コラム

企業が利用できる助成金とはどんな制度?

事業運営するにあたって個人で勧めるケースもあれば、人を雇う必要のあるケースも出てきます。後者の場合にかかる人件費は大きな負担となるでしょう。人を雇いたいけれども資金が十分ではないと悩んでいる人もいるでしょう。その場合、資金調達の方法として助成金を活用することができるかもしれません。ここでは助成金の概要についてみていきます。

助成金って何?

助成金とは、国などの公的機関から支給される資金のことです。資金調達で有名なのは銀行融資でしょうが、銀行融資の場合いずれ借りたお金は返済していかないといけません。しかし助成金は融資ではないので、支給されたお金の返済義務はありません。事業開始当初はまだ十分な資金力もないでしょうから、返済義務のない助成金を使って資金調達するのは有効な手段といえます。

助成金と似たものとして、補助金があります。補助金も国をはじめとして公的な機関が事業資金などを融通してくれる制度です。しかし助成金と補助金とでは違いがあります。助成金の場合、条件を満たしていればいつでも申請することが可能です。一方補助金の場合、予算枠が設定されます。このためたとえ申請基準を満たしていても、予算の上限に支出が到達すれば募集は打ち切りになります。短期間で申請をしないと補助金は受けられない可能性があるわけです。企業にとって難易度という部分では、助成金の方が補助金と比較してハードルは低くなりがちです。

助成金の仕組み

助成金は国などから支給されるお金です。つまり税金を使って支給する形になります。助成金を受給するためには、いくつかのステップがありますので、その一般的な仕組みについてみていきましょう。まず助成金の公募が行われます。もし該当し助成金の受給を希望するのであれば、申請書を提出します。その上で、書類審査と面接審査の2段階の考査を経て、助成金の支給を行うかどうかの判断をします。助成金の申請から結果が出るまでの3カ月程度かかります。

助成金の仕組みの中でも注意したいのが、前払いではなく後払い方式をとっている点です。まずは該当する事業を行うにあたっての経費を自分のお金で支払います。そしてそのかかった金額を助成金支給の決まった後で請求して受け取る仕組みです。一般的に助成金の対象期間は、申請から助成金採択までの期間です。該当する事業について、実施・進捗状況は報告書を作成の上、支給した所に提出します。助成金の種類はいくつかありますが、それぞれに申請するための条件を設けています。この条件を満たしているかどうか確認のうえ、申請手続きを進めましょう。

助成金は大きく2つに分けられる

助成金制度には数十もの種類があります。その中で自分たちの行おうと思っている事業に該当するものを見つけ、申請する形になります。助成金は、大きく2系統のいずれかに分類できます。雇用関係の助成金と研究開発型の助成金です。ちなみに前者は主に厚生労働省・後者は主に経済産業省が管轄しています。新規事業を始めたいけれども、人を雇うためのお金がないというのであれば、雇用関係の助成金の中から自分たちに該当するものを見つける形になるでしょう。

雇用関係の助成金は、従業員を新規雇用する、従業員の定年を延長する際の経費を助成してもらうものが中心です。その他にも従業員への教育や研修を行う際に発生した費用を助成金でまかなうものもあります。このような雇用関係の助成金は、経営者の間で比較的広く知られているようです。しかし一方で、研究開発系の助成金を活用している企業はあまり多くないと言われています。雇用関係の助成金と比較すると、研究開発系の助成金は支給額が高額になることが多いです。種類によって異なりますが、500万円から5000万円が相場とされています。

雇用関係の助成金の財源は、雇用保険の保険料の一部が用いられています。このため、雇用保険に加入していることが助成金の基本条件となります。また雇用保険に加入していたとしても、保険料の滞納が確認されれば、条件を満たしていても受給できないケースもありますのでこの部分は注意したいところです。雇用関係の助成金は、基準を満たしていれば支給される可能性は高いです。ですからもし人を雇いたいと思っているのであれば、該当する助成金の受給条件を確認してから雇用するのが良いです。

 

雇用関係の助成金は研究開発型の助成金と比較すると、受給のハードルは低いと言われています。新規事業を立ち上げるにあたっての人件費の資金調達で困っているのであれば、どんどん活用したいところです。ただしこの雇用関係の助成金は、内容や受給のための条件は頻繁に刷新されます。「知り合いの経営者が助成金をもらったのを聞いて申請したところ、条件が変わって却下された」という話も聞かれます。ですから助成金の条件は、最新情報を確認したうえで申請手続きを進めることです。