1. ホーム
  2. コラム
  3. 銀行融資
  4. 銀行のプロパー融資とは

コラム

銀行のプロパー融資とは

 

融資を受けることを考えている人なら「プロパー融資」という言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。プロパー融資とはどんな融資なのか、そのメリットやデメリットについてご紹介していきます。

銀行のプロパー融資とは

通常銀行から融資を受けるには、信用保証協会の保証付き融資と、プロパー融資の二つに分けることができます。保証付き融資とはもし借主が借金を返済できなくなった場合、保証協会が借主の代わりに銀行に支払う方法のことです。一方、プロパー融資とは、保証協会を通さずに銀行から直接お金を借り入れる融資のことをいいます。プロパー融資の場合、その銀行が100%のリスクを負うことになります。

プロパー融資のメリット

プロパー融資には、二つの大きなメリットがあります。使い勝手のよさが魅力です。

限度額がない

信用保証協会の保証付き融資は、保証枠の範囲でしか借り入れができません。保証付き融資の融資額には、無担保保証の場合で8,000万円、有担保保証であれば28,000万という上限があります。通常保証付き融資で、融資額を引き上げることはできません。

起業して間もなければ十分な金額かもしれませんが、事業が軌道に乗り拡大していけば設備資金や運用資金がかさんでくるようになり、この金額を超える融資が必要になる場合もあるでしょう。プロパー融資なら、融資額上限が定められていないので、審査に通過できれば、いくらであっても必要な額の融資を受けることが可能になります。

保証料がかからない

保証付き融資は開業後、間もないうちでも比較的審査に通りやすいというメリットがありますが、利用する場合には、保証協会に対して保証料を支払わねばなりません。1,000万円の融資を借り入れた場合であれば、保証料は年間520万円ほどです。この金額は融資額が大きいほど高くなっていきます。

保証料は借入金額、信用保証料率、保証期間、分割係数により異なります。保証料率は一律に決まっているわけではありません。決算内容の評価により算出されるため、業績がよければ低くなり逆に悪ければ高くなります。また、分割係数とは分割返済により年々残高が減少することを考慮して、保証料を割引するための掛目のことです。

プロパー融資は保証協会を通さず銀行から直接融資を受けることになるため、このような保証料を支払う必要がありません。現在保証付き融資を受けていて、プロパー融資に切り替えができる場合は、早めに移行しておいた方がいいでしょう。

プロパー融資のデメリット

多額の融資を受けたいときに便利で、いいことばかりのように思えるプロパー融資ですが、その分デメリットもあります。代表的なものは保証付き融資に比べると審査が厳しいのが難点です。プロパー融資は保証協会を通していないので、銀行がリスクを100%負うことになります。もしその会社が倒産してしまえば貸し倒れとなり、銀行が大きな損害を被る可能性があるのです。銀行側も信用できる企業にしか融資を行わないため、審査が厳しく、起業してまだ間もない会社や中小企業などがプロパー融資を受けるのは難しいでしょう。審査の通過さえできれば大きなメリットがあるため、十分な審査対策を行うことが大切です。

プロパー融資を受けるには

プロパー融資を受けるには、銀行側に信頼のおける企業として認識される必要があります。審査に問題なく通過できるよう、次のようなことを意識していきましょう。

安定的な経営

お金を貸す方からすると、相手がお金をきちんと返せるような人(企業)なのかどうかの見極めは重要です。これは、普段私たちがお金を貸し借りする際も同じではないでしょうか。細かいチェック項目は銀行によって異なりますが、当期利益や自己資本、不良債権の有無などはほぼ必ずチェックされます。

これらをもとに、銀行が返済の目途が立つかどうかを判断するのです。当然利益が多ければ審査に通りやすくなるといえます。また、自己資本は充実している方が審査に通りやすいのはもちろんですが、逆に無駄な資産を保有している場合は評価が悪くなってしまいます。まずは銀行側に「この会社は返済の目途が立つ」と思われるような安定的な経営をすることが重要です。

返済見込みが見える資料

プロパー融資の審査を通るには、「何の目的で資金が必要なのか」、「借りた資金を返せるかどうか」を明確にする資料を準備して交渉しましょう。借り入れた資金の使途、その後の計画や利益の見込みなど、一例を挙げてわかりやすく説明できるようにしておいてください。また、過去実績などを踏まえて、根拠を明示した説得力のある説明ができるようにしておくことも大切です。資金の使途と返済財源を明確にし、最終的に銀行側に「この会社は返済できる」と納得させることができなければ、審査を通ることは難しいでしょう。

安心できる取り引き実績

プロパー融資は、融資先の会社が倒産した場合、100%銀行の損失になります。起業したての中小企業が最初にプロパー融資を受けることは難しいため、まずは保証付き融資を何度か繰り返して実績を積み、銀行と信頼関係を作っていくことが大切です。その後で、プロパー融資に切り替えていくようにしましょう。また、銀行と信頼関係ができたとしても、いきなり高額のプロパー融資を求めるのではなく、まずは少額のプロパー融資から始めることをおすすめします。

一般社団法人 日本中小企業金融サポート機構