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ブリッジローンとは?メリット・デメリット・活用例をご紹介

公開日
2025.07.07
更新日
2025.07.07
ブリッジローンとは?メリット・デメリット・活用例をご紹介

資金調達の方法として、多くの企業がまず検討するのが金融機関からの融資です。

しかし、金融機関からの融資は審査や手続きに時間がかかるため、急な資金ニーズに対応するのは難しいケースも少なくありません。

そこで短期間のつなぎ資金として、利用されているのが「ブリッジローン」です。

今回は、ブリッジローンを利用するメリットやデメリット、一般的な活用例などをご紹介します。

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資金繰りでお悩みの事業主様は、この機会にぜひお問い合わせください。

ブリッジローンとは?

パソコン画面と資料を見ながら考え込む男性

ブリッジローンとは、資金調達が完了するまでの“つなぎ資金”として利用される短期融資のことです。

企業がM&Aや不動産取得、新規事業への投資などを進める際、予定している資金調達や融資の実行までにタイムラグが生じることがあります。

こうした局面で、現金が手元に届くまでの期間を一時的にカバーし、スムーズに事業を進めるために活用されるのがブリッジローンです。

ブリッジローンを利用するメリット・デメリット

ブリッジローンは、資金調達までの一時的な資金ニーズに対応できる手段として、多くの企業で活用されています。

しかし、利便性が高い一方で、金利や返済期間などの点で注意すべき点も存在します。

ここでは、ブリッジローンを利用する際に知っておきたいメリットとデメリットについて解説します。

ブリッジローンを利用するメリット

ブリッジローンを利用するメリットは以下の通りです。

短期間で資金調達できる

ブリッジローンを利用する大きなメリットは、短期間で現金を調達できる点です。

通常の融資に比べて、資金使途や返済原資が明確であれば、比較的スピーディーに審査・入金されることが多く、急な資金ニーズにも柔軟に対応しやすいのが特徴です。

原則担保なしで利用できる

ブリッジローンは、原則として担保を必要とせずに利用できる点も大きなメリットです。

とくに資金調達を急ぐ場面では、担保設定にかかる手間や時間が負担となることがありますが、ブリッジローンであれば迅速な資金調達が可能です。

そのため、担保を用意できない企業でも利用しやすく、柔軟な資金戦略を立てる際に役立ちます。

保証人が不要な場合がある

ブリッジローンは、契約内容によっては保証人が不要な場合があり、これも企業にとって大きなメリットの一つです。

通常の融資では保証人の確保が必要になることがありますが、ブリッジローンはスピードを重視するため、保証人なしで契約できるケースもあります。

ブリッジローンを利用するデメリット

ブリッジローンを利用するデメリットは以下の通りです。

銀行融資と比べて金利が高い傾向にある

ブリッジローンは短期間で資金調達できる反面、一般的な銀行融資に比べて金利が高い傾向にある点がデメリットです。

これは迅速な審査や担保・保証人不要などの柔軟性を提供する代わりに、貸し手がリスクを補う必要があるためです。

ブリッジローンを利用する際は、コスト負担や返済計画を十分に検討し、金利条件もしっかり確認しておきましょう。

手数料と遅延損害金が高い傾向にある

ブリッジローンは、契約時の手数料や、返済が遅れた場合の遅延損害金が高めに設定されていることがあります。

理由は先述した通り、ブリッジローンは短期間での融資であるうえに、担保や保証人が不要なケースも多く、貸し手にとってリスクが高いためです。

そのリスクを補う目的で、手数料や遅延損害金が高めに設定されているのです。

ブリッジローンを利用する際は諸費用や契約条件をしっかり確認し、返済計画に無理がないかを慎重に見極めることが重要です。

審査が厳格で利用できない可能性がある

ブリッジローンは短期の資金調達方法として便利ですが、審査が厳格に行われることが多く、誰もが利用できるわけではありません。

とくに返済原資・事業計画が不明確な場合や、過去の信用状況に問題がある場合は、融資が見送られる可能性があります。

そのため、ブリッジローンを検討する際は、必要な書類や情報を事前に整え、確実な返済計画を示せるよう準備しておくことが大切です。

一括返済が求められるため返済負担が大きくなることがある

ブリッジローンは返済期限が短く、一般的に一括での返済が求められます。

そのため、資金繰りの状況によっては、返済時に大きな負担が生じる可能性があります。

とくに、予定していた返済原資が確保できなかった場合には、延滞や資金ショートのリスクも高まります。

ブリッジローンの利用にあたっては、確実な返済計画と、万が一に備えた代替策を用意しておくことが重要です。

ブリッジローンの一般的な活用例

ここでは、ブリッジローンの代表的な活用例を紹介します。

M&Aで活用する

M&A(企業の合併・買収)では、買収資金の確保に時間がかかるケースが少なくありません。

例えば、売却側との交渉がまとまり、早急に契約を進める必要がある場合でも、本格的な資金調達が完了するまでにタイムラグが生じることがあります。

こうした場面でブリッジローンを活用すれば、買収に必要な現金を一時的に確保し、スムーズに取引を進めることが可能です。

ソフトウェア開発で活用する

ソフトウェア開発では、人件費やインフラ費用が先行する一方で、報酬や売上の入金は後になるケースが多く、資金繰りが一時的に厳しくなることがあります。

また、不具合が発生すると開発が遅れ、その間も人件費が発生します。

こうした場面でブリッジローンを活用すれば、開発期間中の運転資金を一時的に補うことができ、計画通りにプロジェクトを進行させることが可能です。

設備投資に活用する

設備投資では、多額の現金を一括で支出する必要がある一方で、補助金の交付や長期融資の実行までに時間がかかることがあります。

例えば、生産ラインの増設や新規機器の導入など、早急に着手したい場合でも、現金の準備が間に合わないことがあります。

こうしたケースでブリッジローンを活用すれば、補助金や本融資の入金を待たずに必要な設備を導入でき、ビジネスチャンスを逃さずに済みます。

ブリッジローンの利用の流れ

ノートパソコンを持ちナンバーワンポーズをする女性

例として、M&Aでブリッジローンを利用する場合の一般的な流れを下記で紹介します。

1.ブリッジローンの申し込みを行う
2.審査に通過したら契約を行う
3.不足分の現金をブリッジローンで確保する
4.買収先企業の現預金や新株発行、長期融資の実行などでブリッジローンを返済する

資金調達はファクタリングがおすすめ

ブリッジローンと同様に、現金が手元に入るまでのタイムラグを埋めるつなぎ資金として活用できる資金調達方法にファクタリングがあります。

ファクタリングは、企業が保有する売掛金をファクタリング会社に売却し、本来の支払期日より前に現金化する資金調達方法です。

銀行融資と比べて審査が柔軟で、早ければ即日で資金化できることから、急な資金ニーズや資金繰りの悪化に直面した際の有効な手段として活用されています。

ここでは、2者間ファクタリング・3者間ファクタリングの仕組み、ファクタリングを利用するメリット・デメリットをご紹介します。

ファクタリングについては下記コラムで詳しく解説しています。
ファクタリングとは?仕組みやメリット・デメリットをわかりやすく解説【図解あり】

2者間ファクタリング・3者間ファクタリングの仕組み

ファクタリングの契約方法には、「2者間ファクタリング」と「3者間ファクタリング」の2種類があります。

どちらも売掛金の入金までの期間、つまり現金が手元に入るまでのタイムラグを埋めるつなぎ資金として活用されます。

2者間ファクタリングは、利用者とファクタリング会社の2者による契約方法です。

ファクタリングの利用にあたって売掛先から承諾を得る必要がないため、申し込みから現金化までがスピーディーで、最短即日での資金調達も可能です。

ただし、売掛金の存在をファクタリング会社が売掛先に直接確認できないため、未回収リスクが高くなり、手数料がやや高めに設定される傾向があります。

3者間ファクタリングは、利用者・ファクタリング会社・売掛先の3者による契約方法です。

ファクタリングの利用にあたり売掛先から承諾を得る必要があるため、手続きに時間がかかる場合がありますが、その分ファクタリング会社が売掛金の存在を直接売掛先に確認できるため、売掛金の未回収リスクが低くなります。

これにより、3者間ファクタリングは2者間ファクタリングよりも手数料が低く設定される傾向にあります。

2者間ファクタリングについては下記コラムで詳しく解説しています。
2者間ファクタリングとは?メリットや手数料、利用のポイントを解説

3者間ファクタリングについては下記コラムで詳しく解説しています。
3者間ファクタリングとは?メリット・デメリットと利用の流れを解説!

ファクタリングを利用するメリット

ファクタリングを利用するメリットは以下の通りです。

最短即日で現金化できる

ファクタリングの大きなメリットの一つは、最短即日で現金化が可能な点です。

売掛金をファクタリング会社に売却することで、本来の入金日を待たずに現金を確保できます。

とくに急な支払いが発生した場合や資金繰りが厳しい状況では、タイムリーなつなぎ資金として事業の安定運営に大きく貢献します。

融資と比較して審査が柔軟な傾向にある

ファクタリングは、審査の柔軟さが特徴の資金調達方法です。

銀行融資では利用者自身の信用力が重視されますが、ファクタリングでは売掛先の信用力が審査の主な対象となります。

そのため、利用者の財務状況や業績が一時的に不安定でも契約が成立する可能性があり、融資が難しい局面でもつなぎ資金として活用しやすいのが特徴です。

売掛金の未回収リスクを軽減できる

ファクタリングの大きなメリットの一つに、売掛金の未回収リスクを軽減できる点があります。

一般的にファクタリングは「ノンリコース契約(償還請求権なし)」で契約を結ぶため、売掛先が倒産などで支払不能になった場合でも、利用者がファクタリング会社から費用を請求されることはありません。

これにより、利用者は売掛金の未回収リスクを軽減できるのです。

信用情報に影響が出ない

ファクタリングは融資ではなく、売掛金の売却による資金調達方法であるため、利用しても信用情報には記録されません。

銀行融資やローンのように「借り入れ」に該当しないことから、金融機関の借入枠を圧迫せず、将来的な融資審査にも影響を与えにくいのが特長です。

これにより、今後の大規模な融資や本格的な資金調達を予定している企業にとっても、短期のつなぎ資金として柔軟に活用できます。

ファクタリングを利用するデメリット

ファクタリングを利用するデメリットは以下の通りです。

審査では売掛先の経営状態が重要視される

先述した通り、ファクタリングの審査では利用者自身ではなく、売掛先の信用力(経営状態)が重視されます。

そのため、売掛先が経営不振などで信用に不安がある場合は、審査が通りにくくなる可能性があります。

利用を検討する際は、売掛先の信頼性もあわせて確認することが重要です。

売掛金の額面までの調達となる

ファクタリングでは、売掛金を売却して現金を得るという仕組み上、資金調達額が売掛金の額面までと限られており、これを超える現金を得ることはできません。

多額の現金が必要なケースや、長期的な運転資金の確保を目的とする場合には、ファクタリングだけでなくほかの資金調達方法もあわせて検討することが求められます。

手数料が必要となる

手数料の相場は契約形態によって異なり、2者間ファクタリングは8%〜18%、3者間ファクタリングは2%〜9%が一般的です。

売掛金から手数料が差し引かれるため、実際に手元に残る金額は額面より少なくなります。

ファクタリングの手数料については下記コラムで詳しく解説しています。
ファクタリング手数料はいくら?相場や内訳、費用を抑える方法を紹介!

まとめ

ブリッジローンは、スピーディーに現金を得られる点は大きなメリットですが、短期融資であるがゆえに金利が高めであったり、返済期限が短かったりする点には注意が必要です。

スピーディーに資金調達をしたい場合は、ファクタリングの利用を検討してみてはいかがでしょうか?

当機構は、ファクタリングをはじめとした多様な資金調達方法に精通しており、事業主様のニーズに応じた資金調達のサポートを行っています。

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運転資金を調達したい事業主様は、ぜひ当機構をご利用ください。

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ブリッジローンとは?メリット・デメリット・活用例をご紹介

【監修】日本中小企業金融サポート機構 編集局長

保有資格:FP2級

大学卒業後、地方銀行に勤務。主に企業向け融資を担当。その後、損害保険会社にて法人営業、外資系金融機関にて法人融資や人材育成を担当するなど、一貫して金融関連業務に従事。2019年一般社団法人日本中小企業金融サポート機構に入社し、これまでの金融の知識と法人営業の経験を活かし、多くの中小企業・零細企業をサポート。
プライベートでは3児の父の顔も持ち、犬・猫・亀も飼う大家族の大黒柱。

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