと思っている方は、これを機にビジネスマッチングを利用してみてはいかがでしょうか。

一般社団法人日本中小企業金融サポート機構では、ビジネスマッチングのサポートを行っています。

実現させたい事業内容や現在抱えている課題などをお伺いし、あらゆる観点からお客さまのニーズに合ったプランをご提案いたします。

専門家によるサポートを受けながらビジネスマッチングを進めていただけるので、初めての方でも安心です。

この機会にぜひお問い合わせください。

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ビジネスマッチングに挑戦!概要・流れ・成功させるポイント・注意点を押さえよう

【監修】日本中小企業金融サポート機構 編集局長

保有資格:FP2級

大学卒業後、地方銀行に勤務。主に企業向け融資を担当。その後、損害保険会社にて法人営業、外資系金融機関にて法人融資や人材育成を担当するなど、一貫して金融関連業務に従事。2019年一般社団法人日本中小企業金融サポート機構に入社し、これまでの金融の知識と法人営業の経験を活かし、多くの中小企業・零細企業をサポート。
プライベートでは3児の父の顔も持ち、犬・猫・亀も飼う大家族の大黒柱。

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