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【医療機関向け】診療報酬ファクタリングとは?メリット・デメリット徹底解説

医療機関で利用されている「診療報酬ファクタリング」という資金調達方法をご存知でしょうか。

診療報酬ファクタリングとは診療報酬債権を早期資金化する金融サービスで、病院やクリニックなど、医療報酬を受け取るすべての医療機関において利用できます。

今回は、一時的な資金ショートの改善や、コロナ禍で資金繰りに悩んでいる医療機関向けに、診療報酬ファクタリングについて下記5つの内容を説明します。

  • 診療報酬ファクタリングとは
  • 診療報酬ファクタリングの仕組み
  • メリット・デメリット
  • 診療債権譲渡と譲渡担保の違い
  • 医療報酬ファクタリングが利用できるファクタリング会社

 
つなぎ融資としても利用できるサービスですので、ぜひ最後までご覧ください。

診療報酬ファクタリングとは

診療報酬ファクタリングとは、診療報酬債権をファクタリング会社に売却することにより、診療報酬の支払い日より前に資金化する金融サービスです。

診療報酬は通常、診療から2~3カ月後に支払われますが、診療報酬ファクタリングを利用すれば2~4日で資金化することができます。

「事業拡大のために資金を調達したい…」
「新型コロナの影響で悪化した資金繰りを改善したい…」

このような状況であれば、診療報酬ファクタリングのご利用をおすすめします。

 

診療報酬債権は医療サービスの対価を受け取る権利

診療報酬債権とは、医療機関が医療サービスを行ったことの対価(診療報酬)を受け取る権利のことです。

医療機関の窓口で患者さんが支払う一部負担金をのぞき、診療報酬は社会保険診療報酬支払基金(社保)・国民健康保険団体連合会(国保連)の2つの支払基金が負担します。

通常、医療機関はレセプトを支払基金に提出し診療報酬額の請求を行いますが、診療報酬が支払われるまでの間この費用は医療機関の負担となります。

つまり、医療機関が支払基金に対し、診療報酬債権を保有します。

この診療報酬債権をファクタリング会社が買い取ることにより早期現金化できるサービスが、診療報酬ファクタリングです。

 

銀行融資との3つの違い

資金調達を検討する際、銀行融資や金融機関から借り入れを利用した方がいいのではと思う方もいらっしゃるでしょう。

ここでは、診療報酬ファクタリングと銀行融資を比較します。

下記は、「仕組み」「資金調達にかかる時間」「信用情報への影響」の3点を比較した表です。

診療報酬ファクタリング 銀行融資
資金調達方法 診療報酬債権の資金化 お金の借入
資金調達までの時間 2~4日 数週間~数ヶ月
信用情報への影響 影響しない 影響する

診療報酬ファクタリングと銀行融資は、資金調達方法が全く異なります。診療報酬ファクタリングは診療報酬債権を売却して資金化する方法ですが、銀行融資は銀行からお金を借りることになります。

そのため、全く別物の資金調達方法と言えます。

資金調達までの時間は、診療報酬ファクタリングが2~4日と数日なのに対し、銀行融資は数週間~数カ月かかることもあります。

資金を用意するまでにどのくらい時間的余裕があるかによって、適切な方法を選択しましょう。

また、前述の通りですが診療報酬ファクタリングは債権の売買なので、信用情報へ影響しません

 

診療報酬ファクタリングの仕組み

以下が診療報酬ファクタリングの流れです。
利用者 ファクタリング会社 国保・社保
保険診療の治療費の7割を診療報酬として
国保・社保に請求
国保・社保に債権譲渡を通知
契約の締結
手数料を引いた金額を
買取代金として利用者に支払う
通常の支払い日に
診療報酬をファクタリング会社に支払う
診療報酬の入金には通常2~3ヶ月かかりますが、診療報酬ファクタリングを利用すれば早期に資金化できます。

契約締結後、ファクタリング会社から利用者へ買取金額が入金され、通常の支払い日に国保(社保)からファクタリング会社へ診療報酬費が支払われる仕組みになっています。

 

診療報酬ファクタリングを利用する4つのメリット

診療報酬ファクタリングを利用するメリットは4つあります。それぞれ詳しく説明します。

①資金化のスピードが早い
②担保・保証人が不要
③信用情報へ影響しない
④手数料が安い

①資金化のスピードが早い

診療報酬ファクタリングは、申し込みから2~4日程度で資金化できるという大きな特徴があります。

なぜかというと、銀行融資やビジネスローンよりも審査のハードルが低いため、審査に時間がかからないためです。

診療報酬ファクタリングの審査対象は診療報酬を支払う公的機関(国保・社保)なので、診療報酬が回収できないリスクが低いと判断され審査が通りやすいのです。

短期的な資金ショートの改善や至急の資金調達が必要な場合は、診療報酬ファクタリングを利用することをおすすめします。

 

②担保・保証人が不要

診療報酬ファクタリングは借入ではなく「債権譲渡」なので、担保・保証人は不要です。

そのため、担保・保証人がつけられず金融機関の融資を受けられないという方も問題ありません。

 

③信用情報へ影響しない

前述の通り診療報酬ファクタリングは借入ではないため、利用しても信用情報へ影響はありません

赤字決算や既に信用情報に傷のある方でも、診療報酬があれば利用可能です。

また、バランスシート上も負債扱いにならないので、将来的に金融機関から融資を受けたいと考えている方も安心です。

 

④手数料が安い

「ファクタリングの手数料は高いのではないか」と心配な方も多いでしょうが、診療報酬ファクタリングの手数料は0.25%~と安く設定されています。

理由としては、取引先が国保(社保)であるため診療報酬債権が確実に回収できる可能性が高いためです。

手数料はファクタリング会社によって異なるので、各社の手数料を調べて比較してから利用しましょう

 

注意しておいた方がいいこともある

診療報酬ファクタリングは、手数料が低くスピーディーに資金化ができる魅力的なサービスですが、下記の点に注意しましょう。

  • 最終的に受け取る買取金額は、ファクタリング会社の手数料が引かれた金額である
  • 事務手数料が発生する可能性もある(審査料・印紙代など)

 

契約後に追加費用が発生して困らないよう、手数料以外に発生する費用がないか事前にファクタリング会社の担当者に確認するようにしましょう。

 

診療報酬ファクタリングを利用する3つのデメリット

診療報酬ファクタリングを利用するデメリットは3つあります。それぞれ詳しく説明します。

①手数料がかかる
②資金化できる金額は健康保険適用の範囲以内
③差し押さえのリスクがある

①手数料がかかる

前述の通り、報酬債権ファクタリングを利用する際は手数料がかかります。

契約後に入金されるのはファクタリング会社の手数料を引いた金額なので、本来受け取るはずの診療報酬よりも少なくなるということを理解しておきましょう。

 

②資金化できる金額は診療報酬債権の範囲以内

資金調達できる金額には上限があります。

診療報酬ファクタリングで資金化できるのは診療報酬債権の範囲以内のため、保有する診療報酬債権以上の金額は調達できません。

そのため、必要な資金に応じた資金調達方法を選択しましょう。

 

③差し押さえのリスクがある

診療報酬ファクタリングは税金滞納があっても利用できますが、多額の税金滞納や長期間の滞納がある場合は、国税局や税務署から医療報酬債権の差し押さえを受ける可能性があります。

差し押さえを受けた診療報酬債権はファクタリングの利用ができないため、注意が必要です。

 

こんな場合は診療報酬ファクタリングの活用がおすすめ

医療報酬ファクタリングは、以下のような場合に活用することをおすすめします。

  • 新たに病院やクリニックを開業・増設したいが融資は受けたくない
  • 設備投資を行いたいが、資金不足で困っている
  • 人件費の支払いで急ぎの資金調達が必要なので、融資だと間に合わない
  • 融資による負債を増やしたくない

 
医療報酬ファクタリングのメリット・デメリットを理解し、事業の状況に応じて利用を検討しましょう。

債権譲渡と譲渡担保の違いとは

「債権譲渡」の他に「譲渡担保」というワードを耳にすることもあるかもしれません。双方の違いについて説明します。

「債権譲渡」とは債権を渡すことを意味するので、診療報酬ファクタリングを含むファクタリングサービス全般は、「債権譲渡」に該当します。

一方「譲渡担保」とは、債権を担保として渡すことを意味します。

そのため医療機関の場合は、銀行などの金融機関に診療報酬債権を担保として譲渡することになります。

一般的に担保は不動産や土地になることが多いですが、診療報酬債権も担保にすることができるので、診療報酬債権を担保にして融資を受けるという手段もあります。

「債権譲渡」と「譲渡担保」は、全く異なる資金調達方法なので覚えておくと良いでしょう。

 

医療報酬ファクタリングが利用できる!おすすめのファクタリング会社3選

医療報酬ファクタリングの利用を検討されている方のために、当機構がおすすめするファクタリング会社を3社紹介します。

ぜひファクタリング会社選びの参考にしてください。

 

ビートレーディング

営業時間 9:30~19:00(平日)
本社所在地 東京都港区芝大門一丁目2-18 野依ビル 3F
電話番号 0120-651-340

ビートレーディングは2012年の設立以来、累計の取引社数が21,000社を超える実績豊富なファクタリング会社です。

最大3カ月分の医療報酬債権を買い取ってくれるので、まとまった資金が必要な場合にも向いており、買取金額に上限がないのも利用者にとって嬉しい特徴です。

また、ビートレーディングではクリニックや病院だけでなく、保険薬局が社保や国保から受け取る調剤報酬債権の買取も行っています。

全国対応しており遠方の事業者でも利用できるので、周辺にファクタリング会社がない地域でも気軽に問い合わせてみてはいかがでしょうか。

 

三菱UFJリース

営業時間
本社所在地 東京都千代田区丸の内1-5-1 新丸の内ビルディング
電話番号 03-6865-3024

三菱UFJリースは三菱UFJ銀行が運営するファクタリング会社です。

メガバンクが運営しているため信頼度が高く、利用者は安心して契約できるでしょう。

診療報酬ファクタリング以外にも様々な金融商品を扱っているので、金融のプロに相談できるという点でもおすすめできるファクタリング会社です。

 

エヌエスパートナーズ

営業時間 9:00~18:00(平日)
本社所在地 東京都港区芝大門二丁目5番5号 住友芝大門ビル6階
電話番号 03-5776-0711

エヌエスパートナーズは医療・介護事業者に特化したファクタリング会社です。

東証一部上場のノーリツ鋼機のグループ会社なので、企業としての安定性は抜群と言えます。

ファクタリング以外にもコンサルティングサービスを提供しており、医療・介護事業の経営に詳しいコンサルタントが経営支援を行っています。

専門知識と実績を兼ね備えているファクタリング会社として、おすすめします。

 

まとめ

この記事では診療報酬ファクタリングについて、下記5つの内容を説明しました。

  • 診療報酬ファクタリングとは
  • 診療報酬ファクタリングの仕組み
  • メリット・デメリット
  • 診療債権譲渡と譲渡担保の違い
  • 医療報酬ファクタリングが利用できるファクタリング会社

 

医療機関の資金調達方法は、金融機関からの融資以外にも診療報酬ファクタリングという方法があることがお分かりいただけたかと存じます。

資金が必要になった際は、それぞれの資金調達方法のメリット・デメリットを理解した上でどの方法を選択するか、慎重に検討するようにしましょう。

一般社団法人 日本中小企業金融サポート機構