コラム

取引信用保険とファクタリングの違いは?メリット・デメリットも解説

商品の売買や仕入れなど、ビジネスシーンの中ではさまざまな掛取引が発生します。

掛取引のリスクを回避する方法としてファクタリングと取引信用保険がありますが、どちらも売掛金を対象としたサービスのため、混同されやすい面があります。

ファクタリングと取引信用保険、双方の特徴やメリット・デメリットを理解した上で利用しましょう。

この記事では以下4点について、詳しく解説していきます。
・取引信用保険とは
・取引信用保険の利用をおすすめする会社
・取引信用保険のメリット・デメリット
・ファクタリングとの違い

ぜひ最後までお読みいただき、2つのサービスを使い分ける際の参考にしてください。

取引信用保険とは? わかりやすく解説

取引信用保険は、法人向けの保険の1種です。

取引先の倒産や不払いによる貸し倒れのリスクを回避するもので、損害保険会社が取り扱っています。

ここでは取引信用保険について詳しく解説します。

ファクタリングについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

ファクタリングについて詳しく知りたい方はこちら

 

取引信用保険の概要

取引信用保険とは、売掛先の企業が倒産するなどした場合、売掛金の貸し倒れを補償するための保険です。

売掛先が倒産、支払い不能になった時でも、加入保険会社に保険料を支払っていれば保険金を受け取ることができるため、損害を抑えられるメリットがあります。

また、取引信用保険で補償される対象は、売掛債権手形債権です。

例えば期日前に売掛先が倒産すると売掛金が回収できなくなりますが、取引信用保険に加入していれば保険金でカバーできます。

そのため、企業は資金繰りの悪化などを免れられるということに繋がります。

取引信用保険で保険金を受け取ることができるのは、売掛先が倒産するなどして売掛金が回収できなくなった場合のみです。

運転資金に保険金を充てたいと思っても、受取条件がそろっていなければ保険金を受け取ることはできません。

つまり、取引信用保険は売掛金の未回収リスクを回避するための保険だと言えます。

リスク管理のための保険だと考え、運転資金に関しては別の調達方法を考えるべきでしょう。

また、取引信用保険は原則として保険を掛ける売掛先の選択ができないことも1つの特徴として挙げられます。

業績や取引に不安を感じる売掛先があったとしても、その企業だけに取引信用保険を設定することはできません。

 

保険料について

◆保険料率の場合の算出方法

取引信用保険の保険料は各損害保険会社の計算方法によって算出されます。

保険料率の相場は年1~3%程度です。

具体的な例で、「設定したい売掛先が10社、各300万円の支払限度額とし、保険料率3%」として計算しました。

【10社×300万円×3%=90万円】

年間保険料は90万円です。

保険料の算出方法は売掛先の数、売掛先の信用情報によって異なるため、複数の商品の見積もりを比較して決めるのも良いでしょう。

◆縮小率の場合の算出方法

取引信用保険によって保証される債権額は損害額の全額というわけではありません。

保証される債権額は「縮小率」によって決定されています。

また、多くの保険会社では縮小率が90%~95%に設定されており、支払限度額内の債権が100%保険でカバーされるわけではありません

縮小率とは、実際に支払われる保険金額を算出する時の数値を指します。

「実際に発生した損害額×縮小率」と「保険契約上の支払限度額」を比較し、低い額のほうが支払われます。

例えば、「損害額300万円、縮小率90%、支払限度額300万円の企業が倒産」した場合について見てみましょう。

【300万円×90%=270万円】

支払われるのは低い額である270万円です。

また、同率で損害額400万円の場合は【400万円×90%=360万円】ですので、低い額である支払限度額の300万円が支払われます。

 

取引信用保険の利用をおすすめする会社

自社に取引信用保険が向いているのだろうか? と悩んだ時には、以下2つに当てはまるか確認しましょう。

・保険を掛けたい売掛先社数が多い
・売掛金が回収できるか不安

上記に当てはまる場合は、取引信用保険の利用を検討するべきです。

損害保険会社によって商品の特徴や保証範囲、縮小率も異なっていますので、申し込み前にしっかり確認しましょう。

ファクタリングに向いている会社を詳しく知りたい方はこちら

 

取引信用保険のメリット3つ

ここからは、取引信用保険のメリットについて解説します。大きなメリットは、以下の3つです。

①キャッシュフローを安定化できる
②小口売掛先の管理を効率化できる
③取引金融機関からの信用力が上がる

ファクタリングのメリット・デメリットを知りたい方はこちら

 

①キャッシュフローを安定化できる

取引信用保険の最大のメリットは、キャッシュフローの安定化ができることです。

確実、かつ早い段階での資金回収が可能となるため、ャッシュフローの流れが止まるリスクを最小限に抑えられます

安定した資金繰りの見通しを立てられることは、大きなメリットだと言えるでしょう。

 

②小口取引先の管理を効率化できる

今までは貸し倒れリスクを考慮して敬遠していた小口の企業でも、取引信用保険を掛けることによって、安心して新規取引を進めることができます。

また、貸し倒れリスクの不安を感じていた売掛先に対しても、取引拡大を進めることができます。

万一の倒産、売掛金の回収不能という事態になっても取引信用保険でカバーできるため、積極的に事業を拡大できるでしょう。

また、保険会社が有する売掛先の信用情報を定期的に入手できます。

自社で与信情報を入手するにはコストがかかりますが、取引信用保険ではそのコストが軽減されるようになるため、売掛先の与信管理を効率化できるメリットもあります。

 

③取引金融機関からの信用力が上がる

売掛金の貸し倒れが生じた場合、取引金融機関が問題視するのが、資金繰りが止まってしまう事態です。

しかし、取引信用保険を利用し債権保全をしておくことによって、取引金融機関からの信用度を高めることが可能です。

また、保険会社の審査に通るということ自体が、取引金融機関からの信用度を高めることに繋がります。

加えて貸し倒れが発生した際も取引信用保険でカバーされるため、資金繰りの悪化や損失計上を抑えられます

保険料を経費にすることによって決算数字の安定を計れるという一面もあり、結果としてこれも信用度を上げることになるでしょう。

 

取引信用保険のデメリット3つ

メリットが大きい取引信用保険ですが、デメリットも存在します。

大きなデメリットと考えられるのは、以下の3つです。

それぞれ詳しく解説します。

①審査がある
②早期資金化はできない
③対象外の債権がある

 

①審査がある

取引信用保険へ加入申し込みをすると、保険会社による売掛先の与信審査が行われます。

このとき売掛先の業績や経営状態によって保険の補償内容が変わる可能性があります。

売掛先の信用情報の状態や業績によっては補償される金額が低くなる、あるいは保険料が高くなるケースもあります。

また、審査結果によっては保険対象にできない売掛先もあるので注意が必要です。

 

②早期資金化はできない

しかし取引信用保険では、任意のタイミングでの資金化が不可能です。

取引信用保険の場合、取引先が倒産するなど売掛金の回収が不可能となった時のみ、保証料の支払いが行われます

早期資金化が必要なタイミングであっても、取引信用保険では不可能であると覚えておきましょう。

 

③対象外の債権がある

取引信用保険には、審査次第で対象外となる債権があります。

売掛先の状態が悪ければ審査に通りませんし、そもそも債権の種類が対象外のケースもあります。

取引信用保険の対象になる債権は原則として「物販」、いわゆる商品などの物品の販売です。

逆に対象外となる債権は、建設工事やWebサービスなど、「請負債権」と呼ばれるものです。

 

取引信用保険とファクタリングの違いを比較

売掛金を対象にした金融サービスという点で、取引信用保険とファクタリングは似ているサービスと感じるかもしれません。

しかし両サービスを比較すると、はっきりとした違いあります。

以下の表は、取引信用保険とファクタリングの違いを比較した表です。

取引信用保険とファクタリングの違いについて、それぞれ詳しく解説します。

取引信用保険ファクタリング
利用目的貸し倒れリスク回避資金調達
資金化のタイミング売掛金回収が不可能になったとき売掛金売却後
取引先の範囲取引先すべて売掛先個別
債務回収リスクありなし

 

利用目的

取引信用保険の目的は「貸し倒れのリスク回避」です。

売掛先が倒産・支払い不能に陥った時、貸し倒れの損失をカバーすることが第一目的です。

対してファクタリングの目的は「資金調達」です。

売掛金をファクタリング会社に売却して資金化し、運転資金として利用することを目的としています。

根本的な目的が異なっていますので、混同しないように注意しましょう。

 

資金化のタイミング

取引先信用保険とファクタリングは、資金化のタイミングが全く異なります。

取引信用保険の場合は、「売掛先からの売掛金回収が不可能になったとき」、保険会社から保険金が支払われたタイミングで資金化が成立します。

取引信用保険は保険金が支払われる条件が決められていますが、ファクタリングは任意のタイミングで資金化が行えるという点が大きな違いです。

 

債務回収リスク

取引信用保険では、状況によって補償金を受け取れない可能性があります。

例えば売掛先が売掛金の支払いを渋っている、何らかのクレームがあるなどの問題が発生すると、補償金を受け取ることができません。

しかしファクタリングは売掛金をファクタリング会社に売却するため、売掛金を回収するのはファクタリング会社です。

手数料はかかるものの、確実に売掛金を回収し、資金化することができます。

 

ファクタリングを利用した方がいい会社

以下3つにあてはまる場合、取引信用保険よりもファクタリングの利用がおすすめです。
・急いで資金調達する必要がある
・銀行など金融機関の融資を利用できない
・支払いサイトが長い業種である(建設業など)

急ぎの資金調達が必要な場合は、最短即日で売掛金を資金化できるファクタリングが向いています。

また、ファクタリングは審査が柔軟なので、信用情報に問題があって銀行融資が利用できない会社にもおすすめです。

ファクタリングが向いている業種は、建設業など支払いサイトが長い業種です。

支払いサイトが長いことによる資金繰りの悪化を改善することができます。

 

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