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【2025年最新】安すぎは要注意?クラウドファンディングの手数料と重視するべき要素

公開日
2025.03.19
更新日
2025.03.24
【2025年最新】安すぎは要注意?クラウドファンディングの手数料と重視するべき要素

クラウドファンディングにて企画や商品開発を実施したい場合、プラットフォームを利用するための手数料が発生します。

手数料が安ければコスト削減につながりますが、手数料の安さだけで利用するサービスを選ぶとプロジェクトが円滑に進まない可能性があります。

今回は、クラウドファンディングにおける手数料や手数料が安いサービスを選ぶ際の注意点、おすすめのクラウドファンディングサイトについてご紹介します。

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企業にとってのクラウドファンディングとは?

掌の上の雲で形取られたハート

クラウドファンディングとは、一般的にはクラウドファンディングサービスを提供しているプラットフォームに登録し、個人投資家などから資金を得るための資金調達手段です。

登録する企業は魅力的な企画や商品をPRし、それに賛同・共感した支援者が資金を支援します。

クラウドファンディングにもいくつかの種類がありますが、単にクラウドファンディングといった場合は支援者からの支援に対してリターンを返す「購入型」を指すことがほとんどです。

All-in型とAll-or-Nothing型

クラウドファンディングには、大きく分けてAll-in型とAll-or-Nothing型の2つがあります。

All-in型では、1人でも支援者がいればそのプロジェクトを実施することができます。

反対にいえば、その1人に対してプロジェクトの実行を約束しなければならないため、クラウドファンディングサイトに掲載するには一定の条件が必要です。

All-or-Nothing型は、掲載時に目標金額を提示し、これに到達した場合にプロジェクトの実行が可能となります。

期間内に到達したら、企業は集まった支援金を利用し、提示していたプロジェクトを実施します。

逆に期限内に到達できなかったら、それまでの支援金はすべて支援者へ返却され、企業は支援金を得ることはできません。

クラウドファンディングの主な種類

一般的なクラウドファンディングと言えばリターンの発生する購入型が広く知られていますが、クラウドファンディングにはいくつかの種類があります。

購入型

提示したプロジェクトに支援してもらった代わりに、商品の早期提供やイベントへの招待、企画への参加などのリターンを用意するクラウドファンディングです。

支援者は実質的にリターンを前払いで購入する形になるため、購入型と呼ばれます。

企業は、目標金額を達成できるための魅力的なリターンを提示することが重要です。

寄付型

クラウドファンディングの中でも、リターンを用意しないものを寄付型と呼びます。

街頭で行うような寄付と同様に、商品や企画などのリターンはありません。

そのため、社会貢献性や公共性の高いプロジェクトに適しています。

購入型のようなリターンは用意しませんが、支援へのお礼のメッセージや活動報告などを支援者に送ることが一般的です。

融資型

クラウドファンディングのうち、リターンとして支援者に利息を支払うタイプのものを融資型と呼びます。

プロジェクトを提示し、魅力的だと思った支援者が支援を行うところまでは購入型と同じですが、融資型ではプロジェクトが成功した場合に元本と利息を支払います。

融資型クラウドファンディングは金融商品として扱われるため、貸金業法や金融商品取引法などの諸法律の規制の上で成り立ちます。

なお、融資型のクラウドファンディングは、「ソーシャルレンディング」と呼ばれることもあります。

投資型

投資型クラウドファンディングでは、個人投資家からの投資のリターンとして株式を発行します。

投資してもらう借り手企業は年商1億円未満であることなど、いくつかの条件はありますが、資金調達の手段として活用できます。

クラウドファンディング成功のコツについては下記コラムで詳しく解説しています。
魅力的なリターンをつけよう!クラウドファンディング成功のコツ

クラウドファンディングに必要な「手数料」について

「仲介手数料」と描かれたブロック

クラウドファンディングを利用する際は、自社だけでは宣伝できない幅広い層から資金を集めるために、クラウドファンディングサイトに掲載する必要があります。

また、クラウドファンディングサイトには手数料を支払う必要があり、サービス利用時には各サービスの手数料の比較が一つのポイントとなります。

以下では、手数料の相場や内訳、All-inとAll-or-Nothingの手数料の違いについて解説します。

手数料の相場・内訳

クラウドファンディングの手数料の相場は幅広く、サービスの内容によって10%~25%ほどの幅があります。

また、寄付型のクラウドファンディングでは支援者が手数料を負担することでプロジェクト実施側は手数料が0で実施も可能です。

クラウドファンディングで発生する手数料の内訳としては、サービス利用手数料と決済手数料があります。

サービス利用手数料はシステム利用にかかるもので、決済手数料はプロジェクト成立時に差し引かれます。

クラウドファンディングの種類による手数料の違い

All-in型とAll-or-Nothing型のどちらを選択するかによって、手数料の支払いに違いがあります。

All-in型では、たとえ支援者が1人でもプロジェクトは成立するため、企業は支援金を受け取ることができます。

そのため、いくら集まったかにかかわらず、支援金に対して手数料がかかります。

All-or-Nothing型では、目標金額に達成しなければプロジェクトは成立しません。

そのため、仮に達成しなかった場合は手数料も発生せず、達成すればそのときに手数料が発生します。

クラウドファンディング手数料は安ければ安いほど良い?

親子3人の模型と観葉植物

クラウドファンディングの利用にかかる手数料が安ければ安いほど、最終的に受け取れる支援金が増えることは間違いありません。

一方で、プロジェクトが成功するかどうかで考えると、手数料だけでサービスを選ぶことは避けたほうがよいでしょう。

以下にその理由を記載していきます。

手数料が安いと別途費用が加算されることもある

クラウドファンディング利用の手数料が安い場合、別途サポートを受けたいときに追加費用が必要になる場合があります。

サポート内容としては、SNSと連携しての広告配信や効果測定、ライブ配信などを用いた宣伝、リターン制作の補助などがあります。

どのサポート内容が基本手数料に含まれており、どのサポート内容がオプション料金となっているか、事前に確認しておくことが重要です。

プロジェクト成功につながるかはわからない

手数料が安いことで最終的に受け取れる支援金は増えますが、そもそもプロジェクトが成功するかどうかはわかりません。

例えば、ユーザー数が少ないクラウドファンディングサイトだった場合、プロジェクトが多くの人の目に留まらず、支援が十分に集まらない可能性があります。

プラットフォームのサポートが少なくなる

手数料が安くなることで、プラットフォームから受けられるサポートが少なくなる場合があり、不便を感じる可能性があります。

とくに初めてクラウドファンディングに挑戦する場合には、スタッフによるサポートがあったほうが助かる場面も多いでしょう。

必要な対応やPRが疎かになる可能性がある

クラウドファンディングの成功のためには、自社でもさまざまな手段を用いてプロジェクトをPRする必要がありますが、プラットフォームの支援も期待したいところです。

手数料が安いと、プラットフォームからのPRが期待できなかったり、その他の必要な対応が遅れたりすることも考えられます。

クラウドファンディングは、期間内に支援金を集めるための長い挑戦となるため、プラットフォームからどのくらい支援してもらえるかも重要なポイントです。

自社に合ったクラウドファンディングを探すポイント

瓶の中に詰められたたくさんのコイン

クラウドファンディングサイトを選ぶ際は、手数料だけに注目するのではなく、自社が実現したい目標にマッチしているクラウドファンディングサービスかを比較・検討し、総合的に判断するようにしましょう。

検討しているプロジェクトに合っているか

クラウドファンディングといえば購入型が一般的ですが、寄付型などその他の種類もあり、かつAll-in型とAll-or-Nothing型の違いもあります。

そもそも自社が検討しているプロジェクトに合ったプランが用意されているサービスか、確認するようにしましょう。

利用を検討しているサービスの得意なジャンルを確認する

似たようなタイプのプランが用意されている場合でも、クラウドファンディングサイトによって得意なジャンルは異なります。

例えば、ガジェット関連の商品開発に多くの実績があったり、社会課題に向き合ったプロジェクトを多く実施していたりなど、クラウドファンディングのサイトにもそれぞれ特徴があります。

自社が検討しているプロジェクトとサイトの得意ジャンルが一致しているかも、重要なポイントです。

十分なユーザー数に宣伝できるか

多くの支援者から支援金を募るためには、母数となるユーザー数が重要です。

初めて挑戦する場合など、とにかく多くのユーザーに宣伝したい場合には、大手クラウドファンディングサイトを選ぶと良いでしょう。

サポートは手厚いか

クラウドファンディングサイトによって、どのようなサポートをしてくれるかは異なります。

基本的にサービスに含まれているものやオプション料金の内容を比較して、自社の求めるサポートを提供しているところを選びましょう。

手数料とサービス内容を比較!クラウドファンディングサイト9選

複数のカードとチェックリスト

ここでは、初めてのクラウドファンディングにおすすめのサイトをご紹介します。

1.CAMPFIRE

CAMPFIREは、日本でとくに利用者数の多いクラウドファンディングサイトの一つです。

会員数は400万人の規模を誇り、CAMPFIRE調べで国内シェアNo.1を謳っています。

累計プロジェクト数は9.9万件以上に上り、ジャンルやプロジェクトの規模を問わずに挑戦できる点が特徴です。

豊富な実績を元にしたノウハウ集の閲覧、挑戦したいジャンルの成功事例、事前審査によるプロジェクトのリスクチェックなどが利用でき、カテゴリ別の専任スタッフにいつでも相談できる点も強みといえるでしょう。

手数料の仕組みも明瞭で、All-in型・All-or-Nothing型問わず、プロジェクトが成功するまで支払いは発生しません。

初期費用0円
成功報酬手数料
17%+税
※決済手数料込み

2.Makuake

Makuakeは、CAMPFIRE同様に日本国内でよく知られたクラウドファンディングサイトです。

累計の応援購入総額は1,000億円以上に上り、3か月間のアクセスユーザー数は850万人にもなります。

さまざまなジャンルで挑戦が可能であり、新規顧客の獲得や新しい販路の拡大、テストマーケティング等に活用できます。

手数料は決済手数料込みで20%となっており、掲載には費用はかかりません。

プロジェクトの掲載にあたっては、設計やPR施策のアドバイスを専任のキュレーターから受けることができ、初めての挑戦でも気軽に相談できます。

サイト掲載費用0円
手数料20%
※決済手数料込み

3.READYFOR

READYFORは、寄付型クラウドファンディングにおいて非常に高いシェアを誇るクラウドファンディングサイトです。

商品開発よりは社会性の高いプロジェクトに適しており、多くの団体や個人がさまざまなプロジェクトを立ち上げています。

ジャンルとしては、社会課題に挑戦するソーシャル、研究、神社仏閣、いきもの、スポーツなどがあります。

READYFORでは「想いの実現」を重視したサービス設計を行っており、対価性のないリターンでも多くのプロジェクトが成功しています。

専門のサポートから成功のためのノウハウを教えてもらえるほか、トラブル対応の解決についても支援してもらえます。

初期費用・掲載料など無料
手数料(ベーシックプラン)14%
※運用手数料・決済手数料込み

4.CAMPFIRE for Social Good

CAMPFIRE for Social Goodは、社会課題の解決を目的とした専用プラットフォームです。

最初に紹介したCAMPFIREが運営しており、購入型に強みがある本サイトとは異なり、医療福祉や教育など社会性の高いプロジェクトに向いています。

このような特徴から、プロジェクトオーナーとなれるのは非営利で活動する団体に限られます。

寄付型のクラウドファンディングとなっていることから、プロジェクトオーナーの手数料はなく、集まった支援金の100%を受け取ることができます。

プロジェクトオーナーなし
支援者負担12%+税

5.GREEN FUNDING

GREEN FUNDINGは、TSUTAYAなどで知られるCCCグループの株式会社ワンモアが運営するクラウドファンディングサイトです。

「未来を企画するクラウドファンディング」をコンセプトに、再新テクノロジーを搭載したガジェットや斬新なアイディアを取り込んだ製品などに強みがあります。

GREEN FUNDINGはプロジェクトの掲載数よりも成功率を重視しており、80%以上の成功率を誇っています。

プロジェクトオーナーのリピート率も高く、手厚いサポートが期待できるでしょう。

Standard20%(税込)
※決済手数料込み
※初期費用・月額固定費は不要
Partner13%(税込)
※決済手数料込み
※初期費用は1,300,000円(税抜)、月額固定費は不要

6.BOOSTER

BOOSTERは、CAMPFIREがPARCOとともに運営するクラウドファンディングサイトで、小さいチームや個人でも簡単に始められる点を強みにしています。

商品を開発しているものの、十分な宣伝費用が確保できそうになく、通常のクラウドファンディングも難しそうな場合に適しています。

初めてのクラウドファンディングで不安な場合や、忙しくてプロジェクトのために時間を割きにくい場合でも、専任の担当者がついてサポートしてくれます。

ベーシックプラン17%+税
※サイト手数料・決済手数料込み
バリュープラン17%+税(支援金額200万円を超える分は10%+税)
※サイト手数料・決済手数料込み
フルサポート20%+税
※サイト手数料・決済手数料込み

7.MotionGallery

MotionGalleryは、クリエイティブなアイディアを実現するのに適したクラウドファンディングサイトです。

ショートフィルム制作や映画館の運営、伝統工芸、コンサートなど、クリエイティビティを実現するためのプロジェクトが多く実施されています。

プロジェクトの掲載・相談無料
手数料10%+税
※プラットフォーム手数料・決済代行手数料込み

8.muevo

muevoは、音楽関連のプロジェクトに特化しているクラウドファンディングサイトです。

音楽特化型としては国内最大級を謳っており、楽曲制作やCDの制作、イベントの開催などのプロジェクトが実施されています。

muevoを通じて資金を調達できることはもちろん、ファンとの体験を共有する場としても活用できます。

なお、手数料などは要問い合わせとなっています。

9.GIVING100 by Yogibo

GIVING100 by Yogiboは、社会課題の解決を目的としたクラウドファンディングサイトです。

寄付型のクラウドファンディングとなっており、プロジェクトオーナーが支払う手数料はありません。

子ども支援や医療・福祉、地域活性化などの分野でプロジェクトを実施したい場合にはぴったりのプラットフォームだといえます。

なお、運営会社であるコングラントが提供する寄付決済システムのライトプラン以上に契約している必要がありますが、決済システムでは非営利活動に関するさまざまなサポートを利用できます。

ライトプラン4,000円/月+税
スタンダードプラン8,000円/月+税

まとめ

本記事ではクラウドファンディングサイトの手数料や、クラウドファンディングのサービスを選ぶポイントについて解説しました。

商品開発やイベントなどの良いアイディアがあるものの、そのための資金を集めるのが難しい場合には、クラウドファンディングが非常に役立ちます。

ただしクラウドファンディングサイトによって得意なジャンルやサポート内容が異なるため、自社に合うプラットフォームを総合的に判断するようにしましょう。

中小企業や個人事業主の資金調達としては、売掛金を売却することで現金を調達できるファクタリングもおすすめです。

当機構ではファクタリングのサービスを提供しており、最短即日での資金調達を可能としています。

その他さまざまな資金繰りのご相談も受け付けていますので、この機会にぜひお問い合わせください。

当機構のファクタリングサービスについて詳しくはこちらをご覧ください。

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【2025年最新】安すぎは要注意?クラウドファンディングの手数料と重視するべき要素

【監修】日本中小企業金融サポート機構 編集局長

保有資格:FP2級

大学卒業後、地方銀行に勤務。主に企業向け融資を担当。その後、損害保険会社にて法人営業、外資系金融機関にて法人融資や人材育成を担当するなど、一貫して金融関連業務に従事。2019年一般社団法人日本中小企業金融サポート機構に入社し、これまでの金融の知識と法人営業の経験を活かし、多くの中小企業・零細企業をサポート。
プライベートでは3児の父の顔も持ち、犬・猫・亀も飼う大家族の大黒柱。

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