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企業同士の取引においては、その月の支払い分をまとめて後で請求する掛取引が一般的のため、商品・サービスを納入することで売掛金が発生します。
本来売掛金は定められた支払期日まで入金されませんが、専門のファクタリング会社へ対象の売掛金(請求書)を売却することで、支払期日を待たずに現金化することが可能です。
今回は、売掛金についての詳細や、売掛金を利用したファクタリングの仕組みについて解説します。
できるだけ早く資金調達したい事業主様は、ぜひご覧ください。
【注目】ファクタリングの利用を検討中の方へ
ファクタリングは、最短即日での入金も可能な資金調達手段です。
売掛金を売却することで対価を得られるサービスであることから、負債ではなく、融資が難しい状況でも利用できます。
急ぎの支払いが迫っている場合や、事業拡大のためにタイムリーな投資を行いたい場合などは、特にファクタリングが適しています。
当機構は、関東財務局長及び関東経済産業局長が認定する「経営革新等支援機関」です。
ファクタリング会社の中には悪徳業者も存在しますが、当機構であればファクタリングの利用が初めての方も安心してご利用いただけます。
また、手続きがすべてオンラインで完結するAIファクタリング「FACTOR⁺U(ファクトル)」も提供しています。
審査完了まで最短10分、現金の振込まで最短40分で完了するので、できるだけ早く売掛金を現金化したい場合はぜひご利用ください。
売掛金とは、企業が取引先に商品やサービスを提供したものの、現在は未回収となっており、将来的に受け取れる金額のことです。
冒頭でも解説したように、企業間ではその月の取引分を後にまとめて請求する掛取引が行われるため、代金が支払われるまでの間は売掛金が発生します。
売掛金は、のちに代金を受け取る権利を指す売掛債権に分類されるため、企業の資産として会計上記録されます。
例えば、製品を販売して「1か月後に支払う」という条件で取引を行う場合、その支払いが完了するまでの間は売掛金として記録され、代金が支払われたら、会計から売掛金が削除されます。
売掛金と似たような用語として、買掛金という言葉も使われます。
買掛金は、企業が商品やサービスを購入した際に、まだ支払いが完了していない代金を指します。
売掛金が「受け取るべきお金」であるのに対して、買掛金は「支払うべきお金」です。
言い換えれば、まだ支払われていない代金を納入企業が見たときには「売掛金」、購入企業が見たときは「買掛金」となります。
「売掛金」も「買掛金」のどちらも、掛け取引における重要な要素であり、企業の取引関係を円滑に進めるための基盤となります。
買掛金については下記コラムで詳しく解説しています。
掛取引とは?仕組みやメリット・デメリットについて解説!
売掛金と似た概念として未収入金がありますが、この2つには明確な違いがあります。
売掛金は、企業の主たる営業活動から発生する未回収の代金を指します。
例えば、商品を販売した代金やサービスの提供に対する料金が該当します。
一方の未収入金は、営業活動以外で発生する未回収の金額を意味します。
例えば、固定資産の売却代金や不動産の貸付などが未収入金に該当します。
このように、どのような活動から生じた代金なのかで売掛金と未収入金は区別されます。
売掛金と未収収益という言葉も混同されがちですが、これらにも違いがあります。
未収収益とは、勘定科目の1つで、継続的に発生する債権のうちまだ支払期日が到来していないものを指します。
これだけみると売掛金と近い説明に思えますが、未収収益は継続して発生する取引において適用されるという違いがあります。
未収収益と上記の未収入金も混同しやすい言葉ですが、未収入金は営業活動ではない部分で発生する債権を指すのに対し、未収収益は営業活動における債権を指すという違いがあります。
ファクタリングは、売掛金をファクタリング会社に売却し、早期に現金化するための資金調達手段です。
通常、売掛金は売掛先の支払いを待たなければ現金化できませんが、ファクタリングを利用することで、入金を待たずに現金を入手することが可能です。
この仕組みにより、資金繰りが改善され、企業の運転資金を迅速に確保できるメリットがあります。
ファクタリングは大きく分けて「2者間ファクタリング」と「3者間ファクタリング」の仕組みがあり、また、「買取型」と「保証型」で分けることもできます。
2者間ファクタリングとは、利用者とファクタリング会社の2者で取引を行う契約を指します。
この形式では、売掛金の売却を行うことについて売掛先から承諾を得ることなく進められます。
具体的には、利用者がファクタリング会社にサービスの利用を申し込むと、ファクタリング会社は売掛金を買い取るかどうかの審査を行います。
審査を経て問題ないと判断されれば、売掛金から手数料を差し引いた金額が利用者に振り込まれます。
このプロセスは迅速に行われ、早ければ即日で入金まで完了します。
売掛先はこの契約に関与しないため、支払期日がきたら、利用者へ代金を支払います。
利用者はこれを速やかにファクタリング会社へ支払うことで、ファクタリングのプロセスは完了します。
2者間ファクタリングについては下記コラムで詳しく解説しています。
2者間ファクタリングとは?メリットや手数料、利用のポイントを解説
3者間ファクタリングは、利用者とファクタリング会社にあわせ、売掛先も取引に加わる契約です。
この形式では、売掛金の売却について売掛先にも承諾を得た上で取引が行われます。
承諾を得る以外は2者間ファクタリングと同じ流れで進められますが、売掛金の支払期日がきたら、利用者ではなく売掛先がファクタリング会社へ直接支払いを行います。
また、売掛先への確認が必要なため入金までの早さは2者間よりは遅くなりますが、ファクタリング会社が売掛金の存在を売掛先に直接確認でき、未回収のリスクが減ることから手数料は2者間と比較し、低くなる傾向にあります。
3者間については下記コラムで詳しく解説しています。
3者間ファクタリングとは?メリット・デメリットと利用の流れを解説!
ファクタリングは、買取型と保証型という2つの仕組みで分類することもできます。
買取型ファクタリングは、一般的な「ファクタリング」と呼ばれるサービスで、企業が売掛金の早期現金化を目的として利用されることが多いです。
一方、保証型ファクタリングは、ファクタリング会社が保証人となり、売掛金が未回収となった場合の保証を行うものでリスクに備える目的で利用されることが多いです。
また買取型のファクタリングでは売掛債権をファクタリング会社に譲渡するため、売掛金の回収はファクタリング会社が行う必要がありますが、保証型ファクタリングは一般的に売掛債権を自社で保有することになるため、売掛金の回収を自社で行う必要があります。
早期現金化の目的か保証かの目的で利用されるファクタリングが異なるということを覚えておきましょう。
保証型ファクタリングについては下記コラムで詳しく解説しています。
売掛保証(保証ファクタリング)とは?買取型ファクタリングと何が違う?
ファクタリングを利用することで得られるメリットについて、詳しく解説します。
ファクタリングのメリットの一つに売掛金の未回収リスクを軽減できることが挙げられます。
企業が商品やサービスを販売した際、一般的には掛け取引となり支払いを後日受け取ることになります。
しかし、売掛先が支払いを遅延したり、倒産などの理由で支払いを行えなかったりした場合、企業は経営に大きな影響を受ける可能性があります。
ファクタリングは償還請求権がないノンリコースと呼ばれる契約になるため、万が一売掛金が未回収だった場合未回収のリスクをファクタリング会社が負うことになり利用者が費用を請求されることはありません。
売掛金の未回収リスクを軽減できるのもファクタリングのメリットです。
ファクタリングは非常に迅速な資金調達手段です。
銀行融資やほかの資金調達手段と比べて、手続きがシンプルで早く、2者間ファクタリングでは最短で即日入金も可能となります。
ファクタリング会社によって条件は異なりますが、その日の決められた時間までに手続きが完了した場合、数十分~数時間で入金されることもあります。
資金繰りの悪化が懸念されるときや、支払いの期日が迫っているときには、非常に便利な調達方法だと言えるでしょう。
即日ファクタリングについては下記コラムで詳しく解説しています。
即日ファクタリング25選!審査が甘い、土日対応など特徴ごとに紹介
銀行融資を受けるためには、企業の財務状況や収益性、担保などが審査の対象になりますが、ファクタリングの場合、主に売掛先の信用力が審査されます。
つまり、利用者の経営状態が悪化していても、売掛先が必要な支払いを問題なく行っている限り、ファクタリングの審査に通過できる可能性があります。
ファクタリングは、借り入れが難しい企業でも利用できる場合が多いのです。
多くの融資では、企業が赤字決算の場合、審査に通過しにくいですが、ファクタリングはそうした心配が少ないです。
ファクタリングは、売掛金という資産を基に資金を調達する方法のため、先述したように赤字決算の企業や新規開業したばかりの企業でも、売掛先に対する支払義務がしっかりしていれば、利用することが可能です。
融資の場合、借りたお金を一定の期間内に返済しなければならず、その際に利息が発生します。
一方、ファクタリングは借り入れではなく、売掛金を売却する形で資金調達を行うため、得た現金を返済する義務はありません。
ファクタリングは非常に便利な資金調達方法ですが、いくつかのデメリットや注意点もあります。
以下にて、そのポイントを解説します。
ファクタリングを利用する際、考慮したい点の1つが手数料です。
ファクタリング会社は、売掛金を購入する際に手数料を差し引きます。
この手数料は、売掛金の額面に対して一定の割合で計算され、取引の規模や売掛先の信用力によって変動します。
例えば、2者間ファクタリングの場合は8%~18%、3者間ファクタリングの場合は2%~9%が差し引かれることが相場となっています。
手数料が高いと手元に残る現金が少なくなってしまうため、事前にしっかりと手数料を確認し、コストに見合った利用かどうかを検討する必要があります。
手数料については下記コラムで詳しく解説しています。
ファクタリング手数料はいくら?相場や内訳、費用を抑える方法を紹介!
ファクタリング契約には、売掛金の所有権を正式に譲渡する手続きが必要です。
その一環として、債権譲渡登記が求められることがあります。
債権譲渡登記を行うと、その債権が利用者からファクタリング会社へ譲渡されたことが公的に記録されるため、ファクタリング会社は二重譲渡などのリスクをなくし安全に買い取りが行えるようになります。
しかしこの情報は誰でも閲覧が可能になるため、結果的に2者間ファクタリングを利用していても売掛先が売掛金の譲渡について知る可能性が発生します。
ファクタリングで調達できる金額は、売掛金の額面が上限です。
また、ファクタリング会社が売掛金を買い取る際には手数料が差し引かれるため、最終的に手元に残る金額は額面よりも少なくなります。
そのため、必要な金額が売掛金の額面に満たない場合、他の資金調達方法を検討する必要があります。
3者間ファクタリングの場合、ファクタリングを利用するにあたって売掛先の承諾が必要です。
売掛先としては、代金の支払い先が変更されることになる不安や、納入企業が資金繰りに苦しんでいるのではないかという危惧を感じるかもしれません。
良好な関係を続けるには、ファクタリング利用前に売掛先に説明を行い、誤解を招かないように配慮することが重要です。
ファクタリングサービスを謡う企業には、手数料が不透明だったり、不公平な契約内容を提示したりする悪徳業者も存在します。
こうした業者と取引を行うと、予期しない高額な手数料を支払うことになったり、違法な契約を締結させられたりすることがあります。
そのため、ファクタリングを利用する際は信頼できる業者を選ぶことが非常に重要です。
また、ファクタリング会社を選ぶ際は、評判や実績、契約内容を十分に確認する、相見積りを取って比較するなどしてから利用することをおすすめします。
悪徳業者については下記コラムで詳しく解説しています。
ファクタリングは違法ではない!その根拠と悪徳業者・優良業者それぞれの特徴を解説
ファクタリング会社に売掛金を売却して現金化する際には、仕訳にて相応の処理をする必要があります。
ここでは、買取型と保証型の仕訳例についてご紹介します。
売掛先へ商品やサービスを提供したら、その時点で売掛金が発生し、企業はのちに代金を受け取る権利を得ます。
代金が100万円だった場合、以下のように仕訳を行います。
借方 | 貸方 | ||
売掛金 | 1,000,000円 | 売上 | 1,000,000円 |
これは、売上としては計上しているものの、現金はまだ入ってきていない状態を示しています。
次に、ファクタリング会社に申し込み、契約を締結したら以下のように仕訳を行います。
借方 | 貸方 | ||
未収入金 | 1,000,000円 | 売掛金 | 1,000,000円 |
債権の譲渡は営業活動外の利益となるため、売掛金ではなく、未収入金に入れ替えるような形です。
ファクタリング会社から入金があったら、以下のように仕訳を行います。
ファクタリング会社が差し引く手数料は、ここでは10%としています。
借方 | 貸方 | ||
普通預金 | 900,000円 | 未収入金 | 1,000,000円 |
売上債権売却損 | 100,000円 |
保証型ファクタリングでは、売掛先へ商品やサービスを提供したら、以下のように仕訳を行います。
借方 | 貸方 | ||
売掛金 | 1,000,000円 | 売上 | 1,000,000円 |
ここまでは買取型と同じです。
ファクタリング会社と契約し、保証の手数料(10%)を支払ったら、以下のように仕訳を行います。
借方 | 貸方 | ||
支払手数料 | 100,000円 | 普通預金 | 100,000円 |
このあと、売掛先から無事代金が支払われれば、以下のように仕訳を行い、完了となります。
借方 | 貸方 | ||
普通預金 | 1,000,000円 | 売掛金 | 1,000,000円 |
一方、貸し倒れが発生し売掛金が回収できないとなった場合、以下のように仕訳を行います。
借方 | 貸方 | ||
貸倒損失 | 1,000,000円 | 売掛金 | 1,000,000円 |
普通預金 | 1,000,000円 | 雑収入 | 1,000,000円 |
上段が回収できなかったことを示す損失の計上、下段がその保証としてファクタリング会社から支払われた金額の計上です。
ファクタリングの仕訳方法については下記コラムで詳しく解説しています。
【仕訳例付】ファクタリングの仕訳方法は?勘定科目や会計処理を分かりやすく解説
この記事では売掛金の概要やファクタリングの仕組み、メリット、デメリットについて解説しました。
ファクタリングは売掛金を早期に現金化して急な支払いに対応できるだけでなく、資産を流動化することで企業の成長を促進できることから、おすすめの資金調達手段です。
一方で、メリット・デメリットを把握し、自社の状況をかんがみて適切に利用することも重要です。
ファクタリングの利用を検討している場合は、ぜひ当機構のファクタリングサービスをご利用ください。
当機構は関東財務局長及び関東経済産業局長が認定する「経営革新等支援機関」であるため、初めてファクタリングを利用する場合でも安心してご相談いただけます。
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