コラム
ファクタリングには多くの種類があります。
皆さまがファクタリングと検索した際に、自分に最適なファクタリングはどれなのか迷われる方も多いのではないでしょうか。
今回は下記6種類のファクタリングを紹介しています。
この記事は、ファクタリングの種類をそれぞれの特徴などまとめて解説します。
是非、参考にしてみてください。
目次
ファクタリングとは、企業の売掛金をファクタリング会社に売却して、早期資金化する金融サービスのことです。
売掛金や受取手形などを有する企業は、ファクタリング会社へ手数料を支払って売却することで決済期日前に資金調達をします。
一般的に利用されている2社間ファクタリングや3社間ファクタリングは、総称すると買取ファクタリングです。
買取ファクタリング(2社間・3社間)詳しく知りたい方はこちら
ファクタリングは債権の種類や取引の方法など違いにより、様々な種類があります。
今回は買取ファクタリング以外の6種類のファクタリングについて紹介していきます。
ファクタリングの種類 | 対象となる債権 | 取引形態 | 資金調達スピード | 取引方法 |
---|---|---|---|---|
一括 | 売上金 | 3社間 | 平均2~4営業日 | 買取 |
医療報酬 | 医療報酬債権 | 3社間 | 平均2~4営業日 | 買取 |
国際 | 輸出債権 | 3社間 | 支払代金回収後 | 買取 |
商品在庫 | 在庫商品 | 2社間 | 商品引き取りと同時 | 買取 |
家賃収入 | 毎月の家賃収入 | 2社間 | 最短即日 | 買取 |
保証 | 売上債権 | 2社間 | 売掛先の倒産時 | 保証 |
[一括ファクタリングとは]
一括ファクタリングとは、売掛金保有企業と売掛先が両者一括で、行う決済システムのことです。
従来、企業間の取引では手形取引が主流でしたが、手形を振り出す事務コストや印紙代がかかるというデメリットがありました。
一括ファクタリングの特徴は、手形の代わりに利用されていることです。
[対象となる業種]
売掛金があれば利用可能です。
[一括ファクタリングのメリット・デメリット]
メリット ・好きなタイミングで資金化が可能 ・売掛先の倒産リスク回避 ・借入ではない形で資金調達ができる ・審査が通りやすい |
デメリット ・手数料がかかる ・3社間の場合売掛先への通知が必要 |
[医療報酬ファクタリングとは]
医療報酬ファクタリングは、医療機関が持つ診療報酬債権をファクタリング会社に売却して資金化するサービスです。
診療報酬の支払いは、診療から2ヶ月~3ヶ月弱の時間差があります。
しかし、ファクタリングを利用すると最短2~4日程度で債権の資金化が可能です。
[対象となる業種]
保険医療ができる医療機関であればどこでも利用が可能です。
病院、クリニックはもちろん、調剤薬局、歯科、介護事業者も含まれています。
[医療報酬ファクタリングのメリット・デメリット]
メリット ・通常よりも早期に資金化できる ・契約~資金化までの手続きが簡単 ・新たに病院を開業した方も利用可能 |
デメリット ・手数料がかかる ・医療機関しか利用できない |
[国際ファクタリングとは]
国際ファクタリングは、海外企業と貿易する国内の輸出企業が支払われる代金を確実に回収するため注目を集めているサービス
です。
利用することで、信用状発行の手間とコストを軽減し、送金ベースによる安全で確実な代金回収が可能です。
[対象となる業種]
基本的に貿易業が対象です。
[国際ファクタリングのメリット・デメリット]
メリット ・確実に代金回収ができる ・信用状を発行しなくても取引可能 ・商品郵送前に資金調達できる |
デメリット ・手数料がかかる ・輸出企業が費用負担 ・売掛先への通知が必要 |
[商品在庫ファクタリングとは]
商品在庫ファクタリングは、企業が有している「在庫商品」をファクタリング会社に売却し資金調達するサービスです。
基本的な仕組みや方法などは、一般的な在庫買取サービスと変わりません。
また、売却した商品は、ネットオークションを通じて販売したり、ファクタリング会社独自の流通経路で販売されます。
しかし希望があれば、市場に商品が出回ることもないため商品の価値を落とすこともありません。
[対象となる業種]
アパレル業、家電量販店、中古自動車販売店といった在庫商品を保有する小売業が対象です。
[商品在庫ファクタリングのメリット・デメリット]
メリット ・在庫商品で利用できる ・銀行融資に比べ、審査が柔軟 ・節税になる |
デメリット ・手数料がかかる ・買取価格は低い ・対応しているファクタリング会社が少ない ・古物営業法許可を得ているかどうかチェックする必要がある |
[家賃収入ファクタリングとは]
家賃収入ファクタリングとは、定期的に入る収益である不動産収入をファクタリングの利用で、早期資金化するサービスです。
毎月の家賃収入が安定していれば、手数料なども低めに抑えられる場合もあります。
利用を検討している場合は、 家賃収入が安定している証明として、家賃を受け取るための口座の通帳を用意するなどといった準備をしておくと良いでしょう。
[対象となる業種]
不動産業界、個人オーナーなど家賃収入を保有する方が対象です。
[家賃収入ファクタリングのメリット・デメリット]
メリット ・家賃収入が確実 ・早期の資金調達が可能 |
デメリット ・手数料がかかる ・対応しているファクタリング会社が少ない |
[保証ファクタリングとは]
保証ファクタリングは、売掛先の売掛金に保険を掛けることで、貸し倒れリスクを回避するサービスです。
万が一、売掛先の倒産や経営破綻などで売掛金が回収できなくなった場合、保証会社が限度額の範囲以内で保証金を支払います。
[対象となる業種]
下請けの建設業者、資材業者など、売掛金を保有する企業が対象です。
[保証ファクタリングのメリット・デメリット]
メリット ・売掛先の倒産リスク回避 ・取引が浅い企業でも利用できる ・ファクタリング手数料が安い |
デメリット ・手数料がかかる ・限度額までしか保証されない ・売掛先の倒産時にしか支払いはない |
6種類のファクタリングの概要やそのメリット、デメリットなどの特徴について見てきました。
売掛金や、医療報酬や商品在庫など企業の資産を活用することで、リスクを抑えた資金調達が可能です。
それにより、ファクタリングは資金繰りの改善、事業の立て直しを早期に実現できます。
また、基本的にファクタリングは早期資金調達する手段ですが、場合によっては保証をするための手段にもなります。
それぞれ特徴があり、特定の業種に携わっている場合には専門のファクタリング会社をしていくのが望ましいです。
読んでいて不明点、疑問に残る点がある場合は日本中小企業金融サポート機構にご相談ください。
一番大切なことは事業を継続することです。
そのため、お客様に合わせた最適な資金調達の方法をご案内いたします。