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請求書買取サービス(ファクタリング)とは?仕組みやメリット・デメリットを解説

公開日
2023.03.22
更新日
2024.02.19
請求書買取サービス(ファクタリング)とは?仕組みやメリット・デメリットを解説

企業はもちろん個人事業主やフリーランスでも使える請求書買取サービス(ファクタリング)は資金調達の1つの手段として最近では注目を集めています。

請求書買取といっても実際に紙の請求書やPDFの請求書を買い取るわけではなく、請求書の発行によって確定した「売掛債権」を買い取ってもらい資金を得る方法となります。

請求書買取サービス(ファクタリング)は、素早く簡単に行える資金調達であるため、資金繰りが改善されるメリットがありますが、一方で気を付けるべきデメリットや注意点もあります。

本記事では、請求書買取サービスのしくみやメリット・デメリットについて解説します。

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資金調達方法のひとつ!「請求書買取サービス」とは

請求書買取サービスとは、入金期日前の請求書を前もって第三者に買い取ってもらいお金を調達できるサービスです。

具体的には企業間取引などで発行される請求書(売掛金)を第三者に買い取ってもらい資金化するサービスであり、「ファクタリング」と呼ばれています。

ファクタリングは、経済産業省でも推奨されている正当な資金調達方法になります。

ファクタリングについては下記コラムで詳しく解説しています。
ファクタリングとは?仕組みなどをわかりやすく解説【図解あり】

請求書支払代行サービスとの違い

請求書買取サービスは、売掛先に請求書を発行し、債権(売掛金)を有した会社がその債権(売掛金)を請求書買取会社(ファクタリング会社)に売却することで資金化を行うサービスのことです。

一方で請求書支払代行サービスは、請求書を受け取った企業がその債務(買掛金)をクレジットカード払いにすることで支払いまでの期間を延長し、資金繰りを改善するサービスのことをいいます。

2者間と3者間で異なる!請求書買取サービスの仕組み

ファクタリングの種類は2者間ファクタリングと3者間ファクタリングがあります。

2者間ファクタリング

2者間ファクタリングとは利用者とファクタリング会社の間で行われる取引です。

2者間ファクタリングは、売掛先に売上代金の請求(請求書の発行)を行った後、この売上代金(売掛債権)をファクタリング会社に売却し、ファクタリング会社が買取金額を利用者に入金するものです。

後日、売掛先から期日通りに売掛金が支払われた後、利用者からファクタリング会社に回収した売掛債権の買取金額を支払います。

なおファクタリング会社が利用者に買取金額を支払う時は請求書の額面から手数料を差し引いた金額となります。

2者間ファクタリングについては下記コラムで詳しく解説しています。
2者間ファクタリングとは?3者間ファクタリングとの違いとメリット・デメリット

3者間ファクタリング

3者間ファクタリングは、利用者、売掛先、ファクタリング会社の間で行われる取引です。

3者間ファクタリングは、売掛先に売上代金の請求(請求書の発行)を行った後、利用者が売掛債権をファクタリング会社に売却することについて、売掛先に承諾を得る必要があります。

承諾を得た後、ファクタリング会社が利用者に対して請求書の額面から手数料を差し引いた金額を支払います。最後に売掛先から売掛金がファクタリング会社に支払らわれます。

3者間ファクタリングについては下記コラムで詳しく解説しています。
3者間ファクタリングとは?メリット・デメリットと利用が好ましいケースを解説

押さえておこう!請求書買取サービスを利用するメリット・デメリット

ファクタリングサービスを利用するメリット・デメリットについて解説していきます。

メリット

ファクタリングサービスを行う上での大きなメリットは資金繰りが改善されることです。

回収サイトをまたずに入金が行われるため、販売後入金されるまでの期間が短期間となります。

売掛債権の回収まで日が空いてしまい、「手元の資金が不足する」「急な支払いに対応しなければならない」などの事態を防ぐためにも、代わりに代金の支払いをしてくれるファクタリングサービスは役立ちます。

また、売掛先の破産等による不払いや支払遅延等による未回収リスクを軽減できます。

デメリット

ファクタリングサービスは、売掛金を早期に回収できる便利なサービスですが、いくつかのデメリットもあります。

まずは手数料が発生しその手数料が比較的高いということです。ファクタリングサービスの提供業者は売掛債権を買い取って手数料を差し引いた代金を利用者に支払います。

このため、本来の請求額よりも入金される代金が少なくなります。

加えてこの手数料は銀行融資をはじめとした、他の資金調達方法と比べて高い傾向にあります。何度も継続して利用するとかえって資金繰りが悪化することもあります。

また、資金調達できる金額は請求書記載の金額の範囲内だけです。融資や借入と異なり、請求書に記載されている金額以上の取引ができません。

売掛債権の金額が大きい金額であれば資金調達としてメリットがありますが、そうでない場合は、少額の金額しか資金調達できないこともあります。

さらに、ファクタリングサービスは債権譲渡登記を必要とする場合があり、事務手続きが煩雑となることがあることもデメリットの一つです。

ファクタリングサービスについては下記コラムで詳しく解説しています。
ファクタリングサービスとは?利用するメリット・デメリットと選ぶ際のチェックポイント

ここをチェック!請求書買取サービスを選ぶ際のポイント

チェックリストと赤い色鉛筆

ファクタリングサービスは様々な企業から提供されています。ここではファクタリングサービスを選ぶ際のポイントについて解説します。

スピーディーに資金調達ができるか

ファクタリングサービスを利用する目的は、本来の回収期日より早く売掛債権の代金を受け取ることです。

このためもファクタリングの申し込みから支払いまでの期日を意識して企業を選びましょう。

手数料は相場と同等程度か

ファクタリングサービスはデメリットでも記述した通り手数料が比較的高いサービスです。

具体的な手数料はファクタリングサービス提供企業によって異なりますが、手数料が高いほど、手元に入る代金が減り、これを何度も繰り返すと大きな費用となります。

そのため手数料が相場と同程度かどうかについては慎重に検討をしてください。2者間では高くても20%程度が目安です。

ファクタリングの手数料については下記コラムで詳しく解説しています。
ファクタリングの手数料ってどれくらい?種類別の相場と抑える方法をご紹介

利用範囲額は自社に合っているか

ファクタリングサービスは同じ売掛債権でも、企業によって利用できる範囲が異なります。

例えば売掛債権が500万円であっても、企業によっては400万円しか利用できない場合や、250万円しか利用できない場合があります。

自社の条件に合った利用範囲を提示している企業を利用するようにしてください。

まとめ

結論と書かれた立方体のブロック

請求書買取サービスは、資金繰りが悪くなったり急遽資金が必要になったりした際に役立つサービスです。

売掛債権の買取代金からは手数料が差し引かれるため、継続的に利用すると資金繰りが悪化する可能性があります。

手元に資金はないが、急な支払いがある場合の利用には役立ちますが、回収期日まで待つことが可能な場合は、手数料分が損になるため利用しない等、自社の状況に合わせて計画を立てると良いでしょう。

なお、日本中小企業金融サポート機構では、請求書買取サービスを実施しております。

手数料は業界最低水準の1.5%~であり、審査結果は最短30分で提示されます。

お電話・お問い合わせフォームよりご相談いただければ、専属のスタッフがお客様のお悩み・ご要望をお受けし、ヒアリングした内容をもとにお客様に最適なプランをご提案いたします。

資金繰りにお悩みの方は、ぜひ当機構にご相談ください。

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執筆者の紹介

公認会計士・税理士 筧 智家至

10万人超のチャンネル登録数、月間再生回数150万回を超える税理士系YouTube「社長の資産防衛チャンネル」を運営(社長の資産防衛チャンネル【税理士&経営者】 – YouTube
公認会計士・税理士。
監査法人トーマツを経て筧公認会計士・税理士事務所(現:税理士法人グランサーズ)を設立。
現在従業員数120名を超え、約2000社の税務支援を行うグランサーズグループ代表。上場企業の監査役も務めている。

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