コラム

クラウドファンディングで資金調達するデメリット

クラウドファンディングは、近年話題となっている資金調達の方法のひとつです。不特定多数の人から広く資金を募ることができる方法で、アメリカをはじめ海外でプラットフォームサービスが始まり、日本でも注目が集まっています。クラウドファンディングは今、クリエーターや個人事業主の資金調達だけでなく、ボランティア活動や地域復興のキャンペーンなど幅広い分野での利用が行われています。メリットも大きい方法ですが、その性質によってリスクを持つこともあるため、利用するには注意も必要です。

クラウドファンディングのデメリット

クラウドファンディングは、手元に資金がなくてもアイディアを形にしたり事業を開始することができますが、その一方で出資者を集めるために様々な工夫が必要です。また、出資者の興味を引き、そのプロジェクトへの出資を決断してもらうために、あらかじめプロジェクトの内容を公表することになります。こうした点からいくつかのリスクが生まれることもあるようです。

 競合が多い

クラウドファンディングは、インターネットのクラウドファンディングサービスを利用することで誰でも比較的手間なく利用することができます。サービスのプラットフォームも増えており、多くの人が利用を考えるようになりました。そのため、出資者を集めやすいメリットもありますが、反対に競合が多くなってしまうデメリットも考えられます。自分の足を使ったり説明会などを開いたりする必要もないため、知名度のないクリエーターや資本のない起業家などが多く集まっています。当然、同様のアイディアを持っている競合も参戦しやすいことになり、その中で興味を引くことは難しくなるでしょう。

 入金までに時間がかかる

クラウドファンディングでは、最初にプロジェクトを紹介し、事業に対して共感を得ることで出資してもらいます。1つのプロジェクトに対して、一人ひとりの出資者からそれぞれ少額からの出資をしてもらって、大きな資金を集めることが可能となります。そのため、クラウドファンディングで1つのプロジェクトを実現させるためには、多くの出資者を募ることが必要です。プロジェクトを成立させるだけの出資者が集まるまでには時間がかかり、入金までには最短でも数ヶ月かかることもあります。事業のスタートを急いでいたり、タイトなスケジュールを組んでいたりする場合には、思ったように準備が進まなくなるかも知れません。

 アイディアが真似される可能性がある

クラウドファンディングでは、最初にビジネスの内容を公開することが必要です。出資者を募るためにはその魅力を感じて共感してもらうことが必須となります。そのため、内容を多くの人に知られることなり、時には真似されるリスクにもつながります。

出資者に対するコミュニケーションの負担が多い

クラウドファンディングでは、プロジェクトのキャンペーンを立ち上げてから、実際に出資してもらうまでにこまめなコミュニケーションが行われます。信頼を得るためには大切なことですが、プロジェクトの立案者、起案者にとってはそれが大きな負担になることもあります。プロジェクトのキャンペーンの期間中は、出資を希望してくれた人や興味を持った人たちに新しい情報を常に開示していくこととなります。また、新しい出資者をさらに集めるためには、現状でどれくらい自分のプロジェクトが人気を集めているかということを多くの人に知ってもらうことも必要です。

クラウドファンディングを成功させる秘訣

クラウドファンディングを成功させるためには、綿密な計画と慎重な対応が必要です。特に広報活動の効果は大きく、成功の可否を左右するポイントとなるでしょう。

 広報活動の徹底

クラウドファンディングを成功させるためには、潜在的な出資者に向けた上手な広報活動が必要です。プロジェクトの内容の告知や新しい情報の提示はもちろんですが、いつまで出資者を募るか、といった情報も重要となります。また、クラウドファンディングを利用することで人の目にも触れやすくなり、資金不足や経営状態への不安などのウワサを立てられる可能性もあります。風評被害は出ていないかなどのリスク管理も徹底させましょう。

 出資者からの反応を利用

クラウドファンディングでは、出資者の反応を経営に反映させるとより効果的な資金調達や事業展開が可能になります。出資者の集まりの良さや集まった場合にどんな期待をしてくれているのかなどの反応を見ることが大切です。

また、より多くの出資者を集めるためには、すでに出資を決めた人たちのコメントが潜在的な出資者の気持ちを動かす可能性もあります。人気の高いプロジェクトはそれだけ注目され、魅力があるように見えます。そのため、SNSなどを利用して、潜在的な出資者に効果的にアプローチすることも大切です。

 別の資金調達方法を確保

クラウドファンディングの利用を決めた場合にも、それ以外の資金調達方法も用意しておくことが大切です。広報で資金調達をコントロールすることは難しく、目標金額の達成を成功させられる人ばかりではありません。

 

クラウドファンディングは、新しい資金調達の方法として注目が集まっています。しかし、それを成功させるのは難しく、デメリットもあります。クラウドファンディングで資金調達を考えている場合には、情報や計画をコントロールして、リスクを回避し成功を手に入れましょう。