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失敗しないために!クラウドファンディング成功のために必要なこと

公開日
2023.09.21
更新日
2024.02.20
失敗しないために!クラウドファンディング成功のために必要なこと

クラウドファンディングに失敗すると、資金を調達できずプロジェクトを実施できなくなってしまいます。

また、目標金額に届かない状態でプロジェクトを実施しなければならない場合もあります。

クラウドファンディングは自己資金がなくてもプロジェクトを実施できるので魅力的ではありますが、失敗する可能性もあるためこの記事を読んで成功のコツを押さえておきましょう。

今回は、クラウドファンディングにおける失敗やその原因についてご紹介します。

また、クラウドファンディング成功のために必要なこともまとめているので、ぜひご参考にしてください。

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クラウドファンディングにおける失敗とは

クラウドファンディングとは、プロジェクトや商品の開発・販売を実現するための資金を、インターネットを介して募る方法です。

一般的に、プロジェクトや商品の開発・販売をする方を「発案者」、資金を援助してくれる方を「支援者」といいます。

クラウドファンディングを利用すれば、自己資金がなくてもプロジェクトを実施することが可能です。

ただし、クラウドファンディングは必ずしも成功するとは限りません。

そこで以下では、クラウドファンディングの募集形式とそれぞれどのような場合に失敗になるのかについてご紹介します。

All-or-Nothing方式

All-or-Nothing方式は、目標金額を達成した場合に支援金が受け取れる募集形式です。

例えば、「1か月間で100万円」と設定した場合、100万円以上集まれば支援金を受け取ることができ、プロジェクトを実施することが可能です。

プロジェクトを実施した後は、支援者に「リターン」と呼ばれるお返しが必要です。

どのような場合が失敗か

All-or-Nothingの場合、目標金額が未達だとプロジェクトを実施することができません。

そのため、目標金額に届かない場合は失敗といえます。

ただし、支援者からの資金は決済されず、リターン履行の義務もないため「ゼロに戻る」という考え方もできるでしょう。

All-in方式

All-in方式は、目標金額に届かなくても支援者がいればプロジェクトを実施する募集形式です。

集まった支援金を全額受け取ることができるため、確実に資金を調達することが可能です。

どのような場合が失敗か

All-in方式の場合、少数でも支援があればプロジェクトを実施しなければならないため、目標金額に届かなかった場合は失敗といえます。

プロジェクトの実施に伴い、支援者へのリターンも必要です。これにより、資金が不足してしまう可能性があります。

ただし、クラウドファンディング前からプロジェクトの実施が決まっている場合は、支援が少なくてもプロジェクトに大きな影響はない場合もあります。

クラウドファンディングについては下記コラムで詳しく解説しています。

クラウドファンディングとは?メリットやデメリットは?成功事例などをご紹介
クラウドファンディングのやり方を伝授!メリット・デメリットとあわせて押さえよう
クラウドファンディングが未達成で終わる原因とは?成功させるポイントもご紹介

クラウドファンディングが失敗する原因

パソコンを膝で開き、頭を抱える男性

では、どのような場合にクラウドファンディングが失敗するのでしょうか。その原因を以下にてご紹介します。

目標設定が高すぎる

クラウドファンディングが失敗する原因に、目標設定が高すぎることが挙げられます。

プロジェクトを実施するにあたって必要な金額を、できれば全額クラウドファンディングで募りたいと思う方もいるでしょう。

しかし、あまりにも目標設定が高すぎると支援してもらえない可能性があります。

これにより、All-or-Nothingの場合はプロジェクトを実施できず、All-in方式の場合は資金が足りず失敗してしまうのです。

無謀なリターンを設定する

出資者を募るには魅力的なリターンを設定することは大切ですが、無謀なリターンを設定するとクラウドファンディングが失敗する可能性があります。

実際に、先のことを考慮せずリターンを設定し、裁判になった企業もあります。

その企業では、一生涯無料パスポートをリターンに設定。これにより、目標金額を大幅に超えた資金が集まりました。

しかし、「無料パス対象以外の商品を注文していない」「アンケートの回答が不誠実」など、クラウドファンディング時には言及していなかった内容を出資者に指摘し、パスポートを回収したのです。

その後、出資者から訴えられて裁判へと発展しました。

このように、コストも考慮したリターンを設定しないとクラウドファンディングが失敗する可能性があります。

プロジェクトに魅力がない

プロジェクトに魅力がないことも、クラウドファンディングが失敗する原因です。

支援者が求めていることとマッチしていない場合、当然ながら「支援したい」と思ってもらうことはできません。

この結果、支援者が集まらず失敗してしまうのです。

事前告知が足りず、PRも弱い

クラウドファンディングを行う際、事前告知やPRが大事です。

事前告知を行わないと、クラウドファンディングを行うことを認知してもらうことはできません。

多くの方に知ってもらうためには、SNS等を活用して自ら情報を発信しましょう。

またPRが弱いと、どのようなプロジェクトなのか、どのような活動をしているのかが分かりにくく、結果支援者が集まらずクラウドファンディングが失敗することがあります。

対応が不誠実、プロジェクト内容に虚偽

クラウドファンディングが失敗する原因に、対応が不誠実なことも挙げられます。

例えば、過去には目標金額を大きく上回ったためリターンの商品の製造が間に合わなかった企業がありました。

ただ、問題となったのは商品の製造が遅れたことではありません。

その後の対応が疎かになってしまったことが問題となったのです。

忙しいからといって誠実な対応ができなければ、支援者に満足してもらうことはできないでしょう。

この他、プロジェクト内容に虚偽がある場合も当然ながらクラウドファンディングが失敗する原因です。

プロジェクトの説明文に誤表記があると、故意ではなくても支援者からは虚偽に見えてしまうので、投稿する前に必ずチェックしましょう。

クラウドファンディングに失敗してしまったら?

ここでは、クラウドファンディングに失敗してしまった場合の対処法をご紹介します。

失敗の原因を検証する

クラウドファンディングに失敗してしまったら、その原因を検証することが大切です。

目標設定が高すぎていないか、無謀なリターンを設定していないか、事前告知やPRが弱くなかったか、誠実に対応できていたか、プロジェクトの説明文に誤表記がないかなどを確認しましょう。

次回プロジェクトに向けて改善を行う

失敗の原因が分かったら、次回プロジェクトに向けて改善を行うことが大切です。

例えば、事前告知やPRが弱かった場合は、さまざまなSNSを駆使して宣伝をしましょう。

また、友人や知人にも拡散の協力をしてもらうのもおすすめです。この他、プレスリリースを作成するのも一案です。

作成したプレスリリースを配信サービスに掲載したりメディアに送付したりすることで、ニュースサイトやWebメディアに取り上げられる可能性があります。

これにより、多くの方に見てもらうことができます。

加えて、PR動画や画像にも力を入れることが重要です。

動画や画像がないと、発案者はどのような人なのか、どのような活動をしているのかが分かりづらいため、プロジェクトの内容が良くても支援してもらえない可能性があります。

次回のプロジェクトを成功させるために、どうしたらうまくいくのか検証しながら改善を行いましょう。

クラウドファンディング成功のためには

パソコンの前で確認をする男女

ここでは、クラウドファンディング成功のためにやっておきたいことをご紹介します。

リターンは慎重に考える

前述したように、クラウドファンディングを成功させるには魅力的なリターンを設定することが大切ですが、コストがかかりすぎると資金が不足する可能性があります。

リターンを考える際は、金額を抑えつつ、支援者にとって魅力的な内容かどうかを確認しましょう。

メディアを駆使して宣伝する

どれだけ魅力的なプロジェクトでも、認知されなければ支援者を集めることはできません。

そのため、メディアを駆使して宣伝することが大切です。

また、SNSもこまめに投稿してプロジェクトを多くの方に知ってもらいましょう。

達成できなかった場合の損失を計算しておく

クラウドファンディングを行う前に、達成できなかった場合の損失を計算しておくことも重要です。

All-or-Nothingの場合、目標金額が未達だとプロジェクトを実施することができないため、あまり大きな損失は出ないかもしれませんが、労力と時間が無駄になってしまう可能性があります。

All-in方式の場合、少数でも支援があればプロジェクトを実施できますが、目標金額に届かないと資金が不足することが考えられます。

ほとんど集まらないことを予測し、どのくらい損失が出るのかを計算しておきましょう。

加えて、他の資金調達の方法を探しておくのもおすすめです。

まとめ

クラウドファンディングは、プロジェクトを実施したいけど費用が足りない場合に有効な資金調達の方法です。

銀行から融資を断られた場合でも活用できるため、実施したいプロジェクトがある方はクラウドファンディングを検討してみると良いでしょう。

ただし、クラウドファンディングは目標設定が高すぎたり、無謀なリターンを設定したりすると失敗する可能性があります。

クラウドファンディングを成功させるためには、「リターンを慎重に考える」「メディアを駆使して宣伝する」「達成できなかった場合の損失を計算しておく」などのポイントが大切なので、その点は押さえておきましょう。

一般社団法人日本中小企業金融サポート機構では、即日資金化が可能なファクタリングをはじめ、経営者の皆様のお悩みに合わせた資金調達のご提案をしております。

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失敗しないために!クラウドファンディング成功のために必要なこと

【監修】日本中小企業金融サポート機構 編集局長

保有資格:FP2級

大学卒業後、地方銀行に勤務。主に企業向け融資を担当。その後、損害保険会社にて法人営業、外資系金融機関にて法人融資や人材育成を担当するなど、一貫して金融関連業務に従事。2019年一般社団法人日本中小企業金融サポート機構に入社し、これまでの金融の知識と法人営業の経験を活かし、多くの中小企業・零細企業をサポート。
プライベートでは3児の父の顔も持ち、犬・猫・亀も飼う大家族の大黒柱。

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