コラム

銀行融資の流れは?手順や必要書類を詳しく解説!

新しい事業を始めるタイミングや、事業拡大など資金調達が必要になった際、銀行融資を検討する方も多いでしょう。

 

銀行融資は書類の提出や審査が必要です。

 

銀行から融資を受ける際の流れやポイント、注意点について説明していきます。

 

銀行から融資を受ける手順

銀行融資とは銀行などの民間金融機関が行う資金の貸付(融資)のことをいい、政府系金融機関が行う公的融資と区別するため呼び分けています。

 

銀行融資には大きく分けてプロパー融資と、信用保証協会の保証付き融資の2種類があります。

 

保証付き融資は貸し倒れになった場合に信用保証協会が保証してくれる融資のことで、プロパー融資は保証協会を通さずにその金融機関が100%のリスクを負う融資のことをいいます。

 

プロパー融資は銀行内の判断で融資を行うかどうかが決まります。

 

それでは、銀行から融資を受けたい場合、どのような流れになるのでしょうか。

 

次から詳しく解説します。

 

信用保証協会の保証付き融資の流れを知りたい方は、以下のサイトを参考にしてください。

 

信用保証のお申込の流れ

 

①申し込み

まずメールや電話で融資を受けたいことを伝え、銀行の支店窓口へ申込書などの必要書類を取りに行きます。

 

メガバンクよりも地方銀行や信用金庫などの方が、融資に積極的なところが多いようです。

 

また、窓口に訪問する場合は、融資の担当者に事前に訪問することを伝えておきましょう。

 

もし可能であれば融資担当者を知人や税理士事務所などに紹介してもらうとよいでしょう。

 

その方が銀行側も新しい営業先として、前向きに検討してくれます。

 

②必要書類の用意

申込書を提出すると、審査に必要な書類が提示されるので用意しましょう。

 

過去3期分の決算書(初めて銀行で取り引きを行う場合)や定款、登記簿謄本や印鑑証明などが必要になります。

 

漏れがないようにできるだけ早く準備すると、銀行の印象もよくなります。

 

③ 面談

用意した書類をもとに面談が行われます。

 

面談の際は資金が必要になった理由を明確に、ポジティブに説明できるようにしておきましょう。

 

言い方によってはマイナスなイメージを与えてしまうので、こんな努力をしているなどアピールをしていくことが大切です。

 

また、面談では銀行の融資担当者が社内稟議を上げやすいようによい関係を構築することが非常に重要になります。

 

また、責任感のある人柄も判断材料になるため、しっかりと受け答えができるようにしておきましょう。

 

④ 審査

厳重に審査が行われ、調査の一環として現地調査が行われる場合もあります。

 

⑤決済・交渉成立

融資担当者が銀行内で稟議を上げて、決済が通れば指定していた口座に入金されます。

 

審査に必要な書類

審査の際に必要な書類は、以下です。

 

①決算書(過去3期分の損益計算書と貸借対照表)

その会社の業績や資産・借入状況、借金・負債の状況、資産・売掛金の状況などを見られます。

 

負債が多くても損益が黒字の場合や、赤字でも今後の事業発展が期待できると判断されれば、融資を受けることができる場合も多くあります。

 

②試算表

決算後3ヶ月程度経過していると、試算表の提出を求められることが多いので、その場合は必ず準備しましょう。

 

個人事業主で試算表をすぐに準備できない場合は、税理士に頼んで作成してもらいましょう。

 

試算表すら作れなければ、計画的な資金管理ができない会社だと判断されてしまい、審査が通りづらくなるので注意してください。

 

③事業計画書

損益計算書や貸借対照表の業績、資産の状況がよければ審査に通りやすく、比較的簡単に融資を受けることができます。

 

しかし、会社の業績や資産状況があまりよくない場合は、この事業計画書が非常に重要な資料になります。

 

これで銀行融資の可否が決まるといっても過言ではないほど、重要な書類なのでしっかりと計画を立てましょう。

 

今の業績はあまりよくないが、近いうちに絶対に業績を改善し、黒字化していくことができるような計画を立て、しっかりと説明できるようにしておきましょう。

 

④資金繰り表

現状だけではなく今後融資を受けることによって、資金繰りが改善し確実に融資を返済でき、業績が向上するような資金繰り計画を作ることが大切です。

 

⑤借入状況一覧

現在の借入状況を一覧表にすべて漏らすことなく書きましょう。

 

⑥納税証明書

税金を払っていない場合は審査に通らないため、もし滞納しているのであれば完納してから申し込みを行いましょう。

 

⑦その他

以下の書類が必要な場合が多いので事前に用意しておきましょう。

・借入申込書

・登記簿謄本

・印鑑証明
 

銀行融資の審査でチェックされる5点

銀行融資の審査に通るには、どのような点をチェックされるのか事前に把握しておくことをおすすめします。

審査でチェックされるのは、主に以下5点です。

 

①希望融資額の必要性
②融資を希望する時期
③資金使途の明確さ
④返済能力の有無
⑤担保・保証人の有無

 

①希望融資額の必要性

融資を受けるにあたり、「いくら必要か」「なぜその金額が必要か」は明確に答えられるようにしましょう。

「なるべく多くの金額を借りたい」と考える人もいるかもしれませんが、融資額の必要性に説得力がないと、計画性がなく融資の必要性をしっかり把握していないと思われ、審査に落ちる可能性が高くなります。

「何のために」「いくら必要」なのか、具体的な理由と数字を合わせて説明できるようにしておきましょう。

 

②融資を希望する時期

銀行融資は厳正な審査を行うため、審査から融資がおりるまで時間がかかります。

審査にかかる時間は一般的に3週間~1カ月程度なので、「1週間後に融資が欲しい!」といった希望は通りません。

融資が必要な時期から逆算し、計画的に融資に申し込みましょう。

 

③資金使途の明確さ

希望融資額と同様に、資金使途も具体的に答えられるようにしておきましょう。

また、資金使途はなるべく前向きであることが理想です。

例えば、赤字の補填や借金の返済などが理由だと「返済能力がない」と判断され、審査に落ちてしまいます。

資金が必要になるのは、主に以下の理由が多いでしょう。

・設備資金
・運転資金

事業の拡大や、会社の経営を回すための資金であれば、銀行も安心して融資を行うことができます。

事業計画書などで、具体的な資金使途を説明できるようにしましょう。

 

④返済能力の有無

銀行は利息と合わせて貸付額を回収することで利益を得ています。

そのため融資の審査では、資金繰り表や決算書を用いて返済能力をアピールする必要があります。

しかし資金繰り表は大部分が予測値のため、審査を行う銀行員を説得させられるように具体的な根拠を説明しなければなりません。

資金繰り表を作成する際は、事業計画書の内容とズレがないよう、一貫性・具体性を意識して作成しましょう。

 

⑤担保・保証人の有無

担保や保証人を確保しておくことは、審査のうえで有効です。

銀行としては担保や保証人が存在していれば貸付金を回収できるため、万が一返済できなくなってしまっても未回収リスクを回避できます。

担保・保証人があることで必ずしも審査が通るわけではありませんが、審査に落ちるか心配な場合はひとつの手段として覚えておきましょう。

 

銀行融資を進めるにあたっての注意

銀行融資を進めるにあたって、以下の点に注意が必要です。

 

・審査から入金までは時間がかかる
・企業の状況は正しく伝える

 

それぞれ詳しく説明します。

 

審査から入金までは時間がかかる

手続きから審査が通って口座に融資が入金されるまで、最短で1週間~2ヶ月程度かかります。

 

通常1ヶ月~1ヶ月半くらいかかることが多いので、すぐに資金が必要な場合はビジネスローンなど他の資金調達方法を検討した方がいいでしょう。

 

企業の状況は正しく伝える

会社の業績などは誤魔化したりせず正確に伝えましょう。

 

銀行の融資の担当者に過度に資金繰りに困窮しているように見られたり、逆に有利に見えるような粉飾をしたりせずに、正確に伝えることが大切です。

 

融資の審査に通るためには会社の業績などを正確に伝えるのも大切ですが、担当者とよい関係を築き、「何のためにお金が必要」で、「必ず返せる」ということを伝えることが大切です。

 

必ず資金繰りを改善して返済し、黒字化することができるような計画を立て、しっかり説明しアピールできるようにしておきましょう。

 

まとめ

銀行融資を受ける際の流れや、審査でチェックされるポイントを解説しました。

銀行融資は他の資金調達方法と比較して利息が低いため、なんとか審査に通りたいと思う方も多いでしょう。

しかし本記事で説明したとおり、銀行融資は必要な書類やチェック項目が多く、審査の難易度が高いことがお分かりいただけたと思います。

銀行融資に申し込むことが決まったら、事前準備をしっかりと行って審査に臨みましょう。

 
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