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注文書ファクタリングとは?メリット・デメリットから審査が通りやすい会社までご紹介

公開日
2023.03.22
更新日
2024.10.18
注文書ファクタリングとは?メリット・デメリットから審査が通りやすい会社までご紹介

事業を運営するための運転資金を集める目的で近年注目を集めているのが「ファクタリング」です。

最近ではあらゆるニーズに対応すべく、「注文書ファクタリング」という新しいサービスも登場しています。

そこで今回は、注文書ファクタリングにフォーカスし、概要や従来のファクタリングとの違い、利用するメリット・デメリットを解説します。

ぜひご覧ください。

【注目】確実に資金調達したい方へ

注文書ファクタリングは、仕事を引き受けた段階ですぐに資金調達に向けて動き出せる一方で、審査は通常のファクタリングより厳しめな傾向にあります。

確実な資金調達には当機構のファクタリングをおすすめします。
ファクタリング業界では珍しく営利を目的としていない一般社団法人なので、手数料1.5%~と低手数料を実現しました。

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注文書ファクタリングとは?まずは概要を押さえよう

そもそもファクタリングとは、企業が保有する売掛金を売却して資金化ができる金融サービスのことです。

一般的には「2者間ファクタリング」と「3者間ファクタリング」という契約方法があり、資金化までのスピードや手数料のパーセンテージに違いがあります。

2者間ファクタリングついては下記コラムで詳しく解説しています。
2者間ファクタリングとは?メリットや手数料、利用のポイントを解説

3者間ファクタリングついては下記コラムで詳しく解説しています。
3者間ファクタリングとは?メリット・デメリットと利用の流れを解説!

今回ご紹介する「注文書ファクタリング」は、注文を受けたときに売掛先が自社に向けて発行する注文書や発注書をファクタリング会社に売却することで資金化を行う方法です。

中小企業の中で「請求書を発行する前に資金が必要になった」というケースが少なからず発生していたことから、このサービスが誕生したといわれています。

注文書ファクタリングの仕組み

注文書ファクタリングに必要なのは案件が発生した際に発行される注文書なので、仕事を引き受けた段階からすぐに資金調達に向けて動き出すことができます。

ファクタリング会社が利用者から申請された注文書や発注書を買取り、買取金額から手数料を差し引いた額を利用者の口座に入金します。

利用者は商品やサービスを納品後、売掛先宛に請求書を発行し売掛金が振り込まれたことを確認します。

入金が確認できたら売却した債権額をファクタリング会社に支払うことで取引が終了します。

仮に手元に注文書がない場合でも、メールやFAXでのやりとりなど「仕事を受注した事実が確認できるもの」があれば買い取ってもらえる場合もあります。

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似て非なるもの!注文書ファクタリングと請求書ファクタリングの違い

ノートの切れ端に書かれたはてなマークと虫眼鏡

注文書や発注書を用いて資金の確保ができる注文書ファクタリングの概要についてお伝えしました。

ここまで読んで、「請求書ファクタリングとの違いが分からない」と思った方もいるでしょう。

大前提として、企業で保有する債権を資金化する手段として活用できる制度であることに変わりはありませんが、買取対象や資金化のタイミングなど細かい点で違いがあります。

ここからはそれぞれの違いについて解説します。

買取対象

注文書ファクタリングでは、案件が発生して仕事を受けた際に発行される「注文書」や「発注書」をファクタリング会社に買い取ってもらうことで資金化ができます。

ごくまれに注文書を発行しない企業も存在しますが、仕事の指示に関するメールなど、案件を引き受けた事実が確認できる資料があれば代用が可能な場合もあります。

一方、請求書ファクタリングでは、納品後に売掛先に対して発行する「請求書」をファクタリング会社に買い取ってもらうことで資金調達を行います。

手数料

売掛金が振り込まれるまでの期間が長い注文書ファクタリングでは、売掛金を回収するまでに売掛先が倒産してしまうなどのリスクが高くなります。

ファクタリングもビジネスですので、未回収のリスクが高い利用者に売掛金を振り込んでも、ファクタリング会社として経営ができるようにしておかなければなりません。

これらの理由から、注文書ファクタリングの手数料は比較的高くなっています。

これに対し、請求書ファクタリングの手数料は契約形態によって異なり、2者間の場合は8%〜18%、3者間の場合は2%〜9%で設定されています。

ファクタリングの手数料ついては下記コラムで詳しく解説しています。
ファクタリング手数料はいくら?相場や内訳、費用を抑える方法を紹介!

資金調達のタイミング

注文書ファクタリングでは、売掛先から注文を受けた際に発行される注文書や発注書が手元に届いている段階から審査を受けられます。

そのため注文書ファクタリングは最大6か月程度入金サイトを短縮することができます。

一方で、請求書ファクタリングでは、納品後に請求書を発行した段階から審査に進むことができ、納品完了後から1か月~2か月程度入金サイトを短縮することができます。

仕事を受けてから納品までに長い期間を要する場合は、注文書ファクタリングを利用した方が資金化までの時間を大幅に短縮することが可能です。

売掛先への通知

注文書ファクタリングは2者間契約と同じ契約形態であることから、売掛先に対して何か通知をする必要は全くありません。

そのため、注文書や発注書を売却して資金化している事実を第三者に知られることなく、売掛先との信頼関係を保ったまま運転資金の確保ができます。

一方で、請求書ファクタリングにおける3者間契約の場合は、売掛先の承認を得ないと資金化ができないので、必ず通知をしなければいけません。

早急に資金調達できる!注文書ファクタリングのメリット

小さな黒板にMERITと書かれている

注文書ファクタリングは仕事を受けた段階から審査に進むことが可能なので、従来のファクタリングよりも資金化の時期を早めることができます。

その他にも買い取ってもらえる注文書の期間が長く設定されていたり、売掛先に資金調達の事実を知られることなく運転資金の確保ができたりと、嬉しいポイントがたくさんあります。

ここでは、注文書ファクタリングのメリットについて詳しく解説します。

1.受注段階で資金を調達できる

注文書ファクタリングの大きなメリットは、売掛先から注文を受けたタイミングで資金調達の審査手続きが可能だという点です。

一般的にファクタリングで資金調達を行う場合は、納品後に発行する請求書ベースでしか申請ができず、請求書発行のタイミングを待つ必要がありました。

この課題をクリアにしたのが注文書ファクタリングであり、資金化にかかる日程を大幅に前倒しすることが可能になったのです。

商品やサービスを納品する前に資金化ができるので、受注案件に必要な資材を購入したり次の案件に備えた準備費用として活用したりと、事業の運転資金確保に大きな効果が期待できます。

2.最大6か月先の注文書まで利用できる

注文書ファクタリングでは、納品予定が最大6か月先の注文書も審査に利用できます。

本来であれば仕事を受けてから請求書を発行するまでには約半年ほどかかることが多く、入金サイトが長いことから、案件を進める最中の資金不足に課題を感じていた企業もありました。

注文書を利用して資金調達を行うことで入金サイトを大幅に短縮することが可能となり、事業運営に必要な費用を素早く手に入れられるようになったのです。

資金繰りに悩んでいる事業者でもすぐに売掛金を資金化できるので、安定した事業運営を叶えることができます。

3.ノンリコース(償還請求権がない)契約である

償還請求権とは、商品やサービスを納品した後に売掛先の経営が悪化したり倒産してしまったりと、何らかの理由で入金がされなかった場合にファクタリング会社への弁済義務が免除になる制度のことです。

注文書ファクタリングは償還請求権がないノンリコース契約であることから、たとえ売掛先が倒産してしまった場合でも自社が売掛金を弁済する必要はありません。

償還請求権については下記コラムで詳しく解説しています。
償還請求権とは?ファクタリングに重要な“誰がリスクを負うか”

4.売掛先にファクタリングの利用を知られない

注文書ファクタリングでは、利用者とファクタリング会社の間のみで行われる「2者間契約」を採用しています。

資金調達の際に売掛先の承認を得る必要がないので、ファクタリングの利用を知られる心配がありません。

もしも売掛先にファクタリングの利用を知られてしまうと、「資金調達をしなければいけないほど経営が悪化しているのではないか」と不信感を抱かれてしまい、その後の取引に傷がついてしまうこともあります。

そういったリスクを避けられるのは大きなメリットといえるでしょう。

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あわせて押さえよう!注文書ファクタリングのデメリット

小さな黒板にDEMERITと書かれている

仕事を受注した段階で資金化が可能な注文書ファクタリングは、資金繰りの調整や大型案件を引き受ける際の準備金として活用できるなど、大きなメリットがあります。

しかしその一方で、手数料が高めに設定されていたり審査基準が厳しかったりとデメリットもあります。

ここでは、利用を検討する前に知っておきたい注文書ファクタリングのデメリットについてご紹介します。よく理解した上で利用を検討してみてください。

一般的なファクタリングに比べて手数料が高め

注文書ファクタリングは注文書や発注書が発行されたタイミングで審査申し込みが可能なので、利用者にとっては通常よりも早く資金化できて、安定した事業運営に資金を回せるメリットがあります。

ところがファクタリング会社にとっては売掛金が振り込まれるまでに長い時間がかかるので、売掛金が回収できなくなるリスクが高くなります。

この点から、注文書ファクタリングは一般的なファクタリングに比べて手数料が高く設定されています。

通常よりもコストがかかることを理解しておきましょう。

一般的なファクタリングに比べて審査が厳しめ

ファクタリングの審査では、売掛先の現在の経営状態だけでなく、過去の取引実績から安定した経営ができているかどうかまで細かくチェックされます。

注文書ファクタリングは通常よりも未回収リスクが高いことから、より厳しい審査基準が設けられており、売掛先によっては審査に通らない可能性もあります。

そのため、信用度が高く安定した経営ができている売掛先を選ぶことが審査に通りやすくなるポイントといえるでしょう。

ファクタリングの審査ついては下記コラムで詳しく解説しています。
ファクタリングの審査基準とは?通らない原因・通るためのポイントも解説

注文ファクタリングを取り扱っている会社が少ない

注文書ファクタリングは数年前に誕生した比較的新しいサービスであることから、対応している会社が少なく、社会的にも制度が行き届いていないのが現状です。

利用者は法人に限定されていたり、たとえ法人契約だとしても売掛先が個人事業主だと審査に通らなかったりと、やや融通が利きづらい点もあります。

また、いざ利用しようと思っても数少ない業者の中から選ばなければならないので、紛れ込んだ悪徳業者と契約してしまわないよう警戒しておかなければなりません。

個人事業主向けの注文書ファクタリングがまだまだ少ない

注文書ファクタリングはファクタリングサービスの中でも新しい仕組みであるため、法人向けで提供しているファクタリング会社が多くを占めているのが現状です。

個人事業主向けの注文書ファクタリングが少ない理由として、法人に比べ信用度が低い傾向にあるという問題が挙げられます。

注文書ファクタリングは、通常のファクタリング以上に売掛先と利用者の信用度が重要になります。

個人事業主は法人登記がなく、事業内容や資本金などの情報が不明瞭なうえ、債権譲渡登記も設定できないため、「危うい」といった印象を持たれ、仮に利用できる会社があっても、審査が通らない可能性が高いです。

また、注文書ファクタリングも通常のファクタリングと同様に売掛先の信用力を重視しているので、売掛先が個人事業主の場合は社会的信用に欠けてしまい審査に通らない可能性が高くなってしまいます。

個人事業主でどうしてもファクタリングが必要という方は通常のファクタリングサービスを利用しましょう。

個人事業主におすすめのファクタリング会社は下記コラムで詳しく解説しています。
【2024年最新】個人事業主向けおすすめファクタリング会社11選!利用時の注意点も解説!

注文書ファクタリングはいつ使う?おすすめの利用シーン

クリップでとめられた紙束と電卓とペン

注文書ファクタリングは、仕事を受けたタイミングで資金が必要な場合や、着手金や中間金だけでは資金が不足する場合に利用するのがおすすめです。

人材確保や資材・機材の準備など、案件の規模が大きくなるほど多額の準備金が必要になりますが、創業したばかりの会社や運転資金をあまり持っていない会社では準備金が足りない場合があります。

このような状況で利用することですぐに資金繰りの改善が見込めるため、安定した案件受注につながっていくのです。

注文書ファクタリングはさまざまな業界で活用されていますが、とくに受注段階で多額の資金が必要となる建設業や製造業の分野で重宝されています。

どう契約すれば良い?注文書ファクタリングの利用の流れ

ここでは注文書ファクタリングを利用するまでの一般的な流れをご紹介します。

まずは、Webサイトや電話・メールなどでファクタリング会社に問い合わせをします。話を聞いた上で利用を決意した場合は、同じ問い合わせ窓口から利用申し込みを行いましょう。

申し込みが完了したら審査の準備を行います。注文書などの受注実績が分かる書類と通帳、本人確認書類などを提出し、ファクタリング会社からの審査結果を待ちます。

審査に通過したらいよいよ契約です。契約時には印鑑証明書や納税証明書、登記簿謄本が必要になる場合があります。

これらの書類の取得に時間がかかることもあるので、あらかじめ用意しておくと良いでしょう。

契約完了後、債権の買取額から手数料を差し引いた金額が指定口座に振り込まれます。

売掛先から売掛金が振り込まれたら、ファクタリング会社に売掛金を振り込んで取引は完了です。

注文書ファクタリングの審査が通りやすいファクタリング会社

パソコンとパンフレットを用いて笑顔で説明する女性

注文書ファクタリングは、通常のファクタリングと比較して迅速に資金化できるメリットがあるものの、最近誕生したサービスであることから提供会社はそこまで多くないのが現状です。

「複数の会社を比較したいけれど、そもそも対応している会社が分からない」という方に向けて、注文書ファクタリングを利用できる企業を4社ご紹介します。

自社のニーズに合った会社を見つける際の参考に、ぜひご覧ください。

1.ビートレーディング

「ビートレーディング」は注文書ファクタリングの先駆企業で、最短30分で審査完了、最短2時間で資金化が可能です。

豊富な実績と経験から他のファクタリング会社の審査に落ちてしまった場合でも柔軟に対応してもらえます。

手数料も業界最低水準の2%〜であることから、コストをかけずに資金調達したい方におすすめです。

2.GMO BtoB 早払い

「GMO BtoB 早払い」は東証プライム上場企業が運営しているファクタリング会社です。

通常のファクタリングに加えて注文書ファクタリングサービスも提供しており、幅広いニーズに応えられるファクタリング会社だといえます。

Web上で申し込んでから最短2営業日で資金化できるため、早めに資金調達したい方におすすめです。

3.BESTPAY

「BESTPAY」は注文書ファクタリングに特化しており、スピーディーな審査により即日審査通過も可能です。買取可能金額が幅広く、100万円〜3億円ほどの資金化実績を持っています。

審査に必要な書類は、注文書と3か月分の取引が明記された通帳、査定申込書の3点のみなので、手続きにかかる手間を大幅に削減できるのがメリットです。

ただし、BESTPAYを利用できるのは法人のみであることから、個人事業主は利用できないので注意しましょう。

4.株式会社トップ・マネジメント

「株式会社トップ・マネジメント」は、創業から45,000件以上の注文書ファクタリング実績を持つファクタリング会社です。

オンラインで申し込みが完了する手軽さが魅力です。

最大1億円までの資金調達が可能なので、大きな案件を資金化するための相談も受け付けてもらえます。

株式会社トップ・マネジメントが指定する口座を開設し、指定口座に売掛金の振込を行うことで、手数料が通常よりも減額されるサービスも提供しています。

まとめ

注文書ファクタリングとは、売掛先から注文を受けたタイミングで利用できる金融制度のことです。

通常は商品やサービスの納品後に発行する請求書をもとに資金調達を行いますが、注文書ファクタリングの誕生により多額の準備金が必要な場合にも資金化ができるようになりました。

審査が厳しく手数料も高い傾向があるので、注文書ファクタリングの利用を検討する際は本記事を参考に準備を進めていただくのがおすすめです。

一般社団法人日本中小企業金融サポート機構では、ファクタリングのご相談受付から契約までのサポートを行っています。

経験豊富な専任スタッフがあらゆる観点からお客さまのニーズに合った最適な方法をご紹介いたします。

注文書ファクタリングに関するご相談も受け付けておりますので、この機会にぜひお問い合わせください。

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注文書ファクタリングとは?メリット・デメリットから審査が通りやすい会社までご紹介

【監修】日本中小企業金融サポート機構 編集局長

保有資格:FP2級

大学卒業後、地方銀行に勤務。主に企業向け融資を担当。その後、損害保険会社にて法人営業、外資系金融機関にて法人融資や人材育成を担当するなど、一貫して金融関連業務に従事。2019年一般社団法人日本中小企業金融サポート機構に入社し、これまでの金融の知識と法人営業の経験を活かし、多くの中小企業・零細企業をサポート。
プライベートでは3児の父の顔も持ち、犬・猫・亀も飼う大家族の大黒柱。

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