コラム

製造業がファクタリングを利用する5つのメリット!銀行融資との違いも併せて解説!

製造業は一般に掛取引が多く、入金まで時間がかかります。そのため製造業の経営者にとって資金繰りはつねに悩みの種でしょう。資金調達が間に合わず、やむをえず受注を逃した経験もあるのではないでしょうか。

資金調達は銀行融資をイメージすることが多いですが、掛取引が多い製造業は「ファクタリング」も検討すべきです。

そこで本記事では、製造業がファクタリングを行なうメリットと、製造業のファクタリング事例を紹介します。資金繰りに悩む経営者はぜひ最後までご覧ください。

なお、ファクタリングの相談は「一般社団法人日本中小企業金融サポート機構」への相談をおすすめします。「経営革新等支援機関」に認定されており、補助金を受けながら経営相談が可能です。

製造業がファクタリングを利用する5つのメリット

製造業がファクタリングを利用するメリットは大きく以下の5つです。

・早期の資金調達がしやすい
・銀行融資よりも柔軟な審査になりやすい
・売掛先に承諾を得ずに利用しやすい
・帳簿上「負債」として計上されない
・契約の多くは償還請求権がない

それぞれ解説します。

早期の資金調達がしやすい

ファクタリングは売掛債権(売掛金を受け取る権利)を買い取るサービスです。売掛金を早く現金化できる点がファクタリング最大のメリットといえるでしょう。

製造業では掛取引が主流で、取引から入金まで時間がかかることが一般的です。3~6ヵ月先でなければ入金されないケースも少なくありません。

入金がない期間も支払いは当然あります。そのため経営者にとって、入金はできるだけ早くほしいのが本音でしょう。しかし、取引相手に入金を早めるよう交渉することは簡単ではありません。

相手は自社製品を買ってくれる「お客様」だからです。取引先のほうが強い立場であることが多いでしょう。

ファクタリングなら売掛金を数日で現金化できます。資金繰りを改善できる点がファクタリング最初のメリットです。

銀行融資よりも柔軟な審査になりやすい

銀行融資より審査が柔軟な点もファクタリングのメリットです。ファクタリングは資金化の見込みがある売掛金さえあれば利用できます。債務超過や赤字決算といった状態でも柔軟に審査されることが一般的です。

そもそもファクタリングは融資ではなく、売掛債権の売却です。そのため、ファクタリング申込者の信用力より「売掛金を回収できるかどうか」が重要視されます。ファクタリング会社は、買い取った売掛金の回収ができないと損失を被るためです。

ファクタリング審査では一般に売掛先の信用力や売掛取引の実態など、売掛金の回収見込みがチェックされます。銀行預金より審査内容が柔軟に行なわれるのはそういった理由からです。

なお銀行融資とファクタリングの違いはあとで詳しく解説します。

売掛先に承諾を得ずに利用しやすい

売掛金の現金化となると、気になるのは取引先との関係でしょう。資金繰りを疑われては今後の取引に影響が出かねません。

ファクタリングのうち、「2社間ファクタリング」なら取引先に知られずに資金調達を行なうことができます。申込者とファクタリング会社との間で資金調達が完結するためです。ファクタリングのメリットの一つといえるでしょう。

一方、「3社間ファクタリング」は取引先をファクタリング契約に含めて資金調達を行ないます。取引先の承諾が必要のため注意しましょう。

なお、2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの違いについて詳しく知りたい方は以下のページを参考にしてください。

日本中小企業金融サポート機構 2社間ファクタリング
日本中小企業金融サポート機構 3社間ファクタリング

帳簿上「負債」として計上されない

ファクタリングは負債として計上されないメリットもあります。例えば100万円をファクタリングで調達した場合、仕訳は以下のとおりです。

借方貸方
現金100万円売掛金100万円

※手数料加味せず

もともと持っていた売掛金を貸方、調達した現金を借方で処理します。貸借対照表上では資産の部に計上していた売掛金が現金に置き換わり、負債の部の上昇はありません。したがって負債比率を上げず資金調達が可能です。

銀行融資を控えている経営者にとってはメリットが大きいでしょう。負債比率が上昇しないため、財務状況を維持したまま審査に臨めるためです。

財務を悪化させずに資金調達できる点もまた、ファクタリングのメリットといえるでしょう。

契約の多くは償還請求権がない

ファクタリング契約の多くに償還請求権が含まれない点もメリットです。償還請求権とは売掛金が回収不能となった際、ファクタリング会社が売掛債権の売却者(=利用者)に支払いを求める権利を指します。

原則として、多くのファクタリング契約は償還請求権を含みません。売掛金の回収リスクはファクタリング会社が負うことが普通です。ただし、貸金業者のファクタリングは償還請求権を含む可能性があります。ファクタリング契約の際は償還請求権のないタイプを選ぶと安心でしょう。

なお、貸金業法上の登録を行なっていない業者が償還請求権を求めてきた場合、違法な業者である可能性が高いため注意しましょう。

ファクタリングと銀行融資の異なる点は?

ファクタリングは融資ではないため、銀行融資とはさまざまな違いがあります。ここでは資金調達という視点から、以下3つの違いを押さえましょう。

・資金調達スピード
・審査基準
・金利と手数料の違い

資金調達スピード

早く資金調達できるのはファクタリングです。契約によりますが、申し込みから最短即日~3日程度で入金がなされます。一方、銀行融資の場合は申し込みから実行までおおむね1ヵ月程度かかります。特に初回取引時は審査が長くなるため、すぐに資金調達したいケースには向きません。

数日で資金調達できるファクタリングなら早期の資金ニーズに応えられます。取引先からの急な受注など、売掛金入金前の資金需要に対応したいならファクタリングを検討しましょう。

審査基準

審査基準も異なります。端的にまとめると以下のような違いがあります。

銀行融資:申込者の信用力を重視
ファクタリング:売掛先の信用力を重視

銀行融資で重視されるのは申込者自身の信用力です。したがって申込者の財務状況などが審査の対象となります。借り入れが多いケースや赤字決算の場合、一般に審査に通りにくいでしょう。

ファクタリングの場合、売掛先の信用力が重視されます。上述しましたが、ファクタリング会社は売掛金の回収リスクを負うため、その売掛金の回収見込みをチェックするのです。一般に売掛先の信用力が高いほど、また売掛金の支払い期日が早いほど審査に通りやすくなります。

審査基準が異なるため、銀行融資を受けられなかった場合でもファクタリングを利用できる可能性があります。担保や保証人も原則不要です。銀行融資を断られた場合、一度ファクタリングを検討してみてはいかがでしょうか。

金利と手数料の違い

資金調達コストも異なります。銀行融資は金利が、ファクタリングでは手数料がかかります。銀行融資の金利は申込者の信用力で決まり、また借入期間全体に対して発生します。信用力の低い申込者ほど、また長期間借りるほど負担が大きくなるでしょう。

一方、ファクタリングの手数料は売掛先の信用力で決まり、また手続きが発生した際のみ支払います。コストのかかり方が異なるため、銀行融資より低コストで資金調達できるケースがあるでしょう。

契約内容によりますが、銀行融資の負担を重く感じている方はファクタリングでコスト削減できるかもしれません。一度両者を比較するとよいでしょう。

製造業のファクタリング利用の背景や資金使途の事例を紹介

ケース1:機械の修理代でファクタリングが救世主に!

業種:電子部品工場
調達金額:500万円
調達期間:2日
<エピソード>
電子部品工場を営んでいたA社様は、大手メーカーからの注文を受け、自動車に使われる部品を製造していました。

しかし、ある日、突然機械の故障で生産がストップしてしまい、早急に修理しなければ納期に間に合わせることが出来ない状況に陥ってしまったそうです。

修理の手配を至急行いたかったものの、資金に余裕がなく、修理代の捻出が困難でした。

取引のある銀行に融資の相談をしたところ、融資を受けるにも、審査の期間は早くても2週間以上かかり、納期に間に合わずあきらめざるを得ませんでした。

そんな時、ファクタリングというサービスを知り申し込んでみたところ、審査のスピードが早く担保や保証人なしで利用できたため、早急に資金調達を行うことが出来たそうです。

機械の修理も最短で進められ、無事納期に間に合い安心していらっしゃいました。

ケース2:ファクタリングで受注増に対応し売上UP!

業種:菓子製造業
調達金額:250万円
調達期間:3日
<エピソード>
菓子製造業のB社様は、新商品が予測以上の売れ行きで受注が増えたものの、材料費の支払いが追い付かないというお悩みを抱えていました。

材料の発注をすぐに行わなければなりませんが、売上の入金が遅いため、手持ちの現金が少ない状況でした。

銀行からすでに融資を受けていたためこれ以上融資を受けられず、資金調達方法を探していたところ、知人からファクタリングの紹介を受けたそうです。

ファクタリングは、審査が柔軟で銀行からの借り入れがあっても問題なく審査に通り、取引先にもファクタリングの利用を知られることなく資金調達に成功しました。

資金繰りが改善したことで、売り上げを伸ばすことができ、今後の事業拡大へ向け見通しが明るくなったとおっしゃっていました。

ファクタリングなら一般社団法人日本中小企業金融サポート機構

ファクタリングを検討している場合、以下2つの理由から「一般社団法人日本中小企業金融サポート機構」への相談をおすすめします。

・認定支援機関による安心のサポートを受けられる
・認定支援機関との事業計画策定により経営改善が可能

認定支援機関による安心のサポートを受けられる

当機構はファクタリングをはじめ、資金調達に関するさまざまなアドバイザリー業務を行なっています。2020年10月30日には「経営革新等支援機関」に認定されました。中小企業に対して専門性の高い支援を行なう事業者や個人を、財務局および経済産業局が認定するものです。公的に認められている専門機関からサポートを受けられる点が当機構の大きなメリットです。

認定支援機関との事業計画策定により経営改善が可能

当機構をおすすめする理由は専門性だけではありません。認定支援機関である当機構に経営改善を相談すると以下のメリットが受けられます。

・助金を受けながら経営改善が可能
・信用用保証協会の保証料減額

当機構は「経営改善計画策定支援事業」の対象です。当機構からの支援を受け事業計画を策定すると、専門家への支払い費用の3分の2まで補助金を受けられます(上限200万円)。専門家へ相談することで経営改善につながり、さらにその費用の補助まで受けられるのは当機構ならではの魅力です。

また事業計画を実行することで信用保証協会の保証料も減額(0.2%)されます。同協会の保証で資金調達している経営者にとってメリットが大きいでしょう。

このほかさまざまなメリットが当機構にはあります。ファクタリングを検討している経営者は、ぜひ一度当機構に相談しましょう。

まとめ

ファクタリングは売掛金を早期現金化できるサービスです。負債を増やさず資金繰りを改善できるため、掛取引の多い製造業にとっては相性がよいでしょう。

審査基準が銀行融資と異なるのもポイントです。売掛先の信用力で審査されるため、財務状況が悪化していても利用できる可能性があります。選択肢に加えておくとよいでしょう。その際、「一般社団法人日本中小企業金融サポート機構」への相談をおすすめします。