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帳簿で売掛金がマイナスになっている場合は仕訳が間違っているため、原因を突き止めて訂正しなければなりません。
とはいえ、なぜ売掛金がマイナスになるのかその理由をご存じない方もいるでしょう。
そこで今回は、売掛金の概要や処理の流れ、売掛金がマイナスになる原因をご紹介します。
売掛金がマイナスになるのを防ぐ方法についてもまとめているので、ぜひご参考にしてください。
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売掛金とは、自社の商品やサービスを提供・納品して売上が発生しているものの、まだ支払いが行われていない代金のことを指します。
商取引では、取引の都度代金の授受は行わず、売掛先から将来的に代金を受け取る約束をして後日まとめて代金を受け取ることが多いです。
なぜなら、取引は頻繁に行われる他、その都度代金の授受を行うと精算手続きや事務処理が煩雑になるからです。
上記のように、一定期間分の代金をまとめて精算する方法を「掛取引」といい、売掛先との信用のもと行われるため「信用取引」とも呼ばれています。
代金の授受は特定の日にまとめて行うので、精算手続きや事務処理を効率化することができます。
売掛金については下記コラムで詳しく解説しています。
売掛金とは?処理の流れ・仕訳の例、売掛金を利用した資金調達までご紹介
掛け取引については下記コラムで詳しく解説しています。
掛取引とは?仕組みやメリット・デメリットについて解説!
帳簿に記入する際、取引の内容によっては売掛金以外の勘定科目を用いることがあります。
そこで以下では、売掛金と近い用語をご紹介します。
買掛金とは、商品やサービスを提供してもらい代金をまだ支払っていない場合に使用する勘定科目です。
例えば、自社がA社から商品を仕入れた場合、帳簿に記入する際は自社が「買掛金」、A社が「売掛金」となります。
未収入金とは、未回収の代金を計上する勘定科目です。すでに売上が発生しており、支払いが行われていない代金という点では売掛金と同じですが、売掛金は自社で提供している商品やサービスが対象になり、未収入金は一般的に本来の事業以外の取引で生じたものが対象になります。
そのため、例えば食品・飲料メーカーが、社用車や土地、建物などを売却した場合は、その代金が未収入金になるのです。
本来の事業として扱っている場合は未収入金ではなく売掛金になるため、混同しないように注意しましょう。
前受金とは、商品やサービスの提供前に代金を受け取った場合に使用する勘定科目です。いわゆる手付金のことで、商品やサービスを提供していない点が売掛金と異なります。
なお、前受金と似たような勘定科目に「預かり金」があります。
預かり金は、一時的に代金を預かった場合に使用する勘定科目です。第三者への支払いに充てられる場合や、本人に返金される場合があります。
立替金とは、他者が負担する代金を代わりに支払った場合に使用する勘定科目です。
立て替えた代金は後で支払ってもらうことが決まっているため、代金を受け取る権利があるという点は売掛金と同じですが、売掛金は「売上金」が対象です。
本来は売掛先が負担する送料を、自社が代わりに支払っておくなどの場合に立替金の勘定科目を使用します。
仮払金とは、用途や具体的な金額が決まっておらず、会社が従業員に対して一時的に代金を支払う場合に使用する勘定科目です。
例えば、従業員が出張に行く場合は、交通費や宿泊費、飲食費などの費用がかかります。
後から戻ってくるとはいえ、これらの費用を従業員の財布から先に出すのは負担になってしまいます。
このように、用途や具体的な金額が決まっていない状態で支払う代金を「仮払金」として仕訳を行います。
信用取引で商品やサービスを売却した場合の売掛金の処理の流れは、以下のとおりです。
自社の商品やサービスを売却して売掛金が発生したら、振替伝票と売掛帳に仕訳を記入します。
売上金が200,000円だった場合の帳簿への記入例は以下のとおりです。
借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
売掛金 | 200,000円 | 売上高 | 200,000円 |
記入するタイミングは、原則「商品の引き渡しやサービスの提供が完了したとき」です。
しかし、業種や企業の経理状況によって記入するタイミングは異なるため、どのタイミングが適切かは断言できませんが、あまりにも遅いと記入を忘れてしまう可能性があります。
記入忘れを防ぐためにも、チェック体制を作るなどの対策を講じることが大切です。
入金予定日に、売掛先から売掛金が入金されているか確認します。
入金が確認できたら、入金伝票と売掛帳に仕訳を記入します。記入例は以下のとおりです。
借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
普通預金 | 200,000円 | 売掛金 | 200,000円 |
売掛金が入金されたら、借方にあった売掛金を貸方に仕訳します。
これを「消込」といい、消込作業を行わないと計上漏れが発生するため必ず行うようにしましょう。
売掛金の未入金を防ぐためにも、定期的に残高をチェックするのがおすすめです。
一目で分かるように、売掛金の残高一覧表を活用すると良いでしょう。
売掛金の残高一覧表を活用することで、未入金がないか、請求金額と売掛金の金額に間違いはないか、漏れがないかなどをチェックできます。
売掛金を全体で見るとどの売掛先なのか分かりにくいため、売掛先ごとに補助科目を設定しておくのも一案です。
期末の売掛金の未入金は、貸借対照表の「流動資産」に記入をします。
貸借対照表とは、決算書と呼ばれる財務諸表のひとつです。決算日時点の企業の資産状況を表す書類で、「資産の部」「負債の部」「純資産の部」の3部を表形式で示します。記入例は以下のとおりです。
貸借対照表の右側には企業がどのように資産を調達したかを、左側にはその資産をどのように事業に活かしているのかを記入します。
資産の部 | 負債の部 | ||
流動資産 | 450,000円 | 流動負債 | 130,000円 |
現金・預金 | 100,000円 | 買掛金 | 80,000円 |
受取手形 | 100,000円 | 預り金 | 50,000円 |
売掛金 | 200,000円 | 固定資産負債 | 50,000円 |
有価証券 | 50,000円 | 長期借入金 | 50,000円 |
固定資産 | 250,000円 | 純資産の部 | |
建物 | 100,000円 | 株主資本 | 520,000円 |
土地 | 150,000円 | 資本金 | 520,000円 |
資産の合計 | 700,000円 | 負債・純資産の合計 | 700,000円 |
売掛金は将来的に入ってくるものなので、資産の部の流動資産に記入します。
なお、資産の合計と負債・純資産の合計は同じでなくてはなりません。一致しない場合は、記入漏れや記入ミスの可能性があります。
売掛金は自社の商品やサービスを売却して売上が発生した後に入金されるため、本来ならマイナスになることはありません。
もし売掛金がマイナスになっている場合は、以下のような原因が考えられます。
「レジが複数ある」「売上を入力している担当者が複数人いる」「売上を手動で入力している」という場合は、売上の計上漏れが発生する可能性があります。
売掛金の入金を確認したら消込作業を行いますが、売上が正確に記録されていないと売掛金の残高がマイナスになってしまいます。
この場合は売掛金の残高と入金額が合わないので、売上の計上漏れがないか確認しましょう。
売掛金がマイナスになった場合は、計算や入力を間違えている可能性があります。
通帳の金額と帳簿を照らし合わせて、間違いがないかチェックしましょう。
もし、数十円単位でマイナスになっている場合は、消費税の端数処理が間違っている可能性が高いといえます。
その場合は、請求書の金額が正しいか確認するのがおすすめです。
売掛金がマイナスになった場合は、記帳の漏れがないかもチェックしましょう。
記帳漏れの理由には、借方と貸方が逆に記入されている点が挙げられます。
正しく記帳していないと売掛金がマイナスになってしまうので、仕分処理に問題がないか確認することが大切です。
売掛先が請求額よりも多く入金している場合も、売掛金がマイナスになります。
過入金が発生する主な原因は、「間違って入金した」「翌月分もまとめて入金した」のどちらかなので、いずれにしても売掛先に確認する必要があります。
その際、差額を返金するか、次回の請求で過入金分を相殺するのか話し合っておきましょう。
次回の請求で過入金分を相殺する場合は、前受金として処理するのが一般的です。
前受金は、前述したように商品やサービスの提供前に代金を受け取った場合に使用する勘定科目です。
通常は以下のように記入をします。
借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
普通預金 | 200,000円 | 前受金 | 200,000円 |
貸方科目の「前受金」を間違って「売掛金」と記入をすると、売掛金がマイナスになります。
正しく仕訳をしないと売掛金がマイナスになるため、前受金があるときは仕訳処理に間違いがないか確認することが大切です。
売掛金がマイナスになるのを防ぐためには、以下の点に留意することが大切です。
売掛金の計上漏れや計算・入力ミスなどがあると売掛金がマイナスになるため、正確な会計処理を行うようにしましょう。
例えば、売上が発生したら振替伝票と売掛帳に仕訳をすぐに記入し、それが正しいか確認します。入金が確認できたら、同じく入金伝票と売掛帳に仕訳をすぐに記入しましょう。
後回しにしないことにより、売掛金の計上漏れを防ぐことができます。
この他、会計ソフトを使用するのも一案です。会計ソフトを活用すると、ヒューマンエラーを減らせる可能性があります。
売掛金がマイナスになるのを防ぐためには、チェック体制や監査体制を作ることも大切です。
まずはチェック体制を作るためにも、「いつ・誰がチェックをするのか」「どの項目をチェックするのか」などのルールをマニュアル化すると良いでしょう。
また、早い段階で間違いに気付くためにも、ダブルチェックを取り入れることも重要です。ヒューマンエラーを減らすために、内部監査を実施したり外部に監査を依頼したりするのも一案です。
会計処理の正しい知識を持った方に任せることで、ミスや漏れなどに気付きやすくなります。
売掛金がマイナスになるのを防ぐためには、売掛先との取引内容を見直すことも重要です。例えば、売掛金と入金額に差額が生じる要因に、消費税の端数処理方法が挙げられます。
消費税の端数処理は、1円未満の消費税は切り上げるのか、切り捨てるのか、四捨五入するのかを会社側が選択できます。
自社と売掛先の端数処理方法が異なると、売掛金がマイナスになってしまうことがあるのです。
この場合は、雑収入または雑損失で処理を行いますが、差額に気付かないと正しい会計処理が行えず売掛金がマイナスになります。
他にも、請求書が複数ある場合は、請求書ごとに消費税を算出するのか、もしくはまとめて消費税を算出するのかによっても差額が生じます。
このように、自社と売掛先でルールが異なると売掛金の計算を間違えてしまう可能性があります。
そのため、支払いのルールや商品の返品など細かい内容も含めて、定期的に取引の内容を見直すようにしましょう。
取引や入金ごとに、「売掛帳」「納品書・請求書の金額」「売掛先から入金された金額」の数字が合致しているかを突き合わせるようにしましょう。
売掛金を計上する前に金額ミスに気付くことができれば、どこが間違えているのか過去のデータを遡って原因を突き止める手間が省けます。
「売掛先から売掛金が入金されていない=マイナス」と思う方もいるでしょう。しかし、売掛金が未回収なだけではマイナス扱いにはなりません。
なぜなら、売掛帳の貸方には売掛金が計上されないからです。売掛帳の記入例は以下のとおりです。
借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
売掛金 | 200,000円 | 売上高 | 200,000円 |
売掛先から入金された後に消込作業を行い、借方にあった売掛金を貸方に仕訳します。
そのため、帳簿上で売掛金がマイナスになることはないのです。売掛金がマイナスになるのは、過入金がありそれをそのまま計上した場合です。
記入例は以下のとおりです。
借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
売掛金 | 200,000円 | 売上高 | 200,000円 |
普通預金 | 210,000円 | 売掛金 | 210,000円 |
上記は売掛金の入金額が10,000円多くなっているケースです。
請求書の金額よりも多くもらっているため、「プラスになるのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、帳簿上ではマイナス扱いになります。
過入金があった場合は、売掛先に返金するか、次回の請求で相殺するのであれば前受金として処理しなくてはなりません。
このように、売掛先から売掛金が入金されていないからといって売掛金がマイナスになることはないのです。
売掛先から売掛金を入金してもらえなかった場合、マイナス扱いにならないとはいえ、それは帳簿上での話です。
売掛金の入金が滞ると資金が不足する可能性があります。
そこで以下では、売掛金を管理するポイントをご紹介します。資金繰りを安定させるためにも、知っておくようにしましょう。
売上債権回転率とは、売掛金の入金スピードを表す指標です。
単位は「回転」が用いられており、数字が高いほど売掛金の入金がスムーズに行われていることを意味します。
売上債権回転率は、「損益計算書の売上高 ÷ 貸借対照表の売掛金」で求めることができます。
例えば売上債権回転率が6回転だった場合は、1年間に6回売掛金の入金があるということ。
2か月ごとに売掛金を入金してもらえていることになります。
このように、売上債権回転率は売掛金が滞りなく入金されているかどうかを把握するために必要な指標です。
売上債権回転率は業種によって異なりますが、あまりにも遅い場合は資金不足のリスクが高まるため、支払いサイトを見直すなどの対策を講じる必要があります。
売上債権回転率については下記コラムで詳しく解説しています。
売上債権回転率について知ろう!計算方法から業界別の目安、高める方法までご紹介
売上債権回転期間とは、売掛金を入金してもらえるまでの期間を表す指標です。期間が短いほど、売掛金の入金が速いことを意味します。
売上債権回転期間は、「売上債権 ÷ (売上高 ÷ 365日)」の計算式で求められます。
月数で売上債権回転期間を求めたい場合は、「売上債権 ÷ (売上高 ÷ 12か月)」で計算しましょう。
もし売上債権回転期間が長い場合は、同業他社と比較するのがおすすめです。
また、過去の数値も出して比較してみると良いでしょう。
以前よりも売掛金の入金に時間がかかっている場合は、売掛先の経営状況に何らかの問題がある可能性が考えられます。
与信管理とは、信用取引において発生する可能性があるリスクを抑えることです。売掛先が信用できるか調査・審査を行い、取引の可否を判断します。
すでに取引をしている場合は、取引額を引き下げるなどの対策を講じることで、万が一売掛金の入金がされない場合に損失を少しでも抑えることができます。
このように、売掛先から売掛金を入金してもらうためにも、与信管理を行うことが大切です。
売掛先の経営状況は常に変動するので、定期的に与信管理を行いましょう。
売掛先が倒産した場合は、売掛金を入金してもらうことができません。
そのため、未回収リスクに備えておくことも大切です。
未回収リスクに備える方法としては、例えば保証ファクタリングや売掛保証の利用があります。
売掛先の倒産などにより売掛金の支払いが行われない場合は、保証の範囲内で金融機関や保証会社が売掛金を支払ってもらえます。
これにより、売掛金の未回収リスクを低減することができます。
売掛保証については下記コラムで詳しく解説しています。
売掛保証とは?ファクタリングと何が違う?メリット・デメリットを押さえよう
売掛金の入金が会計年度をまたぐ際は、処理の仕方に注意が必要です。
例えば決算日が3月31日、請求書の締日が毎月20日だとします。通常であれば、21日から月末までの取引に関しては翌月分として扱うのが一般的です。
しかし、会計年度をまたぐ場合は3月31日までの取引も今年度の売上として計上しなければなりません。間違って4月分として売上を計上すると法人税額に影響します。
追加納税になってしまう場合があるため、入金までに期間が空きやすい売掛金の処理は十分に注意しましょう。
売掛金の入金予定日に入金されず、売掛先に支払いの督促などを行わず5年経過すると消滅時効になります。
時効を迎えると、売掛先に売掛金の入金を催促しても断られる可能性があります。そのため、時効を迎える前に売掛金を入金してもらうことが大切です。
なお、裁判所を通じて支払督促を行う他、民事調停の申し立てを行うことで時効期間をリセットすることができます。
売掛金を管理するなら、会計ソフトの機能を活用すると良いでしょう。
例えば、銀行明細などの取引データを自動で取り込む機能があれば、入力と仕訳の手間を省くことができます。
ヒューマンエラーを減らし、売掛金を適切に管理することが可能です。
売掛金の入金に時間がかかり、資金繰りに悩む場合はファクタリングを活用するのがおすすめです。
詳しくは後述しますが、ファクタリングサービスなら売掛金の未回収リスクを低減できるだけでなく、スピーディーに資金を調達することもできます。
ファクタリングについては下記コラムで詳しく解説しています。
ファクタリングとは?仕組みなどをわかりやすく解説【図解あり】
売掛金は全額そのまま入金してもらえるケースもあれば、一部だけ入金されるケースもあります。
また、ときには商品を返品されることもあるでしょう。
売掛金の仕訳方法が異なる場合があるため、以下にて押さえておきましょう。
売掛金として計上する場合の仕訳方法は以下のとおりです。
借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
売掛金 | 200,000円 | 売上高 | 200,000円 |
売掛先から売掛金の入金を確認できたら、消込作業を行います。売掛金を「貸方科目」に記入しましょう。
振込手数料を引かれて入金された場合は、「支払手数料」の勘定科目を使用します。記入例は以下のとおりです。
借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
普通預金 | 199,500円 | 売掛金 | 200,000円 |
支払手数料 | 500円 | 売掛金 | 200,000円 |
売掛金がクレジットカードで支払われる場合は、現金払いと区別するために「クレジットカード売掛金」と記入するのがおすすめです。
売掛金を一部だけ入金してもらった場合の仕訳方法は、全額入金してもらった場合と同じです。
借方と貸方の両方に入金された金額を記入しましょう。
例えば、売掛金が200,000円で入金された金額が100,000円だった場合の仕訳方法は以下のとおりです。
借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
普通預金 | 100,000円 | 売掛金 | 100,000円 |
売掛金を一部だけ入金された場合、どの売掛先でいつの売掛金なのかが分からなくなることがあります。
そのため、記入する際は分かるように明記しておきましょう。
売掛金が入金される前に返品があった場合は、すでに売掛帳などに記入しているため処理を行わなければなりません。
返品時は、売掛金として計上する場合と逆の仕訳を行います。記入例は以下のとおりです。
借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
売上高 | 200,000円 | 売掛金 | 200,000円 |
売掛金を値引きした場合は、「売上値引き」の勘定科目を使用します。
例えば、売掛金200,000円に対して5,000円の値引きをした場合の仕訳方法は以下のとおりです。
借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
普通預金 | 195,000円 | 売掛金 | 200,000円 |
売上値引き | 5,000円 | 売掛金 | 200,000円 |
前述したように、買掛金は商品やサービスを提供してもらい代金をまだ支払っていない場合に使用する勘定科目です。
売掛先から仕入れを行っている場合は、許可を得て買掛金と相殺することも可能です。
例えば売掛金200,000円のうち、100,000円を買掛金と相殺した場合の仕訳方法は以下のとおりです。
借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
買掛金 | 100,000円 | 売掛金 | 100,000円 |
売掛先から売掛金を入金してもらえなかった場合は、「貸倒損失」の勘定科目を使用します。その場合の仕訳方法は以下のとおりです。
ただし、貸倒損失として計上するには、「法律上の貸倒れ」「事実上の貸倒れ」「形式上の貸倒れ」のいずれかの要件を満たす必要があります。
また、貸倒損失は売掛金を入金してもらえないことが明らかになった事業年度で計上します。
売掛先から売掛金が入金されないまま確定申告をする場合は、前述した「売掛金として計上」と同様に仕訳を行います。
入金が確認できたら、「売掛金の回収」と同様に仕訳を行いましょう。
売掛金のマイナスなどミスがあった場合は反対仕訳を行い、その後正しい仕訳を行います。
例えば、売上が発生した時点で借方に「普通預金」、貸方に「売掛金」と間違えて記入した場合の修正例は以下のとおりです。
【間違った仕訳】
借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
普通預金 | 200,000円 | 売掛金 | 200,000円 |
【本来の仕訳】
借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
売掛金 | 200,000円 | 売上高 | 200,000円 |
【修正仕訳】
借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
売掛金 | 200,000円 | 普通預金 | 200,000円 |
売掛金 | 200,000円 | 売上高 | 200,000円 |
前年度の帳簿でマイナスを発見した場合は、速やかに税務署に修正申告をしましょう。
その際、帳簿の修正が必要です。例えば、前年度に10,000円の売上の計上が漏れていた場合の仕訳方法は以下のとおりです。
借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
売掛金 | 10,000円 | 前期損益修正益 | 10,000円 |
帳簿に、修正した日の日付も記載しましょう。
また、摘要には取引内容が分かる情報や、計上漏れによる修正であることを記入します。
売掛金の入金までに時間がかかるため、その間資金繰りで悩むことがあります。
スピーディーに資金を調達したい方は、ファクタリングサービスがおすすめです。
ファクタリングとは、企業が保有する売掛金をファクタリング会社に売却し、売掛金の支払期日前に資金化するとともに、売掛金が未回収になるリスクを低減できる金融サービスです。
売掛金の入金日よりも早く資金が手元に入るため、早く資金を調達したい場合に最適です。
ファクタリングについては下記コラムで詳しく解説しています。
ファクタリングとは?仕組みやメリット・デメリットをわかりやすく解説【図解あり】
ファクタリングには、「2者間ファクタリング」と「3者間ファクタリング」があります。
2者間ファクタリングでは、「申込企業」と「ファクタリング会社」の2者間で契約を締結します。
売掛先から許可を得る必要がないため、その分時間がかかりません。これにより、即日資金調達が可能な場合があります。
3者間ファクタリングでは、「申込企業」「売掛先」「ファクタリング会社」の3者間で契約を締結します。
売掛先を通すことで、ファクタリング会社は売掛金が実在することを確認出来るなどの理由により売掛金の未回収リスクを低減できます。
この理由により、「審査に通りやすい」「手数料が低い」などのメリットがあります。
2者間ファクタリングについては下記コラムで詳しく解説しています。
2者間ファクタリングとは?メリットや手数料、利用のポイントを解説
3者間ファクタリングについては下記コラムで詳しく解説しています。
3者間ファクタリングとは?メリット・デメリットと利用の流れを解説!
ファクタリングを利用するメリットは以下のとおりです。
売掛先から売掛金が入金されるまでに時間がかかるため、その間資金が不足する可能性があります。
また、売掛先の倒産などにより売掛金が未入金だと、キャッシュフローの悪化に繋がるでしょう。
その点、ファクタリングなら売掛金の支払期日前に資金を調達することが可能です。売掛金の未回収リスクも低減できるため、キャッシュフローの改善を図ることができます。
資金が不足している状態だと、例えば人材開発や設備導入、新規事業など企業を成長させるための投資を行うことができません。
売掛先から売掛金が入金されるまで待たないといけないでしょう。
その点、ファクタリングなら早期資金調達が可能です。これにより、必要なときに投資が行えます。
繰り返しになりますが、ファクタリングは売掛金の未回収リスクに備えることができます。
なぜなら、売掛金を売却した後に売掛先が倒産しても、未回収リスクをファクタリング会社が負担するからです。
ただし、売掛金の未回収リスクに備えられるのは償還請求権がない「ノンリコース契約」の場合です。
日本のファクタリング契約は主にノンリコース契約ですが、償還請求権がある「リコース契約」を採用しているファクタリング会社もあります。
リコース契約の場合は売掛金の支払いが必要になることがあるため、契約前にどちらなのか確認しておくことが大切です。
ファクタリング利用時のデメリットは以下のとおりです。
売掛金の未回収リスクをファクタリング会社が負担するため、手数料が高い場合があります。
ファクタリングの手数料相場は、「2者間ファクタリングが8%〜18%」「3者間ファクタリングが2%〜9%」です。ファクタリング会社によって手数料が異なるため、契約前に確認しておきましょう。
融資の場合は、多額の資金を調達することが可能です。
一方で、ファクタリングは売掛金を売却して資金化する金融サービスなので、売掛金の金額内でしか資金化できません。
売掛金の金額を上回ることはないため、その点は念頭に置いておきましょう。
売掛金がマイナスになる主な原因は、入力漏れや入力ミスです。
そのままにしておくと不正行為とみなされて罰せられる可能性があるため、売掛金がマイナスになっていないか定期的に確認することが大切です。
また、売掛先からの売掛金の入金に気付くのが遅れてキャッシュフローが悪くなる可能性もあるため注意しましょう。
売掛金のマイナスを防ぐためにも、「正確な会計処理を行う」「チェック体制や監査体制を作る」「売掛先との取引内容を見直す」「売掛帳など複数の書類を突き合わせる」などの対策を講じることをおすすめします。
この他、売掛金の未回収リスクを低減したい場合は、ファクタリングサービスを利用するのも一案です。
一般社団法人日本中小企業金融サポート機構のファクタリングサービスは、最短3時間で売掛金を資金化できます。
当機構は一般社団法人であること、また関東財務局長及び関東経済産業局長が認定する経営革新等支援機関に認定されていることから、安全性や信頼性も充分です。
資金繰りでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
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