コラム

日本政策金融公庫の融資の審査に落ちてしまう主な理由と対処法をわかりやすく解説

日本政策金融公庫でこれから融資の審査を通す人、融資をお願いしようと考えている人にとって、もっとも怖いのが審査に落ちてしまうことでしょう。面談のポイントからどういった理由で審査に落ちてしまうのか、そして落ちてしまった場合の対処法を詳しく説明していきます。

  • 日本政策金融公庫の審査基準と審査期間
  • 日本政策金融公庫の審査落ちしてしまう法人の特徴
  • 日本政策金融公庫の面談のポイント
  • 日本政策金融公庫の審査に落ちた場合の対処法
  • 日本政策金融公庫での審査に落ちた場合の資金調達

自社にとって、どのような資金調達が有用なのかを見極めてご活用ください。

 

日本政策金融公庫の審査基準と審査期間

日本政策金融公庫では創業者向けと中小企業向けの融資があり、また、初回なのか2回目なのかでも審査基準が違います。それぞれを詳しくみていきましょう。

 

初めての融資を受けるケース

初めて融資を受けるケースには創業に向けた融資すでに事業をしていて初めて融資を受けるケースの2つがあります。創業に向けた融資の場合は、まだ実績がないため、事業計画書を基に審査を行います。

事業をはじめている場合は決算書と共に事業計画などこれからの成長性を基に審査をおこなうことが、多いとされています。

審査期間は2、3週間です。

申し込みをしてから融資が下りて銀行に振り込まれる(着金)までは、通常1カ月〜1カ月半かかるとみておくとよいでしょう。

ただし、コロナにより融資申請をする人が増えている現状では、さらに時間がかかることを見越して融資申請を行うようにしてください。

 

既に融資を受けており返済が始まっているケース

追加融資の場合は、決算書やすでに受けている融資の返済実績も審査の対象となります。一度審査に通過したという実績があるので審査期間は短くなり、1、2週間ほどで完了することがほとんどです。

ただし、一度融資を受けていることで、経営にプラス材料がない状態では審査を通ることは難しい可能性があります。

 

日本政策金融公庫の審査落ちしてしまう法人の特徴

日本政策金融公庫の審査は甘いと思われがちですが、しっかりと準備を進めずに申し込んでも落ちてしまいます。ここでは、審査に落ちてしまう法人の特徴を紹介していきます。

 

代表の与信・信用情報に問題がある

法人のことだからとつい見落としがちなのが、経営者様や個人事業主様自身の信用情報です。会社を経営しているのは人ですから、その人自身についても審査対象になります。

  • 過去2年以内に何らかの支払いで滞納が複数回ある
  • 過去5年以内に何らかの支払いで長期滞納したり、長期滞納によって強制解約を受けたりした
  • 過去5年以内に債権整理や自己破産をしている

以上のいずれかに当てはまる場合は審査で不利に働きます。

延滞や債権整理といった情報はさまざまな情報機関で1年から10年間保管されることになっています。

今まで滞納した経験がある人は、今後は些細な支払いでもしっかり期日通りに払うようにしましょう。

 

税金・公共料金の支払いの延滞がある

税金や公共料金の支払いの延滞も審査の対象です。

  • 水道、ガス、電気などの公共料金
  • 住民税
  • 賃貸物件の家賃
  • 持ち家の固定資産税
  • 法人税や事業税
  • 消費税

事業に関わる支払いから個人的な支払いまで、全てが融資申請に関わってきます。

それぞれの支払い期限が違うので、ついうっかり忘れてしまったということがないように、計画的に支払うようにしてください。

 

資本金含めた自己資金額が少ない

自己資金は、事業をするために自力で用意したお金のことで、「計画的に創業を考えている」「事業を計画的におこなっている」という判断基準にもなります。創業や事業を開始して間もない法人への融資制度では、創業資金総額の10分の1を自己資金で準備していることが申し込みの条件です(日本政策金融公庫「新創業融資制度」)。

10分の1は最低ラインと考え、融資希望額の30%は自己資金として準備しておくと、審査に通りやすくなるでしょう。

 

事業計画と代表のキャリアサマリの一貫性がない

計画性のない事業は早々に頓挫してしまう可能性が高く、日本政策金融公庫も警戒します。具体的には、代表者のキャリアにまったく関係のない事業を行おうとしていて、さらに事業に対して強い思いもない場合です。

流行している事象を取り入れた事業なら成功するかも、という安易な考えでは融資は通らないということです。

自身のキャリアと関係のない事業を展開している場合、どういった思いで行っているのか、同業他社との違いなど事業が成功するために努力しているポイントをアピールすると審査通過率が上がります。

 

日本政策金融公庫の面談はどう臨む?

面談は緊張してしまうから苦手という人は多いのではないでしょうか。しかし考えようによっては、面談はチャンスの場です。

資料だけでは伝えきれない事業に対する思いや説明しきれない部分を伝えられる場所です。

上手に話さなくてはと意気込むのではなく、どんな質問にも受け答えできるよう、入念に準備をして臨みましょう。

売上や原価などの数字を通した事業の見通しの根拠については確実に答えられるようにしてください。

また、最近では電話で面談をするケースもあります。

相手が聞き取りやすいようはっきりと話す練習もしておくとよいでしょう。

 

日本政策金融公庫の審査に落ちた場合の対処法

しっかりと準備をしていたものの、審査に落ちてしまった…。そんなときの対処法をお伝えします。

 

半期以上の日数経過後に申し込みをすることが可能

日本政策金融公庫の融資を再チャレンジしたい場合、半期以上の日数経過後であれば再度申し込みをすることができます。しかし、前回までと同じように事業をしていては、また審査で落ちてしまいます。

自分なりに考えた問題点をすべてクリアしてから再チャレンジしてみてください。

 

要因を日本政策金融公庫の担当者から直接聞けることは希

基本的には融資機関は審査に落ちてしまった理由を教えてくれません。そのため、自ら落ちてしまった理由を探り、改善点を見つけて対処していくことが大切です。

 

税理士を付けて事業計画と自己資本比率の調整を行う

自己資金の不足が原因だった場合、自己資本比率を上げていきましょう。自己資本比率を上げるには自らの預金を事業に移す方法のほか、車や所有物を売却してお金を工面する方法があります。

また、親族からお金を借りる人もいます。

自己判断で自己資本率をアップしようとしても逆に審査に影響してしまうこともあります。

税理士に相談しながら、自己資本比率の調整をおこなうと安心です。

その際に事業計画についてもアドバイスをもらうとよいでしょう。

 

認定支援機関を利用して面談に申し込む

融資申請の際に、提出書類の作成や面接対策のアドバイスを行っている認定支援機関を利用して次回に臨むのもよいでしょう。多くは融資専門で事業をしており、いわば融資申請のエキスパートです。

事業の問題点や改善ポイントなどのアドバイスももらえます。

複数の機関があるので、支援実績や手数料が公式サイトなどでしっかりと明記されているところを選びましょう。

 

日本政策金融公庫での審査に落ちた場合にも活用できる資金調達方法

審査に落ちてしまったけれど資金調達がどうしても必要という場合も多くあります。そういった際に活用できる資金調達方法を紹介します。

 

エクイティファイナンスを検討する

エクイティファイナンスとは、企業が新株を発行して資金を調達する方法です。ただこの方法を使うには新株を買ってもらえるような上向きな業績、前向きな事業展開がなければ難しいです。

 

信用保証協会での融資の活用

日本政策金融公庫で融資不可だった場合も、信用保証協会を通せば融資が通る可能性があります。信用保証協会は、金融機関と融資希望者の間に入り、保証人になってくれる機関です。

また、保証料を支払う代わりに、返済が不可能になった時に弁済してくれます。

もちろん信用保証協会もリスクが伴うので、利用する際に審査があります。

ご自身が融資条件を満たしているのか確認してください。

 

ファクタリングを活用する

多くの資金調達方法の中でも特に早く資金を得ることができるのがファクタリングです。ファクタリングとは支払い期日前の売掛債権を第三者であるファクタリング会社に譲渡し資金化する方法です。

もともと自社に入る予定だったお金を、手数料を払って早めに資金化するので融資機関に比べて審査基準は低く、しかも早ければ当日の資金化が可能です。

 

業者ローン・ビジネスローンを組むのは危険

すぐに現金が欲しいからと事業者ローンやビジネスローンを安易に組むのは考えものです。与信管理に影響するため、今後融資を受けたいと思ったときに審査を通過するのが難しくなります。

また、大抵の場合は金利が高いので、業績にも影響してきます。

 

日本政策金融公庫からの融資が難しい場合はファクタリングも一手

「日本政策金融公庫からの融資は難しいけれど、資金を増やしたい」そんなときには、ファクタリングという方法もあると覚えておくと安心です。

素早い資金化が可能な上に信用情報にも載らないので、次回の融資申請にも影響しません

現在、融資が難しい場合はファクタリングも検討してみてください。

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