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在庫ファクタリングとは?通常ファクタリングやABLとの違いも解説

公開日
2024.10.10
更新日
2026.04.15
在庫ファクタリングとは?通常ファクタリングやABLとの違いも解説

ファクタリングと一言でいっても、その種類はさまざまです。

「売掛金がなければ利用できない」というイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、例えば「在庫ファクタリング」なら売掛金を保有していなくても、商品在庫さえあれば利用することができます。

今回は、在庫ファクタリングの概要をはじめ、在庫ファクタリングと通常ファクタリング・動産担保融資(ABL)の違い、在庫ファクタリングのメリット・デメリット、在庫ファクタリングの利用がおすすめなケース、利用前に押さえておきたいポイントについてご紹介します。

資金調達を検討している事業主様は、ぜひ参考にしてみてください。

ファクタリングの概要については下記のコラムで詳しく解説しています。
ファクタリングとは?仕組みやメリット・デメリットをわかりやすく解説【図解あり】

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在庫ファクタリングって何?

在庫ファクタリングって何?

在庫ファクタリングとは、自社で保有している商品在庫をファクタリング会社に売却し、資金を調達するサービスのことです。

手元の現金を増やせると同時に、売れ残った商品や販売できない商品を処分することもできるため、企業にとって一石二鳥のサービスといえます。

在庫ファクタリングの仕組み

在庫ファクタリングは、商品在庫をファクタリング会社に売却し、その買取金額を受け取るという仕組みです。

身近なところでいうと、「不要な本やDVD、ゲームなどをリサイクルショップに持ち込んでお金に換えること」とほとんど同じ仕組みといえます。

買取対象となる在庫に特別なルールはなく、まったく売れず不良在庫となっている商品も対象です。

ただし、あくまで買取対象は在庫であり原材料は含まれません。

また不動産のほか、通常ファクタリングで扱う売掛金も対象外です。

つまり、在庫ファクタリングの買取対象は「商品在庫(動産)」に限られるため、その点は間違えないようにしましょう。

買取対象が商品在庫(動産)という点から、在庫ファクタリングは原則として小売業や卸売業向けのサービスといえます。

飲食業や製造業、建設業などは商品在庫を持たないので、在庫ファクタリングは利用できないでしょう。

在庫ファクタリングの利用の流れ

在庫ファクタリングを利用する際は、一般的に以下の流れで進みます。

<在庫ファクタリングの基本的な流れ>
1.在庫ファクタリングの利用を申し込む
2.在庫ファクタリング会社が商品在庫を査定し、買取金額の見積りを提示する
3.買取価格に納得できたら、在庫ファクタリング会社に商品在庫を売却する
4.在庫ファクタリング会社から買取金額を受け取る

実際の手続きでは、必要書類の提出が求められる場合もあります。

また、商品の種類や保管状況、流動性などによって査定額が変動することもあるため、事前に条件を確認しておくことが重要です。

基本的なファクタリングの仕組み

在庫ファクタリングへの理解をより深めるために、基本的なファクタリングの仕組みも押さえておきましょう。

2者間ファクタリングと3者間ファクタリング

ファクタリングの契約方法には「2者間ファクタリング」と「3者間ファクタリング」の2種類があります。

2者間ファクタリングとは、利用者とファクタリング会社の2者で契約を締結するファクタリングです。

契約に売掛先が関与しないので、ファクタリングの利用にあたり売掛先から承諾を得る必要がなく、スピーディーに資金を調達することができます。

なお、2者間ファクタリングの手数料の相場は8%〜18%です。

2者間ファクタリングについては下記コラムで詳しく解説しています。
2者間ファクタリングとは?メリットや手数料、利用のポイントを解説

3者間ファクタリングとは、利用者とファクタリング会社、売掛先の3者で契約を締結するファクタリングです。

3者間ファクタリングの場合は、契約前に売掛先に通知をして承諾を得る必要があるため、一般的には2者間ファクタリングと比較すると現金化に時間がかかります。

しかし、その分ファクタリング会社が売掛先に売掛金の存在を直接確認できることから、ファクタリング会社の未回収リスクが低くなり、3者間ファクタリングの手数料相場は2者間ファクタリングに比べて低い傾向にあります。

3者間ファクタリングの手数料の相場は2%〜9%です。

3者間ファクタリングについては下記コラムで詳しく解説しています。
3者間ファクタリングとは?メリット・デメリットと利用の流れを解説!

買取型ファクタリングと保証型ファクタリング

ファクタリングは「買取型」と「保証型」の2つに大別できます。

買取型ファクタリングは、入金前の売掛金をファクタリング会社に売却することで現金化する仕組みです。

上述した2者間ファクタリングと3者間ファクタリングは、この買取型ファクタリングに含まれます。

売掛金の支払期日よりも前に現金が手に入るため、急にまとまった現金が必要になったとしても対応しやすくなります。

保証型ファクタリングは、回収が困難になった売掛金を保証する仕組みです。

万が一売掛先が倒産して売掛金を回収できなくなったとしても、先に定めた保証枠の範囲内であれば売掛金を保証してもらえます。

売掛先の信用力が怪しく感じるときや自社で与信管理が難しいときなどに利用するのがおすすめです。

保証型については下記コラムで詳しく解説しています。
売掛保証(保証ファクタリング)とは?買取型ファクタリングと何が違う?

在庫ファクタリングと通常ファクタリングとの違い

では、在庫ファクタリングと通常ファクタリングにはどのような違いがあるのでしょうか。

それぞれの特徴を踏まえながら、以下で相違点を解説します。

買い取りの対象

在庫ファクタリングの買取対象は「商品在庫(動産)」です。

在庫ファクタリング会社が商品在庫を査定し価値を定めることで、買取金額が決まります。

これに対し、通常ファクタリングの買取対象は「売掛金」です。

売掛金からファクタリングの利用手数料を差し引いた金額が売却代金となります。

現金化できる金額

在庫ファクタリングで現金化できる金額は、多く見積もって定価の50%程度です。

仮に売却する商品在庫の定価が10万円の場合、買取金額は5万円前後になります。

これに対し、通常ファクタリングで現金化できる金額は売掛金の80%〜90%程度です。

例えば、100万円の売掛金を売却した場合は80万円~90万円を現金化できます。

在庫ファクタリング会社は古物商許可が必要

ここからはファクタリング会社側の話になりますが、在庫ファクタリングを扱う場合は必ず地域の公安委員会(警察)から古物商許可を取得しなければなりません。

これは、在庫ファクタリングが中古品の買い取りとほぼ同じ仕組みであることに由来しています。

一方で、通常ファクタリングを扱うにあたって許認可(資格)は不要です。

買取資金さえあれば誰でも開業することができます。

ファクタリング営業については下記コラムで詳しく解説しています。
ファクタリング営業に資格は必要?安全な会社を選ぶポイント

在庫ファクタリングを利用するメリット

在庫ファクタリングを利用するメリット

在庫ファクタリングを利用した場合、以下のようなメリットが得られます。

審査は通常ファクタリングと比べても簡単な場合が多い

通常ファクタリングの場合、買取対象が売掛金となるため、売掛先なくしては契約が成立しません。

また、売掛金を現金化できるかどうかは、売掛先の信用力次第といえます。

これらの点から、通常ファクタリングでは「支払期日にきちんと支払われるか」「倒産の心配はないか」など、売掛先を対象とした厳しめの審査が行われます。

これに対し、在庫ファクタリングは利用者が商品在庫を売却すれば成立するので、売掛先は一切関与しません。

審査も本人確認と商品在庫の査定をする程度なので、通常ファクタリングに比べると簡単に通過できるといえるでしょう。

資産(在庫)をもとに資金調達ができる

繰り返しになりますが、在庫ファクタリングの買取対象は商品在庫(動産)です。

在庫さえあれば売却して現金化できるため、スムーズに資金調達ができます。

とくに、売掛金を保有することが少なく通常ファクタリングの利用が困難な業種にとっては、在庫ファクタリングが有効な資金調達の手段になるでしょう。

また、在庫ファクタリングの審査では商品在庫の価値が重視され、利用者の信用情報はほとんど確認されません。

そのため、財務状況の悪化や返済能力の低さを理由に融資を断られた企業も、在庫ファクタリングなら利用することができます。

資金繰りの改善につながる

在庫ファクタリングを利用して商品在庫を現金化した場合、手元の現金を増やせると同時に、管理にコストがかかっていた在庫を手放すことができます。

つまり、資金を調達しながら無駄な出費を減らすことができるのです。

これにより資金繰りが改善されやすくなります。

不良在庫の整理が可能となる

在庫は早めに売り切ることが望ましいですが、例えばトレンドが過ぎた商品だとなかなか難しいものです。

いつの間にか不良在庫となり、自社の損失につながる可能性があります。

このようなときに在庫ファクタリングを利用すれば、不良在庫を一斉に現金化できるため、自社へのダメージを最小限に抑えられます。

在庫管理のコストを削減できる

在庫を保管するには、保管用のスペースや人員、商品によっては冷蔵庫や冷凍庫などの設備が必要です。

そのため、スペースのレンタル費や人件費、電気代などのコストが多くかかります。

在庫ファクタリングを利用して商品在庫を現金化すれば、これらのコストを削減することが可能な上に資金を調達できるため、一石二鳥といえるでしょう。

在庫ファクタリングを利用するデメリット

在庫ファクタリングを利用するデメリット

在庫ファクタリングの利用にはメリットがある一方でデメリットもあります。

買取金額が低め

在庫ファクタリングにおける買取金額の相場は、定価の10%〜50%程度です。

売却する商品在庫の価値によって買取金額は変わり、市場価値が高い商品であれば高額買取の可能性もありますが、基本的には定価を下回る金額になるケースが多いといえるでしょう。

また、在庫ファクタリングは売掛金を対象とする通常のファクタリングと比べて、在庫の保管・管理コストなどが考慮されるため、手数料が高めに設定される傾向があります。

そのため、調達したい金額によっては通常ファクタリングの利用を検討するのも一案です。

全ての在庫を買い取ってもらえるわけではない

在庫ファクタリングでは、企業が保有している全ての商品在庫が買取対象になるとは限りません。

在庫ファクタリング会社は在庫の市場価値や流動性、保管状況、需要の有無などを基に査定を行うため、売れ残りの可能性が高い商品や季節性の強い商品、長期間保管されている在庫などは買取対象外となる場合があります。

また、商品の種類によっては取り扱い自体が難しいケースもあり、利用しても想定していた金額に満たない可能性もあります。

そのため、在庫ファクタリングを検討する際は、対象の商品や在庫の価値を、事前に確認しておくことが重要です。

現金化までの期間が長め

通常ファクタリングの場合、申し込みから最短即日で資金を調達できます。

これに対し、在庫ファクタリングは現金化までに1週間〜3週間ほどかかります。

これは、在庫ファクタリング会社による“商品価値を判断し買取金額の見積りを出す作業”に時間がかかるからです。

スピーディーな現金化を目的とし、かつ売掛金を保有しているのであれば、通常ファクタリングを利用したほうが良いかもしれません。

通常のファクタリングより対応業者が少ない

在庫ファクタリングを取り扱う業者はあまり多くありません。

その理由は、営業するにあたって古物商許可を取得する必要があるからです。

許認可(資格)なしで扱える通常ファクタリングのほうが手間なく営業できるため、現状在庫ファクタリングは少なくなっています。

この背景から、在庫ファクタリングの利用において相見積りで適正価格を判断しづらくなっており、この点はデメリットといえます。

在庫ファクタリングの利用がおすすめなケース

在庫ファクタリングの利用がおすすめなケース

在庫ファクタリングには、買取金額が低くなりやすい点や現金化までに時間がかかる点など、いくつかのデメリットがあります。

しかし、状況によっては資金調達の手段として有効に活用できる場合もあります。

ここでは、在庫ファクタリングの利用が適している主なケースについて紹介します。

借り入れ以外の方法で資金調達したい場合

在庫ファクタリングは、金融機関からの融資とは異なる資金調達方法として活用できる点が特徴です。

銀行融資などの借り入れは返済義務が生じるほか、審査や手続きに時間がかかる場合もあります。

一方、在庫ファクタリングは保有している商品在庫を売却して現金化する仕組みであるため、新たな負債を増やさずに現金を確保できます。

そのため、借入枠を温存したい場合や、負債を増やさずに資金調達を行いたい場合には、在庫ファクタリングを検討することも一つの選択肢といえるでしょう。

在庫の管理コストを抑えたい場合

在庫を保有し続ける場合、保管スペースの確保にかかる費用や在庫管理にかかる人件費など、さまざまなコストが発生します。

商品数が多いほど管理の手間も増え、在庫管理体制の維持には一定の負担が伴います。

しかし、在庫ファクタリングを利用すれば、保有している商品在庫を売却して現金化できるため、在庫量を減らしながら、管理にかかるコスト削減や業務負担の軽減も同時に行える可能性があります。

とくに、在庫量が多く管理コストや人件費が経営負担となっている場合には、在庫の一部を現金化する手段として在庫ファクタリングを検討することも一つの方法といえるでしょう。

過剰在庫や売れない在庫を処分したい場合

過剰在庫や売れ行きが鈍い商品を抱えている場合にも、在庫ファクタリングは検討できる手段の一つです。

需要予測のずれや販売計画の変更などによって在庫に余剰が発生すると、販売機会が限られ、倉庫に滞留したままになることもあります。

そういった状況に陥った際に、在庫ファクタリングを利用すれば、一定の査定を受けた上で商品在庫を売却し、現金化できる可能性があります。

全ての在庫が買取対象になるとは限りませんが、販売が難しい在庫を整理しながら現金を確保したい場合には、在庫ファクタリングを活用することで在庫の削減と資金調達につながる可能性があります。

在庫の品質劣化を防ぎたい場合

商品によっては、保管期間が長くなるほど品質が低下するリスクがあります。

とくに、食品や化粧品、季節商品などは保管期間や保管環境の影響を受けやすく、販売前に価値が下がってしまう可能性もあります。

その点、在庫ファクタリングを利用すれば、商品の価値が落ちる前に在庫を売却し、早期に現金化できる可能性があります。

在庫を長期間保有し続けるリスクを抑えながら資金回収を図りたい場合には、在庫ファクタリングの活用も検討してみましょう。

在庫ファクタリング利用前に押さえておきたい3つのポイント

在庫ファクタリング利用前に押さえておきたい3つのポイント

在庫ファクタリングの査定方法や取引条件はファクタリング会社によって異なります。

そのため、事前にいくつかのポイントを押さえておくことで、より納得感のある取引につながる可能性があります。

ここでは、在庫ファクタリングを利用する前に確認しておきたい主なポイントを3つご紹介します。

1.査定前に在庫の価値を整理する

在庫ファクタリングを利用する際は、査定を依頼する前に自社が保有している在庫の内容や価値を整理しておくことが重要です。

商品の種類や数量、仕入時期、現在の販売状況などを把握しておくことで、どの在庫でどの程度の資金を調達できるのかを判断しやすくなります。

とくに、市場での需要がある商品や流通量が多い商品は、比較的評価されやすい傾向があります。

また、在庫の保管状況や商品の状態も査定に影響する要素となるため、事前に確認しておくとスムーズです。

こうした情報を整理しておくことで、査定時のやり取りも円滑に進み、適切な買取金額の目安を把握しやすくなるでしょう。

2.費用と取引条件をしっかり比較する

在庫ファクタリングを利用する際は、提示される費用や取引条件を十分に確認し、複数の会社を比較することが重要です。

在庫ファクタリングにかかる手数料や査定方法、入金スピードなどは会社ごとに異なります。

そのため、提示された条件をそのまま受け入れるのではなく、取引全体の内容を把握した上で判断することが求められます。

また、契約内容によっては売却後に商品が売れ残った場合の対応に関する取り決めが設けられている場合もあります。

こうした条件を事前に確認し比較することで、納得した形で在庫ファクタリングを利用しやすくなるでしょう。

3.実績と対応力のある在庫ファクタリング会社を選ぶ

在庫ファクタリングを利用する際は、実績や対応力のある会社を選ぶことも重要なポイントです。

在庫ファクタリングでは、商品の査定や取引条件の設定などを各社が独自に行うため、会社によって対応の質や査定基準が異なる場合があります。

これまでの取引実績や取り扱い分野、企業向けのサポート体制などを確認することで、安心して取引できる会社かどうかを判断しやすくなります。

また、問い合わせへの対応の丁寧さや説明の分かりやすさなども、会社選びの参考になる要素です。

信頼できる会社を選ぶことで、在庫ファクタリングの利用をよりスムーズに進めやすくなるでしょう。

動産担保融資(ABL)と在庫ファクタリングの違い

動産担保融資(ABL)と在庫ファクタリングの違い

在庫ファクタリングと同じく、商品在庫をはじめとする動産を用いた資金調達の手段に「動産担保融資(ABL)」があります。

これら2つは類似しているものの相違点もあるので、違いを理解して自社にとって適切なほうを利用しましょう。

動産担保融資(ABL)とは

動産担保融資(ABL)とは、企業の事業に着目し、商品在庫や売掛債権など流動性の高い資産を担保にする融資手法です。

従来の融資のように不動産を担保とするのではなく、企業が日常の事業活動の中で保有する在庫や売掛債権を活用できる点が特徴です。

売掛債権を担保とする場合は「売掛債権担保融資」とも呼ばれることもあります。

売掛債権担保融資については下記コラムで詳しく解説しています。
売掛債権担保融資(ABL)とは?ファクタリングとの違い・選ぶポイント

動産担保融資(ABL)のメリットは、スタートアップ企業をはじめとする“不動産未所有で資産が少ない企業”でも、商品在庫や売掛債権を担保に資金調達できる点です。

在庫や売掛債権の評価額を基に融資可能額が設定されることが多く、事業規模や取引量に応じた資金調達が可能になる場合があります。

また、融資を受けた企業は金融機関に対して担保となる在庫や売掛債権の状況を定期的に報告する義務を負うことが一般的です。

金融機関はその報告内容を通じて企業の売上動向や在庫状況などを把握できるため、継続的なモニタリングを通じて金融機関との信頼関係の構築につながる可能性もあるでしょう。

担保の対象となるもの

動産担保融資(ABL)で担保として認められるものの例は、以下の通りです。

動産商品在庫・原材料・機械・車両・電化製品・衣料品・高圧ガス・ガソリン など
債権売掛債権・貸付債権・診療報酬債権 など

ここまでご紹介してきた在庫ファクタリングでは原材料は買取対象になりませんが、動産担保融資(ABL)では原材料を担保にして資金を調達できます。

動産担保融資の基本的な流れ

動産担保融資の手続きは、基本的に以下の流れで進みます。

<動産担保融資の基本的な流れ>
1.金融機関に動産担保融資(ABL)による融資を申し込む
2.担保として提供する資産の評価を受ける
3.金融機関と融資契約を締結する
4.担保にする資産の登記を行う(※動産は動産譲渡登記、売掛金は債権譲渡登記)
5.融資が実行される

動産担保融資・在庫ファクタリング・通常ファクタリングを比較

動産担保融資(ABL)と在庫ファクタリング、通常ファクタリングには、それぞれ相違点があります。

以下で項目別に比較して解説します。

資金調達のタイプ

動産担保融資(ABL)デットファイナンス     
在庫ファクタリングアセットファイナンス
通常ファクタリングアセットファイナンス

動産担保融資(ABL)が該当する「デットファイナンス」は、自社の負債(デット)を増やすことで資金を調達する方法です。

銀行融資や信用金庫からの事業融資、日本政策金融公庫の融資、ビジネスローンなどが代表的な例で、現金を借り入れる形で資金調達を行います。

返済義務が生じるものの、金融機関やノンバンクなど資金調達先の選択肢が多く、比較的まとまった現金を調達しやすい点が特徴です。

一方、在庫ファクタリングと通常ファクタリングが該当する「アセットファイナンス」は、企業が保有している資産を活用して現金を確保する資金調達方法です。

売掛金や商品在庫、不動産などを売却または担保として活用することで現金化を行います。

市場価値が低い資産だと現金化できないこともありますが、市場価値が高い資産であればスピーディーに現金化できます。

対象となるもの

動産担保融資(ABL)動産・債権     
在庫ファクタリング商品在庫(動産)
通常ファクタリング売掛金

対象となるものを動産担保融資(ABL)では「担保」にし、在庫ファクタリングと通常ファクタリングでは「現金化」します。

調達できる資金額

動産担保融資(ABL)担保として提供する動産や債権によって異なる
在庫ファクタリング定価の10%〜50%程度
通常ファクタリング売掛金の80%〜90%程度

動産担保融資(ABL)の利用で調達できる資金額は一概にはいえませんが、担保として提供する動産や債権によっては希望する金額を融資してもらえることもあります。

在庫を販売できるか

この項目では、商品在庫を扱う動産担保融資(ABL)と在庫ファクタリングの2つを比較します。

動産担保融資(ABL)販売できる     
在庫ファクタリング販売できない

動産担保融資(ABL)では、担保として提供した商品在庫も販売可能です。

一方で在庫ファクタリングでは商品在庫を在庫ファクタリング会社に売却することになるため、その商品を販売することはできません。

審査の難易度

動産担保融資(ABL)高い     
在庫ファクタリング低い
通常ファクタリングやや低い

動産担保融資(ABL)の審査では、主に利用者の信用力が重視されます。

仮に経営が赤字だったり債務超過状態だったりする場合は、価値の高い担保を提示できても利用できないことがあります。

在庫ファクタリングの審査では商品在庫の価値が重視され、利用者の信用力はほぼ影響しません。

通常ファクタリングの審査では、売掛先(売掛金)の信用力が重視されます。

中長期的な返済義務がある融資とは異なり、1か月~2か月後に支払われる売掛金を回収できればファクタリング会社としては問題ないため、利用者の信用力も融資ほど厳しくは見られません。

まとめ

在庫ファクタリングは、個人を相手にする小売業や掛取引をしていない企業の資金調達方法として有効です。

自社で抱えている商品在庫を一斉に売却し、現金化することができます。

ただし、在庫ファクタリングにおける買取金額の相場は定価の10%〜50%程度と低く、希望額に達しないこともあります。

そのため、もし売掛金を保有しているのであれば、通常ファクタリングの利用を検討してみるのも一案です。

さまざまな資金調達のパターンを検討して、自社に合った手段を取り入れましょう。

当機構は、今回の記事でもご紹介している通常ファクタリングを提供しています。

2者間ファクタリングと3者間ファクタリングの両方に対応しており、どちらもノンリコース契約(償還請求権なしの契約)なので、未回収リスクなく資金調達ができます。

17時までに手続きが完了すれば即日入金することも可能で、急いで資金調達したいときに有効です。

ぜひ利用をご検討ください。

当機構のファクタリングサービスについて詳しくは下記よりご確認ください。

在庫ファクタリングとは?通常ファクタリングやABLとの違いも解説

【監修】日本中小企業金融サポート機構 編集局長

保有資格:FP2級

大学卒業後、地方銀行に勤務。主に企業向け融資を担当。その後、損害保険会社にて法人営業、外資系金融機関にて法人融資や人材育成を担当するなど、一貫して金融関連業務に従事。2019年一般社団法人日本中小企業金融サポート機構に入社し、これまでの金融の知識と法人営業の経験を活かし、多くの中小企業・零細企業をサポート。
プライベートでは3児の父の顔も持ち、犬・猫・亀も飼う大家族の大黒柱。

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