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資金繰りが苦しいときの対処法・悪化を防ぐポイントをご紹介

公開日
2025.06.20
更新日
2025.06.20
資金繰りが苦しいときの対処法・悪化を防ぐポイントをご紹介

「資金繰りが厳しい」「このままでは資金ショートするかもしれない」など、中小企業や個人事業主にとって、資金繰りの悩みは少なからず発生するものです。

売上が思うように伸びず、支払いが立て込むと、たちまちキャッシュフローは悪化します。

最悪の場合、倒産に追い込まれる可能性もあるため、早めの改善が必要です。

そこで今回は、資金繰りが苦しいときにすぐやるべき対応や、さまざまな資金調達方法、避けるべき行動などをご紹介します。

資金繰りの悪化を防ぐために、ぜひご参考にしてください。

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ファクタリングは売掛金を売却することで現金を調達するサービスであり、最短即日での資金調達も叶います。

当機構では、申し込みから最短30分で審査結果の提示、最短3時間で入金が可能なファクタリングサービスをご提供しています。

2者間ファクタリング・3者間ファクタリングに対応しており、どの業種の売掛金でも対応可能です。

資金繰りでお悩みの事業主様は、この機会にぜひご相談ください。

資金繰りが苦しいときにすぐにやっておきたいこと

パソコンの前で考え込む男性

資金繰りが厳しくなると、精神的にも大きな負担がかかり、冷静な判断が難しくなりがちです。

しかし、適切な対応を早めに取ることで、経営の立て直しにつながる可能性は十分にあります。

ここでは、資金繰りが苦しいと感じたときに、まず取り組むべき具体的なアクションについてご紹介します。

経費を削減する

資金繰りが苦しいと感じたとき、最初に取り組むべきなのが「経費の見直し」です。

毎月の固定費や変動費の中には、すぐに削減できる項目が潜んでいることがあります。

例えば、光熱費・通信費のプラン見直しや外注業務の一時的な停止などが挙げられます。

小さな削減の積み重ねでも、資金流出を抑える効果は大きく、経営の持ちこたえにつながります。

まずはすべての支出を洗い出し、優先度の低いものから見直していくことが重要です。

支払サイト・回収サイトを見直す

資金繰りが厳しいときは、支払サイトと回収サイトの見直しも重要な対策です。

仕入先との支払条件を延長できれば、手元に現金を残しておける期間が長くなります。

一方で、売掛先からの入金を早めることができれば、手元に現金が入るまでのタイムラグも短縮され、キャッシュフローの改善につながります。

支払サイトや回収サイトの期日を変更するには取引先との交渉が必要ですが、資金繰りを早期に改善できる可能性が高いため、優先して取り組むべき対策といえます。

支払サイト・回収サイトについては下記コラムで詳しく解説しています。
支払いサイト(回収サイト)徹底解説!短縮方法・120日サイトの注意点【ファクタリング/資金繰り】

在庫を減らす

資金繰りが苦しいときは、在庫の見直しも重要なポイントです。

商品を仕入れるとその分支出が増えますが、売れるまではお金として戻ってきません。

つまり、在庫が多いほど現金が商品という形で眠ってしまい、ほかの支払いに使えるお金が減ってしまうのです。

在庫は早期に値下げして売り切る、仕入れを絞るなどの対策を行うことで、資金繰りの改善が期待できます。

資産を売却する

資金繰りが厳しいときは、使っていない資産の売却も有効な手段です。

例えば、使用頻度の低い機械や車両、不要な備品、不動産などを現金化することで、一時的にでも現金を確保できます。

また、リースやレンタルへの切り替えによって、固定資産を減らしながらも業務を継続できる場合もあります。

資産の売却は即効性があり、短期的な現金の確保に役立つため早めに棚卸しを行い、売却できるものがないか検討してみると良いでしょう。

資金繰りが苦しいときに利用したい資金調達方法

複数の一万円札束と電卓

資金繰りが厳しい状況では、早急に現金を確保することが求められます。

とはいえ、銀行融資のように審査に時間がかかる方法では、すぐに現金が手元に確保できない場合もあります。

そこで、比較的スピーディーに利用できる資金調達方法を知っておくことが重要です。

ここでは、資金繰りが苦しいときに活用しやすい「ファクタリング」「手形割引」「ビジネスローン」「カードローン」といった代表的な資金調達方法を紹介します。

ファクタリング

ファクタリングは、売掛金をファクタリング会社に買い取ってもらい、早期に現金化できる資金調達方法です。

銀行融資のような不動産担保や代表者以外の保証人が原則不要で、審査も比較的スピーディーなため、急な資金ニーズに対応できるのが特徴です。

とくに入金までの期間が長い売掛先を抱えている場合に効果的で、資金繰りの安定化に貢献します。

ただし、ファクタリングは手数料が発生するため、コストと効果のバランスを見極めながら活用する必要があります。

ファクタリングについては下記コラムで詳しく解説しています。
ファクタリングとは?仕組みやメリット・デメリットをわかりやすく解説【図解あり】

手形割引

手形割引は、まだ満期を迎えていない受取手形を金融機関などに買い取ってもらい、期日前に現金を得る資金調達方法です。

すでに発行された手形を売却して現金を得るため、比較的スムーズに現金化でき、資金繰りの改善に寄与します。

ただし、手形の信用状況や割引料率によっては希望額に満たない場合もあるため、事前の条件確認が重要です。

ビジネスローン

ビジネスローンは、法人や個人事業主を対象とした事業資金専用の融資で、比較的スピーディーに資金調達できる点が魅力です。

原則担保や保証人が不要なケースも多く、銀行融資よりも柔軟な審査基準が設定されていることが一般的です。

ビジネスローンは資金使途も幅広く、運転資金や設備投資、つなぎ資金などに活用できます。

ただし、金利は銀行融資より高めに設定されることが多いため、返済計画をしっかり立てた上で利用することが重要です。

カードローン

カードローンは、あらかじめ設定された限度額の範囲内で、必要なときにATMなどから自由に現金を借り入れできる融資サービスです。

申し込みから借り入れまでのスピードが早く、急な資金ニーズにも対応しやすいため、資金繰りが苦しい場面での一時的な資金調達方法として活用できます。

ただし、金利はビジネスローンよりも高めに設定されていることが多く、長期利用は返済負担が大きくなる可能性があります。

資金繰りが苦しいときに利用できる公的融資制度

資金繰りが厳しいとき、公的な支援制度を活用した融資は、事業の立て直しや一時的な現金不足を乗り越えるための大きな助けになります。

ここでは、事業の立て直しを目的とした公的融資制度を3つご紹介します。

制度融資

制度融資は、地方自治体や民間金融機関、信用保証協会が連携して支援を行っている公的な融資制度です。

中小企業や個人事業主が利用しやすいよう、低金利かつ信用保証付きで融資を受けられるのが特徴です。

資金使途は運転資金や設備資金など幅広く対応しており、資金繰りが苦しい状況でも比較的安定した条件で借り入れが可能です。

制度融資の申請には、自治体を通じた手続きや事業計画の提出が必要です。

セーフティネット貸付

セーフティネット貸付は、売掛先の倒産や売上の減少、経済環境の悪化など、突発的な経営悪化に直面した中小企業や個人事業主を支援するための公的融資制度です。

セーフティネット貸付は日本政策金融公庫が実施しており、比較的低金利で、据置期間や返済期間にも配慮された柔軟な融資条件が特徴です。

資金繰りが急激に悪化した場合の緊急対応として利用しやすく、一定の要件を満たせば迅速に融資が受けられる可能性もあります。

企業再建資金

企業再建資金は、業績が悪化しているものの、今後の再建が見込まれる中小企業や個人事業主を支援するための融資制度です。

企業再建資金は日本政策金融公庫が実施しており、経営改善計画の策定を前提に、必要な運転資金や設備資金の融資を受けることができます。

再建の見込みがあれば、金利や返済期間などの融資条件に柔軟な配慮がされ、比較的利用しやすい制度となっています。

資金繰りが苦しいときにやってはいけないこと

両手で×印をする男性

資金繰りが苦しいときには、焦りから思わぬ判断ミスをしてしまい、一時的な資金難をしのぐためにとった行動が、後に大きなトラブルや信用失墜を招くリスクもあります。

経営を立て直すには、避けるべき行動を正しく理解しておくことが重要です。

ここでは、資金繰りが苦しいときに避けたい対応についてご紹介します。

税金・社会保険料の滞納

資金繰りが厳しいとき、後回しにしてしまいがちなのが税金や社会保険料の支払いです。

税金や社会保険料を滞納すると延滞税が加算されるだけでなく、信用情報に悪影響を及ぼし、金融機関からの融資が受けにくくなる可能性もあります。

また、最悪の場合は差し押さえなどの強制執行に発展することもあるため、手元の現金に余裕がない場合でも、まずは所轄の税務署や年金事務所に相談し、分納や猶予などの制度を活用することが重要です。

街金融からの借り入れ

資金繰りが切迫しているとき、審査がゆるくスピーディーに資金調達ができる街金融に頼りたくなることがあるかもしれません。

しかし、街金融は一般的な金融機関と比べて金利が高く設定されていることが多く、返済の負担が重くなる傾向があります。

一時的に現金を得られても長期的には大きな損失につながる可能性があるため、街金融からの借り入れは慎重に検討しましょう。

融通手形の利用

融通手形とは、実際の取引がないにもかかわらず資金調達を目的として発行される手形のことです。

一時的に現金を得る手段として利用されることがありますが、これは実質的に粉飾に近く、信用を大きく損なう行為です。

万が一不渡りになれば、銀行取引停止や倒産につながるリスクもあります。

また、融通手形は法的にも問題となる可能性があり、後々大きなトラブルを招きかねません。

資金繰りが苦しくても、正当な資金調達方法以外に頼ることは絶対に避けましょう。

従業員や買掛先への支払滞納

資金繰りが厳しくなると、従業員の給与や買掛先への支払いを後回しにしたくなることもあるかもしれません。

買掛先とは、商品やサービスを受け取って後から代金を支払う取引先のことです。

従業員の給与や買掛先への支払いを滞納すると、信頼関係の崩壊や従業員の離職、取引の停止といった深刻な問題を招く恐れがあります。

支払いが難しいときは、早めに事情を説明し、スケジュールの調整をお願いするなど誠実な対応が求められます。

資金繰りが苦しくなる主な原因

資金繰りが悪化する背景には、単に売上の減少だけでなく、さまざまな要因が複雑に絡んでいることがあります。

原因を正しく把握していないと対策が後手に回り、経営の悪化をさらに加速させてしまうでしょう。

そこで以下では、資金繰りが苦しくなる主な原因をご紹介します。

経営計画に問題がある

資金繰りが悪化する原因の一つに、経営計画の不備があります。

売上や支出、投資の見通しが甘いまま事業を進めてしまうと、思わぬタイミングで現金が不足します。

資金繰りは月単位だけでなく、週単位や日単位でも計画的に管理することが大切です。

現実に即した経営計画を立て、定期的に見直すことが安定した資金管理につながります。

無駄な出費が多い

資金繰りが苦しくなる原因として、無駄な出費が積み重なっているケースは少なくありません。

無駄な出費には、例えば必要以上の備品購入や交際費の過剰支出などが挙げられます。

こうした出費はひとつひとつが小さくても、月単位・年単位で見ると大きな負担になります。

経費は定期的に見直し、必要性や費用対効果を検証することが重要です。

支出の見直しを徹底することで、無理なく資金繰りを改善できる可能性があります。

在庫を過剰に抱えている

在庫を過剰に抱えていることも、資金繰りが悪化する大きな原因の一つです。

商品として保管されている在庫は、売れるまで現金化されず、実質的に現金が眠っている状態になります。

とくに回転率が低い在庫を多く抱えると、仕入れに使った現金が長期間戻らず、ほかの支払いに充てる現金が不足してしまいます。

そのため、売れ筋や需要を見極めて在庫量を適正に保ち、効率的な在庫管理を行うことが資金繰りの健全化につながります。

売掛金の回収が遅れている

売掛金の回収が遅れていると、例え帳簿上は黒字であっても実際には手元の現金が不足し、支払いができず経営に支障をきたす可能性があります。

そのため、とくに回収サイトが長い売掛先や支払いが遅れがちな売掛先が多い場合は要注意です。

売掛金の回収が遅れないようにするには、取引条件の見直しや入金管理の徹底、定期的な督促などの対応が必要です。

場合によっては、ファクタリングなどの資金調達方法を活用することも検討すると良いでしょう。

投資に失敗した

将来の成長を見越して行った設備投資や新規事業への投資が、期待した成果を上げられなかった場合、その損失が資金繰りを圧迫する原因となります。

とくに多額の現金を一度に投入した場合、回収までに時間がかかることで手元の現金が不足し、日々の運転資金に支障をきたすことがあります。

投資は将来の利益を見込んで行うものですが、十分な事前検討やリスク分析を怠ると、経営全体に悪影響を及ぼしかねません。

投資判断は慎重に行い、実行後も定期的に見直すことが大切です。

資金繰りの悪化を防ぐポイント

パソコンを持ってナンバーワンポーズをする女性

資金繰りが悪化すると、日々の支払いや事業運営に大きな影響が出てしまいます。

しかし、日頃から現金の流れを意識し、適切な管理を行っていれば、突然の現金不足を防ぐことが可能です。

ここでは、資金繰りの悪化を未然に防ぐために押さえておきたいポイントをご紹介します。

資金繰り表を作成する

資金繰り表は、現金の流れを可視化できる表です。

日々の売上や仕入れ、家賃、人件費など、収入と支出を記入することで、いつ・どれだけの現金が必要かを事前に把握できます。

これにより、現金不足が予想される時期を早めに察知し、対策を講じることが可能です。

資金繰り表を活用すれば、現金の流れに関する予測と管理の精度が高まり、経営の安定にもつながります。

資金繰り表については下記コラムで詳しく解説しています。
資金繰り表とは?黒字倒産を回避し健全な経営を目指すには

融資の返済期間をリスケジュールする

融資の返済が負担になっている場合、金融機関と相談して返済期間のリスケジュールを検討するのも一つの手段です。

月々の返済額を抑えることで、資金繰りに余裕が生まれる可能性があります。

ただし、融資の返済期間をリスケジュールすることで、新たな融資を受けにくくなったり、返済が長期化したりすることもあるため、慎重な判断が必要です。

取引条件を見直す

資金繰りの悪化を防ぐためには、買掛先や売掛先との取引条件を見直すことも重要です。

例えば、支払サイトを延ばしてもらったり、回収サイトを短縮してもらったりすることで、手元の現金に余裕を持たせることができます。

このほか、仕入単価や発注ロットの見直しにより、無駄な支出や過剰在庫を防ぐことも可能です。

取引条件の改善は、資金繰りに即効性のある対策となるため、積極的に交渉を行う価値があります。

資金繰りの改善は日本中小企業金融サポート機構にお任せ

握手をする男性

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スピーディーに資金調達を行いたい事業主様は、ぜひ当機構をご利用ください。

まとめ

資金繰りが苦しいとき、慌てて誤った判断をすると経営をさらに悪化させてしまうリスクがあります。

まずは状況を正しく把握し、支出の見直しや公的制度の活用など、できることから冷静に対応していきましょう。

また、迅速に資金調達を行いたい場合はファクタリングの利用も検討してみてください。

当機構では、最短即日入金も可能なファクタリングサービスをご提供しており、柔軟な審査基準により事業主様の事情に合ったご提案が可能となっています。

資金繰りに関する幅広いご相談も受け付けているため、資金繰りでお悩みの方はまずは当機構にご相談ください。

当機構のファクタリングサービスについて詳しくはこちらをご覧ください。

資金繰りが苦しいときの対処法・悪化を防ぐポイントをご紹介

【監修】日本中小企業金融サポート機構 編集局長

保有資格:FP2級

大学卒業後、地方銀行に勤務。主に企業向け融資を担当。その後、損害保険会社にて法人営業、外資系金融機関にて法人融資や人材育成を担当するなど、一貫して金融関連業務に従事。2019年一般社団法人日本中小企業金融サポート機構に入社し、これまでの金融の知識と法人営業の経験を活かし、多くの中小企業・零細企業をサポート。
プライベートでは3児の父の顔も持ち、犬・猫・亀も飼う大家族の大黒柱。

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