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ファクタリングはオフバランスになる?企業価値を上げる仕組みと手法

公開日
2024.06.13
更新日
2024.06.19
ファクタリングはオフバランスになる?企業価値を上げる仕組みと手法

売掛金を売却することによって、売掛金の入金日前に資金化できる「ファクタリング」。

一般的には、最短即日で資金を調達できるという魅力が広く知られています。

また、ファクタリングには「オフバランスによってバランスシート(貸借対照表)をスリム化できる」というメリットもあり、これは企業価値や収益性の向上に貢献します。

そこで今回は、「ファクタリングによるオフバランス」にフォーカスし、オフバランスの概要からメリット・デメリット、手段までご紹介します。

また、ファクタリングがオフバランスの手段として最適な理由も解説しているので、ぜひご覧ください。

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ファクタリングにより実現できるオフバランスとは?

パソコンと電卓で作業をする女性

まずは、オフバランスの意味やメリット・デメリット、手段について解説します。

オフバランスの意味

オフバランスは「オフバランスシート(off-balance sheet)」の略称であり、企業が保有する資産をバランスシート(貸借対照表)から切り離す、つまり計上されない状態のことを指します。

たとえば、「資産として計上している不動産(事務所など)を第三者に売却し、賃貸に切り替えることでバランスシート(貸借対照表)から切り離す」というケースがその一例です。

バランスシート(貸借対照表)とは、企業の財務状況を管理する資料のことです。

「どのような財産を保有しているか」「どこから資金を調達しているか」などをまとめます。

つまり、オフバランス化した場合はバランスシート(貸借対照表)のスリム化が図れるということです。

これにより、企業の財務状況を改善しやすくなります。

オフバランス化のメリット

オフバランス化のメリットには、主に以下の3つがあります。

企業価値の向上につながる

オフバランス化によってバランスシート(貸借対照表)がスリムになると、ROAが高くなります。

ROA(総資産利益率)とは、企業の総資産に対してどれだけの利益を生み出せているかを示す指標のことです。

この数値が高いほど「少額の総資産で大きな利益を出している」と評価されるため、オフバランス化することは企業価値の向上につながります。

また、オフバランス化によって自己資本比率も向上します。

自己資本比率が高いと「倒産の危険性が低い安定した企業」と評価されるため、この点からも企業価値の向上が期待できるでしょう。

収益性の向上が期待できる

オフバランス化によってバランスシート(貸借対照表)がスリムになると、財務状況を改善しやすくなります。

また、ROAや自己資本比率の向上により企業価値が高まることで、投資家から信頼を得やすくなったり新たな取引を結びやすくなったりする効果も期待できます。

これらの要因により、オフバランス化は収益性の向上にもつながるといえるでしょう。

資金調達が容易になる

オフバランス化によって財務状況が良好になり収益性が向上すると、企業価値が高まります。

投資家から信頼を得やすくなるほか融資の審査にも通りやすくなるため、資金調達が容易になるでしょう。

また、オフバランス化のために資産として計上している不動産を第三者に売却した場合は、売却代金が入ってきます。

このケースでは調達した資金を返済する必要がないため、たとえば同時に負債の削減も行えます。

オフバランス化によるデメリット

オフバランス化にはメリットがある一方で、以下2つのデメリットもあります。

結果的に資金化できる資産が少なくなる

オフバランスは、すなわち「資産を資金に変える」という行為です。

そのため、オフバランス化すると将来資金化できる資産が少なくなってしまいます。

仮に資金繰りが悪化した場合、固定資産を保有していればそれを売却することで資金を調達できます。

しかし、オフバランス化している場合は売却できる資産が限られるため、スムーズな資金調達を図れなくなる可能性があるのです。

将来的な資金需要に対応できなくなる恐れがある点は、オフバランス化のデメリットといえるでしょう。

粉飾決算とみなされないよう注意が必要

オフバランス化は、ときに資産や負債を意図的にバランスシート(貸借対照表)に計上せず、実態とは異なる好業績を演出する「粉飾決算」とみなされることがあります。

エンロン事件(エンロン・ショック)やライブドア事件が、オフバランス化の悪用による粉飾決算の一例です。

本来ならオンバランス化が必須な資産や負債をバランスシート(貸借対照表)に計上しないことは犯罪行為です。

企業の対外的な評価だけに目を向けて運用することは絶対に避けましょう。

オフバランス化の手段

オフバランス化の手段には、主に以下の3つが挙げられます。

不動産の売却

不動産の売却は、もっとも代表的なオフバランス化の手段です。

不動産を売却することでバランスシート(貸借対照表)をスリム化できると同時に、資金調達も叶えることができます。

そのため、資金繰りが悪化している場合はとくに有効な手段といえるでしょう。

リースバック

リースバックとは、所有する不動産や車両などを売却すると同時にリース契約を締結する手段のことです。

不動産や車両の売却を検討しつつも「同じ拠点(車両)で事業を続けたい」という場合に適しています。

ただし、リースバックで不動産を売却した場合、その売却代金は相場よりも低くなる可能性があります。

また売却後は毎月リース料が発生するため、経営を圧迫する可能性もゼロではありません。

これらの点も踏まえて多角的に検討する必要があるでしょう。

リースバックについては下記コラムで詳しく解説しています。
リースバックとは?メリットやデメリット、リスクはある?契約時にみるべきポイントも解説

ファクタリング

ファクタリングとは、売掛金をファクタリング会社に売却することによって、売掛金の入金日前に資金化するサービスのことです。

売掛金は資産に含まれるため、ファクタリングを利用することでもオフバランス化を図ることができます。

ファクタリングについては下記コラムで詳しく解説しています。
ファクタリングとは?仕組みなどをわかりやすく解説【図解あり】

ファクタリングはオフバランスに最適な手段の一つ

大量の一万円札上に置かれた電卓

オフバランス化を図る際は、その手段にファクタリングを選ぶのがおすすめです。

なぜなら、融資の利用と比較すると、ファクタリングのほうがROAが上昇するからです。

例として、以下の特徴を持つ企業のバランスシート(貸借対照表)をベースに解説します。

・預金1,000万円を持っている企業
・売掛先へ納入し、売掛金500万円を保持。入金を待っている状態

借方貸方
預金 1,000万円借入金 500万円
売掛金 500万円純資産 1,000万円(内 利益500万円)
資産合計 1,500万円負債・純資産合計 1,500万円

融資で資金調達した場合

銀行の融資で500万円を調達した場合、バランスシート(貸借対照表)は以下に変化します。

借方貸方
預金 1,500万円借入金 1,000万円
売掛金 500万円純資産 1,000万円(内 利益500万円)
資産合計 2,000万円負債・純資産合計 2,000万円

融資による資金調達の場合、利益として500万円がそのまま反映され、借入金が500万円増えるため、総資産額は2,000万円になります。

この仕訳で計算すると、ROAは「25.0%」になります。

利益 500万円 / 総資産額 2,000万円 × 100(%)= 25.0%

ファクタリングで資金調達した場合

手数料10%のファクタリングを利用して500万円の売掛金を資金化した場合、バランスシート(貸借対照表)は以下に変化します。

借方貸方
預金 1,450万円借入金 500万円
資本金 950万円(内 利益450万円)
資産合計 1,450万円負債・純資産合計 1,450万円

ファクタリングの手数料(50万円)を差し引いた450万円が利益となり、借入金は増えないため、総資産の合計は1,450万円です。

この仕訳で計算すると、ROAは「31.03%」になります。

利益 450万円 / 総資産額 1,450万円 × 100(%)= 31.03%

銀行の融資とファクタリングで同額の500万円を調達したとしても、ファクタリングを利用した際のほうがROAは高くなります。

ROAが高いと企業価値が向上し、上述したメリットを得やすくなるため、オフバランス化を図るならファクタリングを利用するのが得策です。

まとめ

オフバランス化してバランスシート(貸借対照表)をスリム化すると、ROAや自己資本比率が高くなり企業価値が向上します。

そうなると、収益性が高まったり資金調達が容易になったりするため、財務状況を良好な状態で維持しやすくなります。

ただし、オフバランス化には注意点もあります。

オンバランス化しなければならない資産や負債を意図的に計上しなかった場合、粉飾決算とみなされる可能性があるのです。

粉飾決算は犯罪行為なので確実に避けるためにも、オフバランスの要件を厳守しましょう。

実際にオフバランス化を行う際は、日本中小企業金融サポート機構のファクタリングを利用するのがおすすめです。

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ぜひ利用をご検討ください。

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ファクタリングはオフバランスになる?企業価値を上げる仕組みと手法

【監修】日本中小企業金融サポート機構 編集局長

保有資格:FP2級

大学卒業後、地方銀行に勤務。主に企業向け融資を担当。その後、損害保険会社にて法人営業、外資系金融機関にて法人融資や人材育成を担当するなど、一貫して金融関連業務に従事。2019年一般社団法人日本中小企業金融サポート機構に入社し、これまでの金融の知識と法人営業の経験を活かし、多くの中小企業・零細企業をサポート。
プライベートでは3児の父の顔も持ち、犬・猫・亀も飼う大家族の大黒柱。

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