コラム

【最新】電子記録債権(でんさい)とは?ファクタリングとは何が違う?

電子記録債権(でんさい)とは?

電子記録債権(でんさい)とは、手形や売掛金などの債権を電子化し、電子データとして記録した「電子債権」です。電子記録債権とファクタリングは、いずれも売掛金を早期資金化し、資金繰りの改善に役立つ金融サービスです。

この2つのサービスには共通点も多く、どのように使い分けるべきか、迷っている方も多いのではないでしょうか。

そこで、この記事では電子記録債権の仕組みや、ファクタリングとの違いについて、以下6点を詳しく説明します。

・電子記録債権(でんさい)の仕組みと取引の流れ
・電子記録債権とファクタリングの違い
・電子記録債権を活用するメリット2つ
・電子記録債権のデメリット
・電子記録債権の仕組みを使った「でんさいファクタリング」
・電子記録債権とでんさいファクタリング、どちらがおすすめ?

電子記録債権やファクタリングを活用した資金調達に興味がある方は、ぜひ最後までお読みください。

電子記録債権(でんさい)の仕組みと取引の流れ

電子記録債権とは、手形や売掛金などの債権を電子化したもので、「でんさい」と呼ばれています。でんさいの取引には、「全銀電子債権ネットワーク(でんさいネット)」と呼ばれるネットワークを使います。

でんさいネットは、全国銀行協会が2013年2月18日にサービス提供を開始した、銀行間での決済システムネットワークです。

でんさいの利用者は、窓口となる金融機関を通じ、でんさいネットの記録原簿に債権の発生記録を行うことで、でんさいの取引が可能です。

電子記録債権の取引の流れ3ステップ

電子記録債権の取引の流れは、以下のとおり3つのステップに分かれます。
①でんさいの発生
取引金融機関を通じて、でんさいネットの記録原簿に債権の発生記録を行い、でんさいが発生する
②でんさいの譲渡
でんさいネットへ「譲渡記録」を行うと、でんさいを他者に譲渡できる
③でんさいの決済
支払期日になると、自動的に支払企業の口座から、納入企業の口座へ入金が行われる

でんさいネットで支払いが完了すると、利用者が「支払等記録」を行うことで、決済が完了します。

でんさいネットを使った取引では、従来からある手形取引と異なり、納入企業は支払日当日にすぐ資金を手にすることができます。

電子記録債権とファクタリングの違いは「システムの導入が必要か」

電子記録債権とファクタリングは混同されがちですが、実はそもそもの仕組みが違うサービスです。電子記録債権は、でんさいネットに加入しなければ利用できない決済サービスです。

それに対し、ファクタリングを利用する場合、新たにシステムを導入する必要はありません。

ファクタリングは、未回収の売掛金をファクタリングに売却し、早期資金化するサービスです。

ファクタリング会社と契約を結ぶ必要はありますが、あらかじめでんさいネットに加入する必要はありません。

共通点もある電子記録債権とファクタリング

しかし、電子記録債権とファクタリングには共通点もあり、両者が混同される原因になっています。電子記録債権とファクタリングの共通点は以下の2点です。

・売掛金(売掛債権)を譲渡できる
・売掛金(売掛債権)を早期資金化できる

電子記録債権もファクタリングも、売掛金(売掛債権)を扱う金融サービスという点が共通しています。

でんさいネットに加入すれば、ファクタリングと同様に、売掛金を期日前に譲渡したり、早期資金化したりすることも可能です。

電子記録債権を活用するメリット2つ

電子記録債権を活用するメリットは、以下の2点に分けることができます。

①手形取引に代わって利用するメリット
②資金調達方法として利用するメリット

それぞれのメリットについて、これから詳しく説明します。

①手形取引に代わって利用するメリット5つ

従来の手形取引に代えて、電子記録債権を利用するメリットはいくつかあります。まず、取引における支払企業から見たメリットは、以下の2点です。

・手形の発行・交付の際の手間や保管コストを削減し、紛失・盗難リスクを軽減できる
・印紙税がかからず、経費削減につながる

また、政府発表によると、手形取引は2026年をめどに廃止される方針です。

そのため、手形取引を行う企業は、異なる決済手段の導入を進める必要があります。

一方、納入企業には以下の3つのメリットがあります。

・受け取った手形の保管コストを削減し、紛失・盗難リスクを軽減できる
・支払期日に代金が自動的に入金されるため、余計な手続きが不要
・印紙代がかからず、経費削減につながる

このように、支払企業・納入企業どちらから見ても、電子記録債権を利用した取引には、手形取引の手間やコストを削減できるというメリットがあります。

②資金調達方法として利用するメリット1つ

一方で、電子記録債権は、資金調達方法としても利用できます。たとえば、電子記録債権を担保として銀行融資を受けたり、ファクタリングと同様に電子記録債権を譲渡して資金化したり、さまざまな手段で資金調達が可能です。

とくに、電子記録債権を活用したファクタリングは、銀行融資と異なり、与信審査が柔軟で、スピーディーな資金調達が可能です。

ファクタリングは、不動産などの担保や保証人が不要のため、個人事業主や零細企業にも利用しやすい資金調達方法です。

このように、電子記録債権には資金繰りの改善が可能というメリットもあります。

電子記録債権のデメリットは「利用に条件があること」

一方、電子記録債権にはデメリットもあります。電子記録債権のデメリットは、売掛先がでんさいネットに対応していない場合、そもそも電子記録債権を利用した取引ができない点です。

また、取引金融機関がでんさいネットに参加していない場合も、電子記録債権を利用できません。

自社・売掛先の双方がでんさいネットに加入しなければ、電子記録債権を利用できない点に注意しましょう。

電子記録債権の仕組みを使った「でんさいファクタリング」

でんさいファクタリングとは、電子記録債権をファクタリング会社に売却し、早期資金化できる金融サービスです。仕組みや取引の流れは、通常のファクタリングと同様です。

でんさいファクタリングを提供しているのは、でんさいネットに参加している金融機関か、その子会社に限られます。

一般的なファクタリング会社では、でんさいファクタリングは利用できませんので注意しましょう。

でんさいファクタリングのメリット2つ

でんさいファクタリングを利用するメリットは、以下の2点です。
①手数料が安い
②与信審査が柔軟
でんさいファクタリングは、ファクタリングサービスの一種である「2社間ファクタリング」よりも手数料が安いのが特徴です。手数料が安い理由は、売掛先がでんさいネットに登録する際、金融機関が事前に支払い能力の審査を行うためです。

売掛先の信用力がわかっているため、でんさいファクタリングは金融機関にとってリスクが低く、手数料を抑えられます。

また、でんさいファクタリングの審査では支払企業の信用力が重視されます。

納入企業は簡易的な審査しか行われません。

与信審査が柔軟なのも、でんさいファクタリングのメリットです。

でんさいファクタリングのデメリット4つ

一方で、でんさいファクタリングにはデメリットが4点あります。
①即日資金化は非対応
②売掛先が審査に落ちたら利用できない
③でんさいファクタリングを取り扱っている会社が少ない
④売掛先に債権譲渡が通知される
一般的なファクタリングでは、最短即日、遅くとも数日での資金調達が可能です。
しかし、でんさいファクタリングは即日資金化に対応しておらず、急ぎの資金調達には向いていません

また、売掛先がでんさいネットの審査に落ちたら、そもそもファクタリングを利用できないというリスクもあります。

2社間ファクタリングとちがい、債権譲渡が売掛先に通知される点にも注意が必要です。

売掛先との取引関係を悪化させたくない場合は、他の資金調達方法がおすすめです。

電子記録債権とでんさいファクタリング、どちらがおすすめ?

電子記録債権とでんさいファクタリングは、どのような会社に向いているのでしょうか。

それぞれのサービスに向いている企業の条件を以下にまとめました。

<電子記録債権が向いている会社>
・電子記録債権を持っている
・取引先も電子記録債権の利用が可能

<でんさいファクタリングが向いている会社>
・売掛金を早期現金化したい
・売掛金の未回収リスクを回避したい

自社の取引方法や、資金繰りの状況を確認したうえで、どちらのサービスを利用すべきかよく検討することが大切です。

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