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スタートアップにもファクタリングがおすすめ!主な理由・注意点を解説

公開日
2025.10.20
更新日
2025.10.20
スタートアップにもファクタリングがおすすめ!主な理由・注意点を解説

スタートアップにとって、事業を成功させるうえで欠かせないのが資金繰りです。

とくに、創業期は実績が少ないため、金融機関からの融資が受けにくいという課題に直面しがちです。

資金繰りやキャッシュフローの管理を適切に行わないと、売上はあっても入金までに時間がかかり、手元の現金が不足する「黒字倒産」に陥るリスクもゼロではありません。

このような状況に陥った場合、迅速に現金を調達できなければ、事業を継続することが困難になってしまいます。

そこで注目されているのが、ファクタリングという資金調達方法です。

ファクタリングは、企業が保有する売掛金を売却することで早期に現金化できる資金調達方法で、スタートアップでも利用しやすいのが特徴です。

この記事では、スタートアップがファクタリングを活用すべき理由や、利用する際の注意点まで、網羅的に解説します。

資金繰り改善の一助として、ぜひお役立てください。

【注目】資金繰りでお悩みの事業主様へ

数ある資金調達方法の中でも、急ぎの資金調達には「ファクタリング」がおすすめです。

ファクタリングは、企業が保有している売掛金をファクタリング会社に売却することで現金を得られる資金調達方法であり、利用するサービスによっては最短即日での入金も可能となっています。

当機構でご提供しているファクタリングサービスは、申し込みから最短30分で審査が完了し、最短3時間で入金が可能なため、資金調達を急ぎたい場合におすすめです。

また、手数料は業界でも最低水準の1.5%~となっており、売掛金の額面に近い額の調達が可能となっています。

当機構は中小企業における資金繰りの専門的なサポートに精通しているため、ファクタリングを初めて利用するという方もお気軽にご相談ください。

スタートアップでの資金調達の必要性

スタートアップでの資金調達の必要性

スタートアップは、設立初期から事業を軌道に乗せるまで、多くの現金を必要とします。

サービスの開発費用、オフィス賃料、人件費、マーケティング費用など、あらゆる活動に現金は不可欠です。

しかし、創業間もない段階では、事業実績や信用力が十分でないことが多く、金融機関からの融資をスムーズに受けることは難しい傾向にあります。

とくに注意が必要なのが、キャッシュフローの不安定さです。

ビジネスモデルによっては、売上が発生してから実際に現金が手元に入るまでに、数週間から数か月のタイムラグが生じることもあります。

例えば、大口顧客との取引で大きな売上があっても、入金は2か月後といったケースは珍しくありません。

この期間、帳簿上は「黒字」の状態であっても、手元に現金がなければ給与の支払いや仕入れができなくなり、結果的に黒字倒産に陥るリスクもあります。

事業の成長スピードを維持しつつ、このようなリスクを回避するためには、迅速かつ柔軟に資金調達する方法を把握しておくことが重要です。

スタートアップにもファクタリングがおすすめ

スタートアップにもファクタリングがおすすめ

スタートアップが直面する資金繰りの課題を解決する手段の一つとして、ファクタリングが注目されています。

この章では、ファクタリングを利用する具体的なメリットをご紹介します。

最短即日で資金調達できる

スタートアップの資金繰りは、予期せぬトラブルによる出費や、急な大型受注で仕入資金が足りなくなったときなど、突発的に対応を迫られるケースも少なくありません。

その際に、迅速な資金調達を行えるかどうかが、事業の安定運営や機会損失の回避に役立ちます。

迅速な資金調達には、売掛金をファクタリング会社に売却することで、本来の支払期日より前に売掛金を現金化できるファクタリングの利用がおすすめです。

近年のファクタリングサービスは、オンラインでの手続きが主流であり、早ければ申し込んだその日のうちに現金を調達できることもあります。

例えば、急な支払いが迫っているにもかかわらず、売掛金の入金までに数週間かかるという状況でも、ファクタリングを利用すればその日のうちに現金を確保し、事業の停滞を防ぐことができます。

また、融資と比べて提出書類が少なく審査が柔軟で、簡易的に手続きできるため、緊急の資金ニーズに迅速に対応することが可能です。

融資に比べて審査が柔軟な傾向にある

銀行融資では、利用者の決算書や事業計画、創業年数、経営者の信用情報などが厳しく審査されるため、実績の少ないスタートアップにとっては、この点が大きな障壁となり、利用を見送るケースも少なくありません。

一方、ファクタリングの審査では、利用者の信用力ではなく、売掛先の信用力が重視される傾向にあります。

ファクタリング会社は審査の際に、売掛金が確実に回収できるかどうかを判断するため、売掛先の経営状態や取引実績を詳しく調査するのです。

そのため、自社の経営状況が一時的に不安定であったり、赤字決算や債務超過に陥っていたりする場合でも、売掛先の信用力が高ければ審査に通過できる可能性が高まります。

原則保証人や担保なしで利用できる

一般的な融資では、経営者個人の連帯保証や、不動産などの担保を求められることがあります。

これに対してファクタリングは、原則として保証人や担保が不要であるため、経営者個人への負担を抑えながら迅速な資金調達を行うことが可能です。

返済や株式の譲渡がいらない

ファクタリングは「売掛金の売買」であり、融資のような借り入れではありません。

そのため、返済の義務がなく、貸借対照表の負債が増えることもありません。

また、ベンチャーキャピタル(VC)からの出資のように、株式の譲渡(希薄化)が発生しないため、経営権を維持したまま資金調達できる点もスタートアップにとって大きなメリットです。

ファクタリングは、経営の意思決定に外部の干渉を受けたくない場合や、将来の株式公開(IPO)を見据えている場合にも適しています。

売掛金の未回収リスクを軽減できる

ファクタリングの契約は基本的に「償還請求権なし(ノンリコース)」の契約となっています。

償還請求権とは、売掛先が倒産などの理由で支払不能になった場合に、利用者がファクタリング会社に代わって弁済しなければならない義務のことです。

償還請求権なしの契約では、利用者に弁済義務がないため、売掛金が未回収となった場合も、利用者がファクタリング会社から費用を請求されることはありません。

これにより、万が一の売掛金の未回収リスクを軽減でき、経営の安定化につながります。

手続きが簡単なので利用しやすい

銀行融資では事業計画書や決算書など多くの書類を作成し、何度も金融機関とやり取りする必要があるため、多大な時間と労力がかかります。

それに対して、ファクタリングはオンライン完結型のサービスが増えており、書類の提出や手続きが簡単かつスムーズに進められるようになっています。

請求書や銀行の入出金履歴など、必要書類をWeb上で提出するだけで申し込めるケースが多いため、忙しいスタートアップ経営者でも手軽に利用することが可能です。

融資枠に影響しない

ファクタリングは借り入れではないため、銀行融資の借入枠に影響を与えません。

融資とは別の資金調達方法として活用できるため、銀行からの融資枠を温存したまま、必要な現金を確保できるというメリットがあります。

これにより、例えば運転資金はファクタリングで賄い、大規模な設備投資やM&Aには融資を利用するといった柔軟な資金調達戦略を立てることが可能になります。

決算書や財務諸表を健全に保てる

ファクタリングを利用しても負債が増えることはないため、貸借対照表を健全な状態に保つことが可能です。

将来的にさらなる融資や出資を検討する際にも、自己資本比率を維持し、財務の安定性を示せるため、金融機関や投資家からの信用度を高めることができます。

ファクタリングを利用する際の注意点

ファクタリングを利用する際の注意点

多くのメリットを持つファクタリングですが、利用する際にはいくつか注意すべき点があります。

利用前にこれらの点を理解しておくことで、予期せぬトラブルを避け、より安全にファクタリングを活用できます。

手数料がかかる

ファクタリングを利用する際には、手数料が発生します。

この手数料は、ファクタリング会社や売掛先の信用力、契約方式(2者間・3者間)、売掛金の額などによって変動します。

一般的に、手数料の相場は2者間ファクタリングで8%〜18%、3者間ファクタリングで2%〜9%ほどです。

2者間ファクタリングは利用者とファクタリング会社のみで契約を締結する契約形態で、ファクタリング会社が売掛先に直接売掛金の存在を確認することができないため、ファクタリング会社の未回収リスクが高くなり、手数料が高くなる傾向にあります。

一方、3者間ファクタリングは利用者とファクタリング会社に売掛先も加えた3者間で契約を締結する契約形態で、ファクタリング会社が売掛先に売掛金の存在を直接確認できるため、ファクタリング会社の未回収リスクが低くなり、手数料が低くなる傾向にあります。

なお、手数料が低いと謳っていても、利用するサービスによっては別途費用が発生するケースもあるため、契約前に全ての費用項目をしっかりと確認し、実質的なコストを把握することが重要です。

ファクタリングの手数料については下記のコラムで詳しく解説しています。
ファクタリング手数料はいくら?相場や内訳、費用を抑える方法を紹介!

請求書の額面までの調達となる

ファクタリングで調達できる現金は、請求書に記載されている売掛金の額面までです。

さらにそこから設定された手数料が引かれるため、実際に受け取れる金額はさらに少なくなってしまいます。

例えば、100万円の請求書をファクタリングし、手数料が10%だった場合、手元に入る現金は90万円となります。

ファクタリングはあくまで「売掛金の売買」であるため、銀行融資のように請求書の額面以上の現金を調達することはできません。

急に大口の現金が必要になった場合、複数の売掛金を売却するか、別の資金調達方法と併せて利用する必要があります。

売掛先との関係に影響が出る可能性がある

「3者間ファクタリング」では、ファクタリングを利用する際に売掛先からの承諾が必要です。

そのため、資金繰りがうまくいっていないと思われ、今後の取引に影響が出る可能性もあります。

とくに、長年付き合いのある売掛先の売掛金を売却する場合は、信頼を失わないためにもファクタリングの利用を慎重に検討する必要があります。

一方、「2者間ファクタリング」は売掛先の承諾を得ずに手続きを進められるため、こうしたリスクを回避できます。

しかし、先でも述べたように手数料が3者間ファクタリングよりも高くなる傾向にあるため、それらを考慮して利用を検討しましょう。

悪徳業者が存在する

残念ながら、ファクタリング業界には法外な手数料を請求したり、違法な取り立てを行ったりする悪徳業者が存在します。

優良なファクタリング会社を見極めるためには、以下のポイントを事前に十分に調査することが重要です。

資金調達に必要なコスト手数料や、追加で発生する費用が明記されているか確認しましょう。
会社情報会社の所在地、代表者名、連絡先、資本金などを確認しましょう。
口コミや評判インターネットなどで利用者の口コミや評判をチェックしましょう。
契約書の内容契約書に違法な条項や不明瞭な点がないか、専門家(弁護士など)に相談することも検討しましょう。

悪徳業者と優良業者の特徴については下記のコラムで詳しく解説しています。
ファクタリングは違法ではない!その根拠と悪徳業者・優良業者それぞれの特徴を解説

スタートアップでも利用できる資金調達方法

スタートアップでも利用できる資金調達方法

ファクタリングも含め、スタートアップが利用できる資金調達方法にはさまざまな種類があります。

ここでは、スタートアップでも利用できる資金調達方法をご紹介します。

それぞれの特徴を理解し、自社の状況に最適な方法を選ぶことが重要です。

アセットファイナンス

アセットファイナンスは、企業が保有している資産を活用した資金調達方法です。

具体的には、売掛金や在庫、機械設備、不動産などが対象となり、ファクタリングもアセットファイナンスの一種です。

アセットファイナンスの大きな特徴は、企業の信用力だけでなく、資産そのものの価値が評価される点にあります。

そのため、創業間もないスタートアップでも、売掛金などの資産価値が高ければ、まとまった現金を調達できる可能性があります。

アセットファイナンスについては下記コラムで詳しく解説しています。
アセットファイナンスとは?特徴・種類を解説【ファクタリング・ABL・リースバック】

アセットファイナンスのメリット

先でも述べたように、アセットファイナンスは企業の信用力だけでなく、資産の価値が評価されるため、財務状況が不安定なスタートアップでも資金調達しやすいというメリットがあります。

アセットファイナンスのデメリット

アセットファイナンスは、対象となる資産がないと利用できません。

さらに、資産の評価額が低かったり、景気や市場の影響により価値が下落したりした場合は、想定より調達できる額が少なくなってしまうリスクも伴います。

なお、資産を売却する際には、時間がかかるケースもあるため、余裕を持った資金調達の計画を立てておくことが大切です。

エクイティファイナンス

エクイティファイナンスは、株式を発行して現金を調達する方法です。

融資のように借り入れるのではなく、投資家に株式を譲渡して資金を調達します。

代表的な例としては、ベンチャーキャピタルや個人投資家(エンジェル投資家)からの出資が挙げられます。

エクイティファイナンスのメリット

エクイティファイナンスのメリットは、調達した現金に原則返済義務がないことです。

自己資本として扱われるため、貸借対照表の負債を増やすことなく財務基盤を安定させることができます。

また、投資家から経営に関する専門的な助言や、ビジネス拡大に役立つネットワークの支援を得られる可能性があることも大きなメリットです。

エクイティファイナンスのデメリット

エクイティファイナンスは株式を発行するため、経営権の一部を投資家へ譲渡することになります。

これにより、既存株主の株式の希薄化(1株あたりの価値が下がる)が起きたり、投資家の意向が経営に影響を与えたりする可能性があります。

また、投資家との交渉やデューデリジェンス(企業監査)などにより、資金調達に時間を要することも少なくありません。

デットファイナンス

デットファイナンスは、負債として現金を調達する方法です。

最も一般的なのは、銀行や信用金庫からの「融資(借り入れ)」です。

そのほかにも、公的機関からの融資や社債の発行もデットファイナンスに含まれます。

デットファイナンスのメリット

デットファイナンスのメリットは、経営権を維持したまま必要な現金を確保できる点です。

株式の譲渡を伴わないため、経営の自由度を保つことができます。

デットファイナンスのデメリット

デットファイナンスは返済義務があるため、資金繰りが悪化した場合に返済が滞るリスクがあります。

また、一般的に創業間もないスタートアップは信用力が低いとみなされ、審査に通りにくくなる傾向があります。

スタートアップの資金調達方法については下記のコラムで詳しく解説しています。
スタートアップの資金調達方法一覧とそれぞれのメリット・デメリットを解説

まとめ

スタートアップにとって、資金繰りは事業を成長させる上で避けて通れない課題です。

とくに創業期は実績が少ないため、金融機関からの融資が難しいケースも少なくありません。

ファクタリングは、こうした課題を解決する強力な資金調達方法の一つです。

売掛金を活用することで、最短即日で資金調達ができるほか、融資よりも柔軟な審査、保証人不要などといった多くのメリットを享受できます。

一方で、手数料が発生する点や、3者間ファクタリングの場合は売掛先との関係に影響を与える可能性がある点など、注意すべき点もあります。

ファクタリングのメリットとデメリットを正しく理解し、自社の資金調達状況に合わせて活用することが重要です。

ファクタリング以外にも、エクイティファイナンスやデットファイナンスなど、スタートアップが利用できる資金調達方法は多岐にわたります。

それぞれの特徴を比較検討し、自社の成長ステージや目的に合わせて最適な方法を選びましょう。

当機構では、ファクタリングサービスの提供により、中小企業・個人事業主の資金繰りを全力でサポートしています。

オンライン完結型のファクタリング「FACTOR⁺U(ファクトル)」も提供しており、申し込みから最短40分での入金も可能です。

急な資金ニーズでお困りの際は、ぜひ当機構までご相談ください。

当機構のファクタリングサービスについて詳しくはこちらをご覧ください。

スタートアップにもファクタリングがおすすめ!主な理由・注意点を解説

【監修】日本中小企業金融サポート機構 編集局長

保有資格:FP2級

大学卒業後、地方銀行に勤務。主に企業向け融資を担当。その後、損害保険会社にて法人営業、外資系金融機関にて法人融資や人材育成を担当するなど、一貫して金融関連業務に従事。2019年一般社団法人日本中小企業金融サポート機構に入社し、これまでの金融の知識と法人営業の経験を活かし、多くの中小企業・零細企業をサポート。
プライベートでは3児の父の顔も持ち、犬・猫・亀も飼う大家族の大黒柱。

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